用賀の「五郎様の森」を出て、環状八号線を渡る。
歩道橋から北 ( 杉並区、練馬区方向 ) を見る。中央の塔は世田谷清掃工場の煙突か?

反対側、大田区方面はカーブしている。

旧小坂邸に到着!

開門している

門を入り、振り返った景色

カーブしているからまだ家屋は見えない

やっと家が見えて来た。なんと広い敷地だろう

右手 屋根のある門は回遊式庭園の入り口で、正面が主屋。

衆議院議員にして大実業家の小坂順造さんの別宅だったこの家の玄関は、
長野市村山のご実家の茅葺屋根の古民家を思わせる質素なしつらえ。

網戸の引戸を開け、一歩 中に入ると意外と広い。
昭和12年、週末を過ごすため建てられたこの別邸は、
やはり順造氏の生家の面影に似ているらしい。
電灯は当時のもの。

屋根は六寸五分の勾配があり、天井を貼らずに大きな梁が見える。
柱や梁は、奥多摩の名主さんから譲り受けたものとのこと。

・・・・ところで
今日は内部の写真は一切ない。
私が入館したのが15時半で、閉館時間まで一時間しかなかったからだ。
建物の解説は、施設管理されている「世田谷トラストまちづくり大学同窓会」の方 ( 18人いらっしゃるらしい ) が付きっきりでしてくださった。解説してくださっている間に、パチパチ写真を撮るのも話の腰を折るようではばかられたので、写真は撮らなかった。
学芸員さんはとても熱心な男性だったが、残念ながら相性が良くなかったので、お互いに少しギクシャクしてしまった。その方は「これは何だと思いますか?」と質問形式で話をされるのだが、彼が望むような答えでなく私がとんちんかんな答えをしてしまう度に、片膝をカクンと折ってずっこけるような仕草をする。
ずっこけ芸なんて、今の人は吉本新喜劇で大袈裟に皆がひっくり返るギャグしかご存知ないだろうが、ひと昔前は、変なことを言った人へのリアクションとして、膝をかくーんとさせる仕草が流行ったことがある。
件の男性はそれが癖のようで、期待した反応がなかった度に、膝かっくーんをされるので、私はちょっとへこむ。( というかちょっと不快になった )
折角 色々と解説してくださるのに、やはり相性は良い悪いがあるのだなと思った。
旧小坂邸の内部の写真も撮りたいし、素敵な場所なので近々再訪しようと思っている。
4時半閉門で正面玄関が閉まってしまっているので、駐車場側の東門から退出。

旧小坂邸は平屋づくりだが、一か所だけ二階家になっている。
二階部分は入室禁止だが、令息の部屋だったらしい。
ここからの眺めが、私は一番好き。

東門を出て右手に玉川病院の病室がみえた。

隣接しているのが、下山稲荷社

その先の階段「とうかん坂」を降りると二子玉川に行かれる。

昔は岡本村字下山という地名だった。
下山稲荷社はその地名の鎮守として祀られたのではないかと思う。
創建年代は不詳。

塀の向こうは、旧小坂邸 ( 瀬田四丁目旧小坂緑地 ) の敷地。

南向きで一間ほどの小ぶりな社。

唐獅子の彫刻が施されている。

鳥居をくぐり、今来た道を通って旧小坂邸の正門に向かう。

小坂邸の正門入口前の「馬坂」という坂を下ったところ。

こちらももう閉まっているかな?
岡本静嘉堂緑地

あっ、門が開いている。

谷戸川

静嘉堂文庫の敷地内は、散策路は歩けたけれど、遊歩道への出入口は閉まっていたので、
来た道を戻り正門から退出。

谷戸川に沿った外側の緑道。
この先のバス停から二子玉川に向かう。

あー、歩いた歩いた。
すごーく疲れたので、玉川高島屋SCの一階のグランパティオでくつろぐ。
このスペースには、様々な形の椅子が置いてあり、無料で休憩できる。

最初に座ってみたのがこちら。
ふかふか

次はこちら

これはいい。
本を読むのに丁度良い座り心地。
30分ほどこの椅子で読書をして過ごす。

そろそろ帰ります。

この角度が、THE 玉川高島屋SCだな。
