キンカンの効用に「肩こり・腰痛・打撲・捻挫」があるのをご存知ですか?
知ってる人は意外と少ないのではないでしょうか。
私も最近知りまして、それ以来、尾根歩きの必需品になりました。
キンカンを塗って山中を歩くと、アンモニアの匂いで虫刺されの予防にもなるし、
メントールの効果で爽快感があり、足が軽く感じるから不思議です。
虫刺されの薬の中で、キンカンだけが筋肉痛にも効くのは、
成分に違いがあるんだろうと思います。
ムヒとキンカンの成分表を比べてみました。
共通して入っているのはカンフルとメントール。
カンフルは樟脳のこと。
要するに防虫剤だから、刺されてからというよりも予防にもなってたワケです。
メントールは、ハッカ ( ミント ) から抽出されたもので、スースーするのは温度が下がるわけじゃなく、
冷たさを感じる細胞 (TRPM8) を活性化させ、脳に「冷たい」と錯覚させているからなんだそうです。
ムヒの方には、これ以外にもデキサメタゾン ( 炎症を抑える )、
ジフェンヒドラミン塩酸塩 ( かゆみなどのアレルギー症状を引き起こすヒスタミンの作用を抑える )、
グリチルレチン ( 皮膚の炎症緩和 )、
イソプロピルメチルフェノール ( 殺菌剤 ) が入っていて、これで虫刺されに対応してるようです。
問題は、ムヒには入ってなくて、キンカンに入っている成分
アンモニア、サリチル酸、トウガラシチンキで、この辺りの成分が、筋肉痛系を抑える鍵があるのでしょう。
アンモニア水は、メントールやサリチル酸と同じように気化することで、患部の熱を取る作用があり、サリチル酸は鎮痛剤でした。トウガラシチンキは、皮膚を刺激して血管を拡張させる効果がある。湿布薬の成分になっているから、やはり、この辺が筋肉痛緩和のために入れられたものなんでしょう。
キンカンに限ったことじゃないけど、アンモニア水は、長期間又は同一部分に反復しちゃいけないらしい。
いくら気持ちいいからといって、私みたいに毎日 太ももに塗りたくったりするのはよくないんだろうなあ。