Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

リッチマン、プアウーマン 第1話

【あらすじ】
日向徹 ( 小栗旬 ) は、若くして時価総額3000億円のベンチャーIT企業 NEXT INNOVATION ( ネクスト・イノベーション ) を率いる社長である。

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NEXT は元々、学生会館の一室からスタートした会社で、

日向の才能に惹かれた朝比奈恒介 ( 井浦新 ) と日向が共同出資で作ったもの。

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その後 会社は、携帯ゲーム事業で成功を収めるが、日向は満足しなかった。


日向の次なる野望は、「パーソナルファイル」という、戸籍をインターネット上で管理するシステムを作り、省庁に導入させること。パーソナルファイルの導入により、年金問題も解決、「5年後には、爺さんが、自分の年金をパソコンでクリックする世の中になる」というのが日向の自論だった。

パーソナルファイルが売れれば、会社は安泰である。しかし先行投資に多額の費用がかかるという理由で、朝比奈や経理担当の取締役である山上芳行 ( 佐野史郎 ) は、あまり乗り気ではない。

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一方、東京大学理学部4年の澤木千尋 ( 石原さとみ ) は、就職活動がうまくいかず、

全敗記録を更新中だった。


ひょんなことから、NEXT に興味を持ち会社説明会に参加するものの、

日向から、内定を一つも得ていないことを理由に無能呼ばわりされる。

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反発して食ってかかる彼女に対して、彼女の名を聞いた日向は、驚きを隠せない。

『澤木千尋』という名前が、自分が探している実の母親と同姓同名だったからである。

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数日後、日向はパーソナルファイルのプロジェクトの為、千尋を呼びつける。
総務省の女性事務次官・藤川真沙子 ( 大地真央 ) からの膨大な資料を

千尋に覚えさせ対応させる為だった。

「藤川は、自分と同じ匂いのする千尋を、必ず気に入る」というのが日向の考えだった。

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徹夜で、資料を覚えてきた千尋の格好は冴えない就活スタイルで、

どう見ても『できる女』には見えない。

日向が、まずとりかかったのは、高級ブランド服で彼女を飾ることだった。

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見違えるように変身した千尋を連れ、総務省との昼食会に乗り込む。

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日向のもくろみは当たり、藤川は千尋を気に入った様子だ。

会合は〔成功した〕と思った矢先、千尋の不用意な発言から、

藤川の触れられたくない過去の話になり、藤川の機嫌を損ねてしまう。

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日向に責められ落ち込む千尋。

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副社長の朝比奈は、千尋を気遣い食事に誘うが、

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その途上、二人きりの車中で「澤木千尋」の名が偽名だと指摘し、

名を隠した真意を問う。

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面白いドラマが始まりました。

話のテンポも良くテーマも新鮮。

挿入歌も、ドラマを引き立てていてヒットの予感がします。

【小栗旬の魅力】

f:id:garadanikki:20160711105349j:plain小栗旬演じる IT企業社長 日向徹は、才能に満ち溢れたプログラマーであり、聴衆を魅了するプレゼンテーションができるカリスマ性の持ち主。

傍若無人で人間不信な性格は、彼が、暗い過去を背負って生きてきたからではないかと思われます。


一度に人の顔と名前を覚えることが出来ないという、心因性認識不全症候群を患っているという設定も、トラウマか何かではないかと想像されます。
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無意識に他人を馬鹿にしたり、傷つけたりする傾向があるところは、スティーブ・ジョブズを彷彿させます。

 

朝比奈に「お前ならできる」と言われた時の、はにかむように表情がウマかった。 

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喜びをうまく表現できない、いやしたことのないって感じの日向徹の内心を、半笑 ( はんぷ ) の表情で表現するとは…。
小栗旬、おそるべし、です。

 

【石原さとみの魅力】

f:id:garadanikki:20160711105351j:plain石原さとみは、東大生でありながら内定が取れず、苦労している学生を生き生きと演じています。

千尋の長所は記憶力、電話帳並みの厚さの資料を一晩に丸暗記できるほどの能力を持っているという設定で、NEXTの会社説明会では、会社概要から、主要スタッフのデータをスラスラと述べるシーンがありました。凛した姿勢で早口で喋る様子が圧巻でした。
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膨大な資料を徹夜で覚えるシーンも板についていました。

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彼女が泣くときは、ボロっという音がしそうな涙がこぼれます。

驚いた時、傷ついた時、得意そうに話す時、コロコロと自由自在に、豊かな表情が出来る女優さん。

石原さとみ、おそるべし、です。

 

【セットも、凄い】

今回のキャラクター、石原さとみが陽なら、小栗旬は陰 という感じがいます。

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このふたりを軸に、IT業界の様子が小気味よく展開されていきます。若いWEBデザイナーやプログラマーが、賑やかに働く雰囲気もよく描かれていて、世界観が素敵です。

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NEXT社内は、日向社長のコンセプトで『創造性を生み出す快適空間』としてデザインされているということですが、このセットは、ピクサー社をヒントにされているのではないかと思いました。

ピクサー社は、「モンスターズ・インク」などを出がけた製作会社ですが、社内には、プールがあったり、ゲームルールがあったり、フードコートも充実していたり、とにかく遊び心いっぱいのテーマパークのような会社です。
「エンタテイメントを作る環境は楽しくなけりゃ」というのが社長のコンセプトらしい。