しまなみ海道を渡って尾道に上陸。
本日の宿は、ホテル・アルファーワン尾道です。
尾道駅からも近くて、駐車場もホテルの前に平置き。
部屋はツインで、格安といいことづくめ。
窓からは、尾道の山が見えます。
多分、あの山の上から見る景色が映画にも出てきた風景なんじゃないかと思います。
窓は二つ。
線路に沿ったところに建っているけれど、二重窓なのか、とても静かです。
さあ、陽が落ちてきた。
そろそろ出かけましょう。
尾道駅の目の前は海です。
海といってもすぐ対岸に島。
しまなみ海道で渡ってきた向島です。
俯瞰写真で見ると、こんなに近い。
便宜上、方角を逆転して、写真の手前 ( 下 ) が北になります。
写真の下側が尾道で、写真の上側が向島。
向島の渡場から出航したフェリーが、尾道の渡場に向かっています。
ここは海なのでしょうが、地理的には尾道水道というらしい。
大きな俯瞰写真でみるとこんな感じ⤵
向島と尾道は、こんなにピッタリくっついてるんですねぇ。
目指す居酒屋さんは、尾道側の渡し場の前にありました。
昼間、お店の方向から橋本渡船の渡し場を見た写真⤵
たまがんぞう
夜空にもやっとそびえたつ、4階建ての店。
お店は、2階から上のようです。
オート三輪がお出迎え。
3階の、海に面した座敷席に案内されました。
日付入りのお品書きです。
毎日メニューが違うようです。
お造りから、唐揚げ、煮込み、グラタン、アヒージョまである。
基本は海の幸ですが、店の入口に緑提灯★が出てたので、地場産品を積極的に使っているみたい。
瀬戸内の真鯛やタコ、広島カキは勿論。世羅アスパラ、瀬戸内六穀豚を使った料理もある。
何を頼もうか迷います。
お通し
切干大根と人参を優しい味に炊いています。
椎茸と、あらっ、きびなごも入っている。
上にパラりとかかった白すりごまもいいアクセントです。
美味しい。
これは、メイン料理が楽しみ。
本日のお造り
左から時計回りに、シマアジ、カンパチ、あかにし貝、さわら、鯛、甘えび、
それと、、、手前の炙りはなんだったかな。。。
えーとえーと。・・・美味しいもの。
窓の向こうは尾道水道。
さっきから向島行のフェリーが10分おきに出航していきます。
自転車の高校生もどんどん乗っていく。
肉眼では見えるんだけどなぁ。
そういうのを見ながら飲むお酒は最高なんだけど、
写真には反射して映りませんでした。
タモリの煮つけ
メニューに《タモリ》と書いてあるのが目立ちました。
正式には「瀬戸鯛」といってイサキの仲間なんだそうです。
皮目はいくぶんゴワっとしてるんですが、身は思ったよりも柔らかいです。
付け合わせの豆腐、最高に美味しい。
この酒器、いいなぁ。
首を持って持ち上げると、胴の部分から外れて徳利になってます。
胴の中はお湯が入っていて、チャポンと付けておくと冷めない仕組みです。
青磁のおちょこも可愛い。
丸い器に、長めのはかまが付いていてユニークな形です。
尾道丸谷豆富とじゃこと大根のサラダ
じゃことお豆腐と大根のサラダ、いいですねぇ。
豆腐、いえ《豆富》をくずしてサラダに混ぜ混ぜして食べます。
ドレッシングが美味しい。
酸っぱ過ぎず、この味どこかで味わったような。。。。
そうだっ。
ローカルだけれど、渋谷 代々木八幡にあるイタリアンレストラン
「イルキャンティー」の名物ドレッシングに似てる。
体が温まったので、冷酒に変えましょうか。
福山の地酒 天寶一
丁度お隣の席が空いたのでパチリ。
席と席の間が程よくあいていて、居心地の良い空間です。
チィチィイカの天ぷら
チィチィイカという響きに魅せられて注文しました。
チィチィイカって、瀬戸内地方の方言なんだそうです。
一般的にはベイカ。
ホタルイカみたいなのですが、天ぷらとは面白い。
天ぷらには玉子が入っているんでしょうか、ちょっと茶色目が面白い。
どことなくフリッターに近い感じですが、
その柔らかさとイカのプヨンプヨンした柔らかさが丁度いい。
イカの甘みが閉じ込められていて、いいじゃないですが。
家でもやってみたいけど、油ハネが怖そうなのでやめます。
丸谷豆富の炙り厚揚げ~生姜醤油
MOURI は厚揚げ、油揚げ系があまり得意ではありません。
でも、どうしても食べたかったので注文しました。
「うまいじゃん」
「美味しいよねぇ」
ほーら食べられた。
根拠のない勘なんだけど、絶対に食べられると思ったのよ。
さっきサラダに入っていたお豆腐が美味しかったから、
この店の厚揚げなら「油ジュッ」という感じはないと思ったの。
丸谷豆腐の厚揚げ、柔らかいお豆腐をよく上手にお揚げに出来たと感動します。
炙り具合も丁度良いし、なんといっても我が家の醤油は広島産ですから、
バッチリ口に合う生姜醤油でした。
五種キノコの小鍋
椎茸、舞茸、えのき、エリンギ、しめじのアヒージョです。
グツグツ加減がごちそうです⤵
きのこって、なんでこんなに美味しいんでしょう。
きのこ5種類集めると、5倍の美味しさになる。
付け合わせのフランスパン、ペロリです。
さっきまで満席だったけれど、静かになりました。
振り向くと、後ろは誰もいない。
生木のテーブルは、お姉さんが一回一回、シュッシュッと何かをスプレーして磨き込んでます。
醤油染みとか、油とか全部綺麗になるんでしょう。
シュッシュッとやられてもケミカル臭はない。
そのスプレー、何なのかしら。
サワラの味噌幽庵焼き
鰆すきなんです。
白身はだいたい好きです。
なので最後に頼んでしまいました。
やわらかくて、適度に脂がのっていて美味しい。
付け合わせは大好物の蓮根。
御機嫌です。
いやぁ、旨かった
「今までに入った居酒屋さんの中で、ナンバーワンだと思う」
MOURI も同感だそうです。
メニューは魚一辺倒ではなく、肉も野菜もふんだんにあり、
調理法もバラエティーに富んでいて、
何を頼んでも全部美味しかったです。
目の前が海 ( 尾道水道 ) という素晴らしいロケーションで、
室内も古いが味のあるしつらえ。
古い建具も丹念に手入れをしているのがわかります。
古家具なのに汚さはみじんもない。
いつもシュッシュッ、と磨き込んでいるんでしょう。
料理もロケーションも最高でしたが、何より感動したのがスタッフの優秀さ。
若いお姉さんたちもパキバキとしていて無駄がない。
注文の際に、空き皿空コップをさりげなく回収。←これ、やりそうでなかなかやらない。
料理のことを聞いても全部説明できるし、何より勘がいい。
若いお姉さんたちでさえ、凄いんだから、2階のカウンターで飲んだら更に楽しめるだろうな。
2種類のジェラート
このジェラートも酒飲みのことをよくわかっている味。
いや~、さっぱりして美味しい。
さっきまでいらした女性スタッフがいつのまにかいなくなっていました。
女性は20時半で上がりなのかな?
代わりに男性スタッフが担当になったみたいなんですが、この人がさらに凄い。
色々話しをしてみたら、彼、東京生まれでずっと府中で育ったんですって。
思うところがあり、尾道にやって来て居付いちゃったそうです。
思うところってなんだろうと思ったが、それは触れずにおくよ。
でね。
尾道の食べ物の美味しいこと、自然の豊かさをとうとうと語るんです。
本当に尾道に魅せられてしまったんだろうと思います。
お店のことも大好きみたいです。
色々なお店や、畑や、市場から今日美味しいというものを仕入れて、
その味を台無しにしないように頑張ってる というようなことを言ってました。
なるほど、わかりますわかります。
どれを食べても、食材の良さをそこなうようなことはしていない。
食材に寄り添い、美味しさを引き出すにはどうしたらいいか、みたいな
食材と向き合って努力工夫精進をしているように思えました。
そして、料理に出しゃばりがない。
それを誇りに思っているホールスタッフがいるからこそ、
気持ちの良い素敵なお店なんだなと感心しました。
最後に彼がススメてくれたのがプリンでした。
系列の店が作っているものだそうで、駅前でも売っている人気商品なんだとか。
おやつとやまねこより
おのみちプリン
尾道産の卵に、広島の牛乳を使って丁寧に作ったプリンに、、、
輪ゴムでぶら下がっているお魚の中身は、レモン汁だそうです。
レモン汁じゃないか、レモンソース?
ぷりんにレモン?って思いましたよ。
で、最初にプレーンを食べてみた。
優しく甘く美味しい、これだけで十分美味しい。
そこにお魚のレモンをピュっとかけてみる。
美味しいっ"""" なんでしょう、この美味しさは。
面白いことを考えるものです。
こういうのだって、真似して市販のプリンにレモンをかけたって駄目なんでしょうよ。
通販もあるらしいけど、やっぱり駅前のお店で買って食べるのが最高に美味しいんでしょうな。
明日、やってるかな?
たまがんぞうさんおそるべし。
大満足、大感動でした。
お兄さん、ごちそうさまでした。
なかなか来れない東京からですが、また絶対に来ます。よろしくです。
お店に入ったのが18:16 出たのが20:30。
都会ではまだまだこれからという時間ですが、尾道の街はひっそりしています。
あの窓、なんだか気になる。
近くに行ってみてみたら、シェアホテルみたいな施設でした。
海岸線を少し歩いてみよう。
いい月だ、雲も綺麗だ。
天に伸びるような彫刻とお月さま
なんかとてもシュールだけど美しい作品。
・・・でも、よく考えると、飛びたとうとしている火の鳥みたいなのの、
尻尾をつかんで邪魔してる?
いや、失礼失礼。
尾道に来たら、このお店に寄ろうと思ってるんです。
20:40 もう閉店してるんだ。
店内に電気がついていますが、もう店は閉まってる。
まる「猫飼ってるのかな、飛びだすんだね」
もう「?」
「・・・馬鹿なのか?」
まる「えっ?」
もう「《猫》じゃなくて《指》だろう?」
つたふじ
このお店は、尾道で一番美味しいといわれる有名な尾道ラーメンの店です。
「尾道に行くなら絶対に行った方がいい」と複数の人から勧められました。
明日、出発する前に是非寄りたいと思います。
尾道の夜って、街燈が少ないからでしょうか。
古い建物が金色に光っているのが、なんともロマンティック。
古い建物が沢山あって、、この店は新しめだけど。。。
ほら、こういう昔ながらのお店が健在で、2階に住んでいるんでしょう。
和室の窓に薄いカーテンってのがレトロ感あって、いい。
路地もいいですなぁ。
私の影も参加しました⤴
それにしても人がいない。
まだ、21:00ですのに。
うわぁ、凄い建物だ。
大和湯さんって、健在なのでしょうか。
尾道にしっかりしたコンクリート造りの古い建物が沢山残っているのは、
奇跡なんじゃないでしょうか。
空襲を免れたということでしょうから。
地震も津波の被害もなかったということでしょうし。
こちらは比較的新しい、アーケードになっている。
それにしても、、、、人、、、いない。
ここも金色に輝いている。
なんだかとても懐かしい色です。
もしかしてこれ、LED照明じゃないからとか?
古いランプのような温かい光りに包まれているような街。
唐突ですが「街の灯」を思い出してしまいました。
ホテルから反対方向に散歩をして、
たまがんぞうまで戻ってきました。
まだやってますよ、もう一回入ったろか。
さきほどは、モヤッと不夜城のように撮れましたが、
冷静に撮ると、また違う味わい。
魅力的な建物です。
映画館があります。
レトロな映画館で「カメラを止めるな」いいですねぇ、観たいです。
勿論もう閉まってます。
こんなレトロで素敵な映画館が健在で、
しかも注目映画がかかってる。
いいなあ、尾道。
ホテルの戻ってきました。ここは一階の居酒屋。
入りませんよ、もう部屋に戻ります。
明日は、ここが朝食会場のようです。
それではまた明日。
ああ、楽しかった。