豊橋の美味しいものは何だろう。
なんのリサーチもしないまま、電車に飛び乗ったのでわからない。
仕方ない、出たとこ勝負でいってみるか。
それに、仕事で来たんだから食道楽はできません。
小腹が空いたので、差し入れはないかと町に出た。
お饅頭屋さんがあった。
『懐かしの西武饅頭 復活!!』
よそ者なので《懐かし》と言われてもわからないが、
なんでも「丸物百貨店」で売られていた白あん入りのカステラまんじゅうの復元らしい。
都まんじゅうというのと同じかな。
『え』は、ええじゃないか饅頭の『え』
仕事が終わるのは遅いし、BOSSは付き合い飯なので別行動だ。
ただいま20時50分。
豊橋といえば浜名湖も近いし、鰻が美味しいんでしょうか。
でも、こんな時間にやっている鰻屋さんなんてないだろうなぁ。
駅のロータリー沿いに灯がついている食堂があった。
居酒屋さんなのか、鰻屋さんなのか。
女性には「ひとりで外食は出来ない」という人が多いと聞く。
まして旅先の居酒屋に1人で入れる人なんていないだろうが、私は意外と平気なんです。
壁にずらっとつまみが並ぶ。
いいですなぁ、じゃんじゃん頼んでも気兼ねは要らないラインナップだ。
でも今夜はササッと食べて、ホテルの部屋から夜景を眺めたい。
「すみません~、冷酒一本と鰻重ください」
豊橋の蒲焼は《皮目が上》と聞いた気がするが、ここは東京と同じだ。
そうそう、この食感だ。
箸では切れないほど、筋肉質で弾力のある食感。
蒸さないで焼くからか、浜名湖産の鰻だからかわからないが、
神田きくかわ に慣れ親しんだ私には、不慣れな食感だ。
東京の、柔らかくて箸で切れるような蒲焼と違って、
「ああ、西に来たんだな」という味わいだった。
ごちそうさま。
豊橋の人は、あずきが好きなのかしら。
駅前のMIKAWA喫茶 ウーノウーノの名物は、小倉サンドだったし、
これは、しるこサンドなるもの。
ビスケットの間にお汁粉みたいな餡が挟んである。
なかなか美味だ。
お土産は、これかしら。
稲荷ずしに、
ちくわを買って帰りましょう。