Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

カイさんの辛い日

 

腰痛で家で悶々とした一週間が過ぎ、ようやく腰バンドをしながら少し動けるようになりました。

そんな昨晩、大きな地震が東京をおそいました。

震度5強だなんて、10年前の東日本大震災以来です。

 

地震の翌日、にゃんこの集会場に行きました。

猫たちは呑気に駆け回っています。

「なんで来なかったんだよ!」という非難の声はあがったけれど。。。

 

ただひとり、カイさんの様子だけが気になりました。

カイさんというのは、この子⤵ 違う日の写真です。

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カイさんは、真夏以外は大の甘えん坊になります。

私の膝のご常連-マダグロさんと争うように抱っこをせがみます。

暑っつい夏の間は、抱っこはいいんだそうです。

 

今日もご飯そっちのけで、膝、膝と一目散に駆け寄ったカイさんですが、

いつもとどこか様子が違う。

 

別の日の写真だけど、こんな訴え顔⤵

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普段あまり出したことのないような鳴き声。

「にゃーにゃー」というより「のーん、のおおおーん」という、何かを訴えるような声。

 

「どうしたのカイさん、何か怖いことあったの?」

「のーん、のーーーーん」

 

察しがつきました。

嫌なことを思い出してしまったのではないだろうか、と。

 

「のーん、、、、んんん、ののぉぉ」

「大丈夫だよ。怖くないよ。カイさんはここに来て幸せでしょう?」

「んんん」

 

昨夜の大きな地震で、10年前のあの辛い日を思い出してしまったんじゃないかと思うのです。

 

カイさんがここに来た日

2011年3月11日。

東京でも震度5強の大揺れだった、あの日。

カイさんは、車でここに連れて来られて、この場所に捨て置かれました。

311は、飼い猫だったカイさんが捨てられた日。

 

他の猫とも馴染めず、ご飯を食べるのも往生したあの日。

世話人の手を噛みつき、引っ掻き、シャーシャー言い、あの頃のカイさんは凶暴な猫でした。

 

想像ですが、、、、

凶暴なので、飼いきれなかったのかも知れません。

引掻いたり、唸ったりするから、躾のつもりで飼い主はぶったんではなかろうか。

ぶたれるから、また噛みつく。

反撃していく内に、カイさんはどんどん気が荒くなり、

凶暴だからまた打たれるの毎日だったんじゃないでしょうか。

 

 

ここに捨てられて、誰かれ構わず血だらけにするカイさんを救ったのはある世話人さんでした。

今のように、温厚で可愛くて甘えん坊にしてくれたのは、ひとりの男性の愛でした。

彼は、カイさんに引掻かれても噛みつかれても手を引っ込めずに撫でてやりました。

「大丈夫だよ、人間の手は怖くないんだよ。」

「人間の手はね、こうやってお前を撫でるためにあるんだよ」

彼は、血だらけになりながらカイさんを撫で続けました。

 

3ヶ月後。

カイさんの心がほどけていき、噛みついたり引掻いたりしなくなりました。

そうなれば他の世話人さんも、通りがかった人たちも、カイさんは撫でて貰えます。

そうやって今のカイさんがあるんですが、

カイさんは今でも「捨てられた」という言葉が大嫌い。

 

そして。

地面が大きく揺れた恐ろしい記憶と、捨てられた寂しい記憶がセットになっているのではないかと思います。

だからじゃないのかな、今日こんなに興奮して何かを訴えているのは。

 

 

カイさんにとって今日は、目一杯、自分のことだけを抱きしめて欲しい日なのかも知れません。

「のーん、のぉぉぉぉーん」はそういう叫びだったんじゃないかと思います。

 

 

だけどそういう時に限って、事情が呑み込めないマダグロさんが私の膝を占領し、

やっと膝が空いたと思うと、とんとんが周りをウロチョロし、ちょっかいを出す。

 

「カイさん、あんましいい環境とはいえないね。なかなか1人にはなれないね」

「そうなのよ、あの子たち、何とかして!」カイさん

「そう言われてもねぇ。カイさん、公共の場だからなかなか難しいのだよ」

「そうなの? んんんん、のぉぉぉぉーん」

 

とにかく、気がすむだけ吠えなさい。今日はとことん付き合うからさ。

「んんん、のーん」

 

 

カイさん    アーカイブ写真

何かを訴えとる時のカイさん⤵

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恩人のお兄さんの膝ゲットできたカイさん⤵

「じゃいあん、私の番なんだから、あっち行きなさいよ!」と言ってる。

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膝の順番待ちをしているカイさん⤵

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お兄さんの膝に乗る時のカイさんは、何故か上向きなのです。⤵

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この体勢がいいのだそうです⤵

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本日の昼ごはん

ビタパンとシリアル

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本日の夜ごはん

かぼちゃの煮つけ、かぶとメロの塩糀蒸し、おくらの出汁づけ

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大切に大切にとっておいた、めろの切り身を、

塩糀に半日漬けてから、シリコンスチーマーで蒸してみました。

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付け合わせはカブと赤ピーマン。

味付けは、塩糀のみ。落ち着く味でした。

 

かぼちゃの煮物は、出汁に使ったどんこと真昆布を一緒に。

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油を極力控えた夕餉。

オクラは切ってから煮て、白だしと鰹節を入れました。

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〆は、ペペロンチーノ。

ギョギョいちから、冷凍の牡蛎が届いたので、ガーリックバターソテーにして使いました。

 

これは私。

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こっちがMOURI 

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「量が変わらないから、しわ寄せがオレにくる」というのはこういうことです。