NHK スペシャルドラマ「海の見える理髪店」を鑑賞。
あらすじ
海辺の理髪店に若い男が訪れた。「髪型はお任せします」というオーダーに老店主は嬉しそうに調髪にとりかかり、問わず語りで自分の人生を語り出す。稼業の床屋を10歳から手伝い、初めて任された仕事は出兵する常連客をバリカンで丸刈りしたことだった。昭和30年代には順調だった店が傾き、店主は酒に溺れ、最初の妻に暴力をふるって離婚されたことも。そんな取り留めのない話をしながら、店主は見事な手さばきで調髪を続ける。だが突然、「人を殺めたことがある」と青年に告白する。
⸺なぜ、青年は海辺の理髪店を訪れたのか?
⸺なぜ、老店主は自分の人生を語り始めるのか?
【原作】萩原 浩
【脚本】安達奈緒子
【演出】森ガキ侑大
NHK公式ホームページより
物語は、柄本明と萩原季節の二人で進められる。
柄本明は海辺の理髪店の店主。萩原季節はそこを訪れる青年。
回想シーンとして何人か登場するが、ほぼほぼ青年と店主のやりとりで話がすすめられていく。
とても静かな会話だ。
脚本にも演出にも説明臭いところが一切ない。
例えば。。。
青年が何故 理髪店を訪れたのかは、
帰り際に彼のにコートの内ポケットがチラッと映る、それだけでわかる。
店主が何故 自分の話を始めたのかは、
店主が青年の髪のつむじのあたりをチラッと見る、それだけでわかる。
これだけのことで一切の説明を省いても、全てがわかるのだ。
観る者の想像力を信じ、全てを委ねているところが何とも潔く、洒落ていて素晴らしいと思った。
ドラマ、というより上質な演劇を見ている気分になった。
昨今には珍しい珠玉なドラマだった。
本日の昼ごはん
味噌煮込みうどん
本日の夜ごはん
じゃがいもの細切りソース炒め、鯖の水煮、スパサラダ
カリフラワー好きのMOURI に
わしゃわしゃ食べておくれ!
メインはビーフストロガノフ。
牛肉と、たっぷりのえのきとマシュルーム。
きのこが入ると、味に旨味が出るから嬉しい。