久し振りに表参道を歩いていたら、あらまあ。
同潤会アパートは、表参道ヒルズになってしまったのかと思ってたけど、
一棟だけ残してあるんですね。
入口には「OMOTESANDO HILLS」と書いてあるけど、およそ似合わない(笑)
同潤会青山アパートは、1926(大正15)年に建てられた、日本最初のアパートです。
当時としては画期的で、ダスターシュートがあったりしたそうです。
子供の頃、原宿といえば、蔦のからまるいい感じのアパートが続いた風景で、外国のようでした。
母の車で近くに行く時は、わざわざ同潤会の前を通ってもらったりして。。。そのくらい憧れてたなぁ。
鉄筋コンクリートの堅牢な建物は耐震耐火の構造だったので、80年の時を経てもびくともしない。
ただし水回りは難しくなったのでしょうね。お洒落な立地であることも手伝って、
生活スペースとしてよりも、画廊やショップとして使われる部屋も多くなりました。
それがまた素敵な空間で、なかなか空がないという人気の建物だったようです。
2003年、そんな同潤会アパートも取り壊しが決定し、表参道ヒルズという味も素っ気もない商業ビルになりました。作った人たちには悪いけど、どんなに工夫をこらしても同潤会アパートの、あのセンスを超えるのは無理だと思う。
高級店が居並ぶ商業施設のようですが、客足はいまひとつといったところなんじないかしら。
そんなこんなで、原宿にはあまり行かなくなったので、一棟だけ残してあったとは知りませんでした。
名前も「同潤会」ではなく「同潤館」というんだそうな。
1階踊場
2階踊場からの景色
いやこれ多分、元の建物の匂いはしません。
復元というからには、殆ど建て直してしまったのかもしれない。
1階にポップコーン屋さんがあったので入ってみました。
店内の写真 ( お店のHPより )
テイスティングして購入したのは、トリュフフロマージュ・ポルチーニと、
ストロング トマトチーズ。
最近のポップコーンは、甘い系が多いみたいなんだけど、ワタシはしょっぱい系が好み。このお店のポップコーンは、どちらかというとキュッキュッと音がしそうなほど堅い感じなんですが、それってふくらます前からパウダーを入れているということなのかな。フワッと膨らんでからパウダーするタイプとは食感が違うんだけど、まあこれは好みの問題ですからね。