12月13日記載
頸椎捻挫してからというもの、困ったことに長時間の読書が難しくなった。
図書館から借りている本も2週間では読み終えずに延長ばかり。
読書がはかどらない理由が他にもある。
集中力と読解力の低下。
まあこれは自分自身の問題だけど。。。
今読んでいる本は、恥ずかしながら一ヶ月延長して借りている。
そんなに捗らないなら、いつもならとっくに降りているが、この本には読み続けたい魅力が満載だ。
塚本邦雄 著『紺青のわかれ』
本に描かれている世界が実に優美でインテリジェンスに富んでいる。
10本の短編には、歌人でもある著者らしく連歌のシーンも出て来るが、
ギリシャ神話、華道、茶道、絵画、オペラ、宗教、哲学などが引用され著者の造詣の深さに驚かされた。
私には、ひとつひとつを味わい理解することは難しく、飛ばし読みしてしまう自分がはがゆくなった。
失踪した父を追う青年の話「蘭」
同じ男に想いを寄せた美術家姉弟の悲劇「月蝕」
ひとり息子の手を引いて教会通いをする母の話「秋鶯囀」
冥界に迷い込んだ男と禁忌を破り囚われている男の束の間の交感「冥府燦爛」
師と共に蒼の世界を求めた青年に忍び寄る悪意「紺青のわかれ」
聖書研究の同人誌で知り合った二人の男と、父の過去の秘めごとが描かれた「見よ眠れる船を」
と、一ヶ月かけてここまで読んだ。
いずれも男色の道に身を浸している男たちの話で、それを嗅ぎつけた女たちの策略が絡む話が多い。
同性愛のなかなかきわどい内容だけに終わらないのは、登場人物が才知と教養に満ちている点を、著者が美術・芸能・古典・宗教・音楽などの素材を駆使して仕上げているからだと思う。
登場人物の名前が、凝り過ぎている点が私にとってはやっかいに思えた。
人物を覚えにくくさせられているからである。
八笛、高村志学、麻植、笙子、能褒野奏、和賛、鴫野啓示、真昼、祝生、夏至生、祝部檜嗣・・・まだまだ一部だが、これ全部登場人物の名前です。
短篇のタイトルが、一字ずつ増えているのも楽しい嗜好だ。
本日の昼ごはん
味噌煮込みうどん
本日の軽食 ( 買い物の前に・・ )
スシロー
本日の夜ごはん
三品盛り、枝豆、棒棒鶏、オクラの出汁煮
かぼちゃは北海道が一番美味しい
大好物の白子があったので素通りできなかった。
丁寧に血管をとりのぞき、塩でぬめりをとり、茹でる。
これが一人前
「こんなに沢山食べたら痛風の道まっしぐらだな」といいながら食す君
〆、というか最後にパン。
クルミといちじく入り、チーズをまとったものと、買うものは大体決まってしまった。