念願のガレット・デ・ロワ、初めて食べました。
あのフェーブが入っているというパイです。
フェーブは知っていましたが、
ガレット・デ・ロワを食べる機会がなかなかありませんでした。
公現祭が1月6日という正月休みだったからかな。
なかなか忙しいでしょ? 1月6日って。
私の通っていたのはフランス系ミッションスクールだったので、
シスターたちは「公現祭」を盛大にお祝いしていたはず。
でも生徒の私たちは冬休みだったのでお祝いには参加してませんでした。
そして。
卒業してからも、公現祭は正月のどさくさに紛れで過ぎていき、、、
とうとう一度もガレット・デ・ロワを食べずじまい。
これじゃあいけない、なんとしても食べてみたい。
そんな中、まだガレット・デ・ロワを販売しているお店を見つけ、発注しました。
パイの中は、アーモンドクリーム。
MOURI が一言「でかいな、月餅かっ?」
切り分けたピースのどこかひとつに、フェーブが入っているワケさ。
当日フェーブが入ったピースをひきあてた人は紙の王冠を被り、この日の王様になります。
そして、その人は幸運が一年間継続するといわれます。
ではそもそも公現祭とは何でしょうか。
公現祭
キリスト教のお祭りである公現祭は、1月6日 ( または1月2日から8日の間の日曜日 ) に、
すべてのキリスト教会で行われる祝祭です。
フランス語の「épiphanie」の語源はギリシャ語の出現を意味する「epiphaneia」で、
東方からベツレヘムに礼拝に来た三博士の前に、イエスがお姿を現わした日ってこと。
19世紀以降、公現祭は王様の日とも呼ばれるようになりました。
今では「東方の三博士」と言われますが、三賢人だったり、もっと古くは三賢王という説もあり、、、、
だから公現祭の供物はガレット・デ・ロワ ( ガレット=お菓子、ロワ=王様 ) だったんですかね。
東方の三博士って何?
イエスキリストの誕生に東方からかけつけたのが三博士。
・メルキオール Melchior…高齢の白人で、王権を象徴する黄金を献ずる。
・バルタザール Balthasar …中年の中近東人で神秘の象徴である乳香を献ずる。
・カスパール Casper …黒人青年で受難の死を象徴する没薬を献ずる。
彼らは三つの大陸 ( ヨーロッパ、アジア、アフリカ ) の象徴でした。
彼らが持ってきた贈り物は、黄金、乳香、没薬で、クレッシュ ( イタリア語ではプレゼビオ ) などの飾りの三博士は必ずこれを手にしています。
クレッシュは、馬小屋の模型
ヨーロッパでは、クリスマスツリーより馬小屋の模型を飾ることの方が多いです。
馬小屋の模型、見たことありますか?
フランス語では Creche ( クレッシュ ) というんですけど、
私の通っていた学校でもクリスマスの時期になるとツリーじゃなく、クレッシュが飾られていました。
こんな感じのもの⤵
これは、女子パウロ会のオンラインショップの商品ですが、
聖家族の様子がとてもわかりやすいので紹介させてもらいました。
※ プレゼビオとは、イタリア語でクレッシュのことです。
で。
クレッシュに登場するメンバー。ワハハ、メンバーっていうのも変ですが、、、
こんなラインナップです。
左から聖母マリア、聖ヨゼフ ( イエス・キリストの育ての父 ) 、大天使ガブリエル ( 聖母マリアにイエスが生れることを知らせた天使 ) 、そしてイエス・キリスト
ひつじ飼い
そしてこれが三賢人
左から、メルキオール、バルタザール、カスパール
バルタザールっていや、昔、芥川さんの短編で「バルタザアル」を読んで投稿したことがありましたっけ。
ここでこうして繋がっていたんですな。ほりゃ。
話はあっちこっちに飛びますが、
オーソドックスなフェーブは、聖家族のものだと思います。
3年前、初めて手に入れたフェーブも、今思えばクレッシュだったのかも知れません。
※ 骨董なので全部は揃っていませんでしたが。
これなんか、左はメルキオールで、右がバルタザールじゃないかしら。
あらあら、話はガレットからフェーブになったりして、また元に戻します
、、、す す スミマセン
初めてのガレット・デ・ロワは、神戸の名店グレゴリー・コレのものでした。
とても美味しい。
とても素人には真似できないが、
いつか自分でガレット・デ・ロワ焼いた時にはコレがお手本になることでしょう。
因みに今日、食べたピースにはフェーブ、入ってませんでした。
上の写真の更に半分ずつ二人で食べたとして、4日分。
さてフェーブは何日目、誰が引き当てることになりますか。。。