今期の朝ドラ『ちむどんどん』の登場人物たちにちょっと呆れている。
ディスる話は書かないでおこうと思っていたが、これではあまりに沖縄の方の印象が悪くなる気がしたので書こうと思う。
このドラマは、沖縄復帰の頃の家族の物語である。
ヒロイン・比嘉暢子(黒島結菜)は、比嘉家の次女。
家族構成は、母親 (仲間由紀恵) 、長男・賢秀 (竜星涼) 、長女・良子 (川口春奈) 、次女・暢子、三女・歌子 (上白石萌歌) の5人。
父親 (大森南朋) は、暢子たちが幼い時に急逝した為、母親が働きづめで4人の子供を育てる。
「貧しい暮らしでも明るく生きる沖縄の家族」を描きたいのだろうが、ずさんな脚本と演出により、ご都合主義と雑さが目立つドラマになってしまった。
最も呆れてしまうのは、ヒロイン暢子とその兄・賢秀の行儀の悪さとそれを叱らない大人たちだ。
兄の賢秀は、働かずに一発あてることしか考えていない。
ひと山当てようと詐欺に遭い家族の借金を膨らませてしまう。
ここまでは許すとしても、ここからが問題で、東京に出てプロボクサーになったと沖縄に大金を送り家族を喜ばせたが、金の出どころはファイトマネーではなく、ジムの会長や仲間からの借金。
さんざ借金をしたあげく、金を踏み倒してボクシングジムを出奔。
折しも東京に出て来た暢子の財布からも金を寸借し、博打ですってしまう。
沖縄に帰ると、長女・良子の婚約相手の父親から金を巻き上げ、またも出奔。
ドラマの制作者たちは、家族に迷惑をかける《困ったにーに》としたいのだろうが、ちっとも笑えない。
元凶は母親にある。
自分の息子が他人に迷惑をかけ、借金を踏み倒して帰ってきたのに叱るそぶりもなく、ニコニコ笑って手放しで迎え入れている。
賢秀がだらしないのは、母親がキチンと教育していないからである。
ヒロイン暢子も酷い。
とにかく行儀の悪さが目立つのだ。
暢子の働き先と住まいを世話してくれた沖縄県人会長 ( 片岡鶴太郎 ) や、
働き口のイタリア料理店のオーナー ( 原田美枝子 ) や、
下宿先の沖縄料理店の店主夫妻たちに対して恩義のかけらもなく、すこぶる失礼な態度をとる。
例えば。
働き口のオーナー(原田美枝子 ) の悪口を、会長( 片岡鶴太郎) の目前で、沖縄料理店の客にぶちまける。
私が会長だったら言うだろう。
「そんなに気に入らないのなら、やめなさい。世話人の私の立場もある」と。
こんな調子で毎回色々な騒動が起きるのだが、子供たちは行儀が悪く、大人はその無礼を叱らない。
なにかとご都合主義で、人道に反する行為を積み重ねるこのドラマで、沖縄の一体 何を伝えようというのか。
これでは、沖縄の人たちの印象が悪くなってしまう。
このドラマの制作者たちは、何を考え、どこに行きたいのか不思議でならないドラマである。
本日の昼ごはん
ペペロンチーノ
本日の夜ごはん
ペペロンチーノの残りをリメイク
ペペロンチーノには、卵をとき炒め直して塩昆布をトッピング。
鶏の手羽焼き、新玉ねぎのサラダと三品盛り