中島京子 著『夢見る帝都図書館』読了

本書は、よんばばさんが紹介されていたので読みたくなったものだ。
早速図書館に走り、借りてきてあっという間に読み切ってしまった。
よんばばさん、そのくらい面白くて 度ストライクの本でした。
いつも素敵な本のご紹介ありがとうございます。
hikikomoriobaba.hatenadiary.com
この本にはダブルの魅力がある。
ひとつは小説として、もうひとつは資料として。
平字の部分は、フリーライターの「わたし」が、上野で不思議な魅力を持つ喜和子さんと出会うところから始まり、喜和子さんの波乱万丈な人生を辿る物語になっている。
そして。
フォントを変え、物語と物語の合間に挟まれているのが、帝国図書館 ( 現・国際子ども図書館 ) にまつわる話である。
図書館のくだりは、おとぎ話のような味わいの章もあったり、まごうことなき図書館史という章もあったり、文豪たちと図書館のエピソードが描かれる章があったりして、どれも読み応え満点。
上野という場所に、戦後に貧民街があったという逸話も興味深い。
※ 現在東京文化会館や国立西洋美術館があった場所にあった「葵部落」
喜和子さんには《上野の貧民街に血のつながらない「おにいさん」と住んでいた》という記憶がある。
その記憶が真実なのか夢なのか、喜和子さん亡きあとに「わたし」は友人たちと共に調べだす。
「わたし」がなぜ喜和子さんのこと話に興味をいだいたのか。
たぶんそれは、生前の喜和子さんが上野という町をこよなく愛し、こう言っていたからに違いない。
「上野ってね、昔から、いろんな人を受け入れる。懐が深いのよ」
この本をキッカケに、私はまたふたつの衝動にかられている。
- 葵部落と帝都図書館の歴史を国立国会図書館で調べたい
- 喜和子さんたちが歩いた上野~谷中にかけて散策したい
本日の昼ごはん 2025年02月03日
金ちゃんの鍋焼きうどん

カブとカブの葉が美味しい!

本日の夜ごはん 2025年02月03日
整形外科でレントゲンを撮った結果、右手の痛みは骨や関節の問題ではないと判明、
腱鞘炎でしょうとのこと。
痛みがある内は、無理な動きはせず湿布と痛み止めで様子をみて、
痛みが収まったら手首のリハビリをしてくださいとのことでした。
なのでずぼら飯
肉じゃが一品だけ。

そして昨日の参鶏湯のスープを使ったラーメンでおしまい


バーボンのお供は「きなこねじり」
