良い天気なので徘徊しようと思い、それから目的地を考える。
さてどこに行こうか。
町田にしよう！
町田には親戚の家と 実家に長く勤めていたお手伝いさんの家があり、小さい時にはよく泊まりに行ったがそれも50年も昔の話で、現在の町田駅周辺はすっかり変っているらしい。
今日は久しぶりの町田を歩き、今昔を確かめたいと思う。
私が知っている1970年前半は、小田急とJRの両駅が700ｍも離れた場所にあった。小さい私はお手伝いさんに手を引かれ、町田駅 ( 小田急線 ) から原町田駅前 ( JR ) にあるバスロータリーまで「まだなの、まだなの？」と歩いた。
地図で見てみるとこんな感じ
ブルーの線が小田急線の町田駅から、バス乗り場がある原町田駅前までの道。
両脇には店が並んでいて賑やかな商店街だった。
今では赤矢印にJRの原町田駅が移動し、駅名も「町田」になった。
写真は1963年ごろの航空写真
青い線が町田駅から原町田駅までの商店街で「駆け足通り」と呼ばれていた。
黄色い丸が昔のJR原町田駅、駅前広場はバス乗り場になっていた。
今日はまず、昔の写真を探しに町田市立中央図書館に行く。
話が前後するが、現在の町田駅はこんな感じ。
何だか殺風景な感じがすると思ったら、人の流れは2階のペデストリアンデッキが主流で、
一階は暗くて、店も少なく、人どおりもまばらだ。
交番で、昔の原町田はどのあたりかを聞いた。
お巡りさんは、私と同世代 ( 少し下 ) の人で、昔のことを話してくれた。
「僕が高校生の頃は、駅には高いビルが少ししかなくて、畑もあったなあ。
昔の原町田駅はねぇ面影ないですよ。バス乗り場があった所はビルになってしまってます」
そんなことから図書館へ。
探したら丁度良い本があった。
原町田駅前のバス乗り場の写真があった。
右側が原町田の駅舎。
写真の手前にある1,2,3.4 と行先別になっている立て看板に並んでバスを待つ。
昭和39年頃の原町田駅
上は、原町田駅前から駅伝がスタートする昭和39年の写真で、
この角度から見た現在の風景は、こんなに様変わり。
一階の耐震構造の バッテン部分はバスの車庫になっているようで、
その前に道路が開通して、どどーんと小田急線の町田駅まで続いている。
お巡りさんが言ってたように、昔の面影は全くない。
昭和50年の写真があった！
まさに私が見ていた景色。
原町田駅を右手にみて、バス乗り場から見る角度の写真
上の写真から視界を左にふったのが下で、COQDORもある。
中村屋の看板が見える場所が「駆け足通り」の入り口
同じく「駆け足通り」の入り口だが、店の名前が変わっているから撮られた年が違うのだろう。
「駆け足通り」とは、通勤ラッシュ時にJRと小田急線を乗り継ぐ人が駆け抜けたことから、
言われた名前。
時を経て、平成16年の同じ場所
夜になってこの通りを歩いてみた
当時、利用者からは「両駅が遠くて不便。駅をくっつけて欲しい」と嘆願があったが、
商店の人たちからは「通りが寂れる」と反対意見があり、両駅はずっと離れたままだった。
1980年代にJRの駅が北に移動すると「駆け足通り」もその使命を終え、かつての賑わいはなくなった。
町田の住人にとって駅の開発は良いことだろうが、なんだか味気ない景色になった。
他所の人間の勝手な言い草だが、昔の方がひとつひとつの店は活気があり情緒豊かだったと思う。
大規模な宅地化
もうひとつ変わったことといえば、大規模な宅地化。
現在 住まわれている方に失礼なので地名は伏せるが、下の写真を見てもらうと変遷がわかる。
唇のような形の部分は雑木林の斜面、深い谷底には畑があった。
崖上からみると谷底には沼地も見えた。
お手伝いさんの家はへりの部分に建っていて、夜 帰る時は、青色の小径を懐中電灯を照らして歩いた。左は深い谷間で、下の方から水が流れている音がしていた。
「右に寄んなさいね、足を踏み外さないようにね」なんて言われて、歩くのが怖かった。
70年後半には、大規模造成され真っ平になり、家がどんどん建てられた。
画像引用：盛土・宅地防災：大規模盛土造成地の滑動崩落対策について - 国土交通省
今では、道路も真っすぐ舗装され、素晴らしい街並みになっているが、
地図にある不自然な曲がりくねった道はへりの旧道で、いわゆるそこは盛土の境目である。
古くからこの地に住む人は、この場所に沼地があったことも知っているけれど、
新しくやって来た人は、どこが盛土でどこが切土かわからないと思う。
そうした宅地造成も、国の定めた基準を順守しさえすれば問題ない宅地開発なのだろう。
本日の歩数：13,792歩
本日の朝ごはん 2025年02月25日
金ちゃんラーメンの鍋焼きうどん
小松菜と卵をトッピングしました
本日の夜ごはん 2025年02月25日
町田のデパ地下で買ったものたち
本場のキンパを食べたことがないのだが、これはなかなか美味しかった
カンナムキンパのナムルは、量り売りで好きなものだけ買えるようになっていたが、
これはタイムセールのセット商品。
こちらもハオ餃子のセット商品
鰺の南蛮漬けは、なだ万のもの
