17:00
京都に到着しました。
宿は、東寺にほど近い《京都プラザロイヤル》です。
ホテルの駐車場は既に満杯。
写真奥、線路の向こうのコインパーキングに停めることになりました。
この辺りのコインパーキングは一泊1800円ほど。
チェックインからチェックアウトまで停めたとしても2,000円ちょっと、そんなに高くはありません。
コインパーキングは沢山あって、値段はまちまちだそうです。
「進行方向右に行くほど京都駅に近いので高くなります。
2~3箇所見比べて決められるといいと思います」とフロントで教わりました。
TEL:075-691-0100
荷ほどきをしたら、今夜のお店を探します。
ほほほ。
といっても、ほぼ決めている。
車を停めたコインパーキングの斜向かいに、地元の人で賑わうホルモン焼きがありました。
京都でホルモン、いいじゃないですか?
えっ? 何か問題でも?
私たちが、先斗町でおばんざい、鴨川で湯豆腐なんて選択するはずないでしょう。
いいですよ、おばんざいも湯豆腐も。
だけどノープラン、何の下調べもなく、つてもなく訪れた京都だもの。
私にとっては初めてお泊りする京都だもの。
地元の人がわいわい飲むような場所がいいです。
入店は18:30
店内は、小上がり4人席が2つに、2人席が1つ。
6人座れる大テーブルが2つくらいかな。
ひしめきあってほぼ満席でしたが、丁度大テーブルの半分が空いていて入店出来ました。
お店は《2時間制》だそうです。
長っ尻防止か、なるほど。
そうでもしなければお店が回転しません。
了解しました。
私たちが座った大テーブルは相席で、右側に女性の2人連れがいらっしゃいました。
同年代とみられるそのおふたりは、ビールを飲みながらホルモンと豚足を食べています。
相席といってもテーブルがゆったりしているので、パーソナルスペースは十分。
活気があるのに落ち着いて飲める、そんな雰囲気のお店です。
つきだしはキャベツと漬物
ナムルの物合わせとハツ刺しを頼みました。
焼き物はもちろん ホルモン
ジョッキビールのあとには、マッコリがいいな。
「マッコリありますか?」
「ありますけど、このサイズです」
「うわっ、でっけー」
「残ったら持ち帰りも出来ますよ」
「そうなんだ、じゃ、1本」
2リットルのペットボトルの自家製マッコリは、存在感半端ない。
お隣のご婦人たち、その大きさを見て驚いてる。
美味しい~~~
酸っぱすぎず、甘すぎず、これはイケる。
グビグビと飲めてしまう。
メニューにイカ焼きがあったので、それも頼んでみた。
凄いです、ホルモンとイカが一緒になってる。
どこからどれがホルモンだか、イカだか。
つっついて、食べてみてわかるその面白さ。
イカ焼き、最高です。
イカといってもスルメイカのコリッコリした部位で、大大だい好きな食感。
お隣のご婦人が声をかけてきた。
「地元の方ですか?」
すっかりと馴染んでいる様子に地元の人間と思われたようです。
「いいえ、東京から」
「えっ、東京はどちらから?」
「渋谷なんですけど」
「あらま、どまんなか。私は市川、妹は日立なんですよ」
ひょんなことから、お隣のご婦人たちと意気投合。
妹さんは同じ年、お姉さんは6歳上だとのこと。
妹さんは三連休を利用して京都に逗留しているお姉さんと合流し、ここに来た。
お姉さんは、ご主人の手術を京都で受けさせたくて来たそうな。
「テレビでも有名な神の手のお医者さまがいるんです。
その先生の手術を受けたくて千葉からやってきて、主人は入院してるんですけど、
私はその付き添いで今日で10日目。
ずっと都ホテルに泊まっていたんだけど、ひとりでいてもつまらなくて、
だったら病院の近くの方がいいやと、こっち ( 私たちと同じホテル ) に移ってきたの。
連休だから、妹に来てもらって今日は久しぶりで楽しく飲んでるんです。」
へぇぇぇぇ、凄いことがあるもんです。
ご主人の差額ベッド代というのを聞いて腰を抜かしましたが、
それに付き添い2週間以上ホテル暮らしをしているなんて。
でも良い先生に施術をして欲しいというのはわかります。
この先生と信じられる人に委ねられるなんて幸せなです。
お姉さんは、今月いっぱい、まだ一週間はここにいるそうです。
妹さんが帰ってしまったら、寂しいですね。
お二人とも不自由なくお暮しの様子ですが、とても気さくで楽しい方でした。
私たちにつられて、ショットでマッコリを頼まれ「あら、ホントに美味しいわ」と、
2時間制のギリギリまで楽しまれていました。
「マッコリだなんていうけれど、私たちが子供の頃はどぶろくっていってたもんですよ」
「そうですよね。みんな家で作ってたっていいますよね」
「それにしても良い飲みっぷりね、この分じゃお持ち帰りせずに無くなりそうね」
あはは。
私たちがマッコリを頼んで、その2リットルにのけぞってたところから、
市川のお姉さんは見てたんですな。
「明日は8時に病院に行くので、私たちは先に失礼しますね」
「これもご縁だから、朝食の時にまたお会いできるような気がするわ」
そうおっしゃってお二人は先に帰られました。
ひょんなところで相席になった方と、楽しくお酒を酌み交わせるなんて幸せです。
日立の妹さんには、ここだけは見たらいいと、お寺をいくつか紹介してもらいました。
私たちが、一日のもったいない京都観光と知り、厳選してくれたのは南禅寺と東福寺です。
市川のお姉さんからは、残り一個の豚足をいただいてしまいました。
「ひとつしかないけど、どうぞお食べなさい。これホントに美味しいから」と。
お姉さん、豚足、ホントに美味しかったです。ごちそうさまでした。
ご主人さまの退院と、一日も早いご回復を心より願っています。どうぞお大事に。
写真の右はじに、ちょっとだけ写っている縞のブラウスが日立の妹さんです。
お二人を見送って、
な な なんと、2リットルのマッコリを飲み干して、
私たちも店を後にすることにしました。
〒:京都市南区西九条蔵王町62-7
TEL:050-3468-3505
定休日:木曜日
営業時間: 月~水・金・土 ディナー 17:00~23:30 (L.O.23:00)
日・祝日 ディナー 17:00~22:30 (L.O.22:00)
といっても、まだ21:30
ホテルに帰っても別段やることなし、まだ眠くもなし。
京都の町を散歩することにしました。
ホテルから京都駅八条西口までは徒歩8分とのこと。
なのに結構さびれて感じるのは、反対側の方がメインなんでしょうか。
あっ、ここが市川のお姉さんが連泊していたという都ホテルですか。
先にも言いましたが、私、京都は通過するばかりで泊まったことはありません。
だから京都の夜は知らないのです。
反対側に出ました。
うおっなんだ あの緑の鉛筆は
京都タワーと書いてあります。
凄い色だ。
のけぞってしまうよ。
想像通り、九条西口よりもこちら側の方が繁華街みたい。
なんという天井高だろう。5階建てくらいでしょうか。
良いお日和だこと。
暑くもなく、寒くもなく、こんな清々しい風の吹き抜ける季節に京都の町を散歩できるなんて。
もう少しすると京都は紅葉で混み合うんでしょ?
思いつきとはいえ、こんないい季節に来られてラッキーだ。
ただ通過するだけじゃ、やっぱり もったいなさすぎます。
今度はキチンと下調べをして、キチンと京都観光をしたいです。
その時は、オタク息子の母 (id:otaku-son) さんの「京都てっぱん日記」を端から端まで
読み直して、行きたいところを洗い出して挑みます。
今日のところは地図を熟視
京都在住の長谷川きよしさんが以前
「京都の良いところは、どこにでも歩いていける丁度よい広さにある」と言ってました。
本気にしてましたけど、嘘じゃん。とても歩いてまわれる距離ではないわい。
寺も文化財もやまとこあるんだもの、1年あっても見つくせないでしょう。
京のディープなとこみぃ~け。
こういう路地にも入り込んでみたい。
あのお店も賑わっているなぁ。
建物も古くて素敵だ。
このバーにも魅かれる。。。
いつもの私たちなら、このあたりでどこかに引っかかっているだろうけれど、
店に入るより、こうやって歩いている方が気持ちいい。
そんな涼しくて、いい夜です。
アパホテルも、候補のひとつでした。
MOURI が遠くを見つめています。
「なあ、ラーメン食べるか」
天下一品ではないですか
禁断のラーメン、
こんな夜に食べたらどんなことになるか、、、、
そんなタガが外れてしまうのも旅の良いところ、入店。
店内は、学生さんたちで賑わっています。
そういえば、学生割引があるって書いてあった。
東京にもありますが、全然味が違う。
本場京都の方が断然、数倍美味しいです。
それを知ったのは、昨年の夏旅行で、舞鶴に行った時。
舞鶴で食べた天下一品は、東京の段違いのうまさでした。
勿論東京も美味しいです、それを食べてファンになったんだもの。
だけど、本家本元はもっと上をいくのです。
どうでも良い話ですが、
京都の天下一品は「こってり」とか「あっさり」とかってわざわざ書いてないです。
「あっさり」も、無いわけではないでしょうが、みんな「こってり」を選ぶからなのか、わざわざ明記してない。
お店に入ると「並」か「大」かを聞かれるだけでした。
ホテルへの帰り道、目印になるのがワコールの建物
ぼーっと見ていたら白から
ピンクに変わりました。
現在22:00
なんだかんだと1時間は徘徊したことになる。
京都の夜も少しだけ知りました。
さて、そろそろホテルに戻るかな。
明日は早起きしないと、はやしで会ったお二人に会えないからね。