Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

旧小坂家 5 寝室

 

5/16、小坂邸の寝室まわりの話。

蔵前の廊下をさらにすすむと小坂家のプライベート空間になる。

左の階段は立入禁止で、令息の部屋だったらしい。

見上げるだけ

小坂順造さんには息子さんが三人いらしたが、

二男の善次郎さんはこの家が出来る前に亡くなっている。

※ 善次郎さんの話は、後日いたします。

ということは長男・善太郎さんか、三男の徳三郎さんが独身の頃に使っていたのだろう。

 

令息室には書庫もあったようだ。羨ましい💛

 

階段脇、正面に見える洋間が寝室として使われていた部屋だか、

 

そこに入る前に右手の更衣室から。

 

更衣室といっても広い! 四畳もある。

 

実はここに前回 来た時、

初回の管理人の男性と ちょっと言い合いになってしまった場所。

その方が仰るには、

ここにある家具で小坂家のものは三品、鏡台・ミシン・衣桁だとのことだった。

 

その鏡台の説明で、男性と私でこんなやりとりがあった。

「鏡台の鏡の下に見えるのは家紋ですけれど、なんだと思います?」

「家紋?ああこれですね、行司さんが持ってる軍配が重なったようなやつのことですか?」

ここで管理人さん、例によってずっこける。

「行司の軍配? ちがうちがう。鷹の羽のぶっちがいです」

「ああ、そうなんですね。じゃ奥様の家紋が『鷹の羽』なんですね」

またずっこける。

「なんで奥さんなの? これ、小坂家の家紋ですよ!」

「ええっ婚礼道具の家紋って、お嫁さんの実家の家紋を入れるんでしょう?」

「だからあ、小坂家の家紋だってことは娘さんのでしょう!」

なんで(・・? 怒られてるようで、私は黙ってしまった。

何故ならその時点で私は、小坂家に娘がいることも知らなかったからだ。

では何故、娘さんが嫁入りに持って行った鏡台がここにあるのだろう、、と思った。

管理人さんが、その説明を一切されなかったので、私はその話を打ち切り帰宅して自分で調べることにした。

 

※ 鏡台の持主・百合子さんの話は、後日にまわします。

 

ということで、前回はなんとなくギクシャクしたが、

ミシンに話を戻す。

「このミシンの特徴、わかります?」

「足踏みじゃなくて電動なんですね」

「そうなんです。この当時は珍しいものです。

 この電動のミシンを見たことがあって知っていると言われたのは、今までで一人でした」

「・・・そうですか」

 

小坂家の衣桁

 

さて、前回の管理人さんとのことはこれくらいにして 二回目、5/16の訪問に戻る。

更衣室の先にはドアがあり、そこに入ると、

 

洗面室が設けられている。

 

洗面室を抜けるとサンルーム。

 

ピッタリサイズの本棚。

たぶん小坂家のものかな。。

振り返って、洗面所と更衣室を見る。

 

壁にはセントラルヒーティングの送風口。

 

サンルームと寝室の間のガラス、シックで美しい。

 

寝室

 

正面の北側窓も工夫がされている。

 

シャンデリアは紙と金を組み合わせて作られているとのこと。

 

東側の腰高窓からの景色

 

以前来た時の出た東門と身体障碍者用の駐車場がみえる。

 

寝室の西側にマントルピース。

 

マントルピースにあるのは、小坂順造さんのレリーフ

レリーフのT'SHIMIZUのサインは「清水多嘉示」のものです。

小坂とは親戚にあたる高名な彫刻家。

同じ物が順造が社主であった信濃毎日新聞や社長であった信越化学工業にもあるそうです。又昨年は小坂家の墓から清水作の若くして亡くなった順造の次男のデスマスクも見つかったそうです。芸術を愛し知己も多く理解者であった順造は親戚でもある若い清水を応援しようとこのレリーフなど色々な作品を依頼したのではと思います。因みに清水の作品は原村の八ヶ岳美術館に沢山収蔵されています。

( 信濃毎日新聞社小市昭夫様の資料提供に感謝 ) 

佐藤信子

『風のコラム』2019年 春夏号 Vol.21より

 

 

マントルピースといっても煙突がないので直火ではなくストーブ。

 

北側の窓は、

ガラスの向こうに木枠があり、その向こうに網戸という造りだった。

この網戸も当時からのもの。

 

ステレオは奥様が愛用していたものだそうで、

前回、扉を開けて見せてくださったのが、中に加山雄三のLPがあった。

このステレオは、初期のビクター製。

懐かしい!

実家にあったものより古いが、オートチェンジャーがついているのは同じだった。

yonedenblog.blog.fc2.com

 

マントルピース脇のドアからは、階段のある広間に出られる。

これで小坂家はひととおり見終わった。

 

ということで、今来た道をもどります。

とにかく広い。素晴らしい!

 

蔵前を通り、

突き当りを左に

右折したところが書生部屋と台所

左に折れると玄関前に到着

 

最後に玄関の上を仰ぎ見る

天井をはらず和小屋組の大きな梁や柱は、

奥多摩の名主より譲り受けたものらしい。

 

 

 

 

 

 

2025年05月21日 昼ごはん

今年初めてのざるラーメン

 

 

2025年05月21日 夜ごはん

塩らっきょうと、ポテサラ

 

空豆は昔より高い、そして2個しか入ってないものが多い( ^ω^)・・・

 

メインはスペアリブ~💛

おいちーー

 

デザートは、アップルパイ