ライジング若冲を観ました。
江戸時代の天才絵師・伊藤若冲の話です。
【あらすじ】NHKの番組HPより
時は宝暦年間。岩次郎(中川大志)が丁稚奉公する京の玩具屋に、僧侶・大典(永山瑛太)がやってきた。そこで謎めいた絵に大典は興味を引かれる。描いたのは錦市場の青物問屋の主・桝屋源左衛門(中村七之助)。女性や芸事に一切興味がないが、いい年で始めた絵にすっかりはまってしまった男だという。その源左衛門はある時、路上で茶をたてる謎の仙人・売茶翁(石橋蓮司)と偶然出会い「若冲」という名を譲ってもらう。そして売茶翁の紹介で、大典と運命的な出会いを果たす。大典は若冲にこう告げた。「あなたにはこの世の森羅万象を描いてもらいたい」。そして若冲は大典の取り計らいで、京の寺にある絵の模写修業に努めるのだが・・・傑作「動植綵絵」の影にあった男たちの絆とは?!
ダブル主演の永山瑛太と中村七之助がとにかく美しい。
彼らばかりでない。
風景から、屏風絵から、鶏から蛙、かたつむりに至るまで大変に美しく撮られています。
恥ずかしながら日本画にうとく、今回初めて若冲という画家を知りました。
勿論、彼が描いた「動植綵絵」のことも知りませんでしたが、
改めて絵を見てその精巧さ、力強さ、生き生きとした動きに驚きました。
映像が美しく、京都の素晴らしい景色が沢山映し出されていたのは、演出家があの「京都人の密かな愉しみ」を撮った人だったから。
なるほどそういうことかと合点がいきました。
そして、売茶翁の石橋蓮司さんがドラマの格を押し上げています。
やっぱり石橋さんは凄い。
「あてなよる」も「京都人の密かな愉しみ」も、このドラマも石橋さんあっての企画だと思います。
ただ、このドラマで個人的に気になったことが二つありました。
京都弁と、主演2人のボーイズラブ的描き方でした。
冒頭の中川大志さんの京都弁の、まるでド音とラ音を行ったりきたりするようなイントネーションは
「あれでいいのかな」と気になりました。
が。オタク息子の母さんが何も言及されていないところをみると、及第点なのかな。
しろうと京都人、「ライジング若冲 天才かく覚醒せり」を観る。 - 京都てっぱん日記
そして。
よんばばさんもおっしゃっていた通り、後半の手を重ねるシーンはない方が良かったと私も思います。
見応えのあった『ライジング若冲』 - あとは野となれ山となれ
実際の若冲と大典がいかなるものであったにせよ ( なかったにせよ)
またドラマですから、2人をどう設定してもいけないということはないでしょう。
でも、あまりに即物的な描写やセリフにしてしまうと、《人と人の絆》がぼやけてしまう気がします。
「戦場のメリークリスマス」のように、このドラマも最初の抱擁で十分に2人の深層心理は伝わるのではないかと思います。
「動植綵絵」の老松白鴎図と芦雁図を前に、見つめ合うシーンとセリフ、うーん、どうなのかなと思ってしまいました。
動植綵絵
大典「御仏に捧げた33幅、見事じゃ」
若冲「御仏に捧げたのは31幅じゃ、あとの2幅は我が同士、大典顕常に捧ぐる。
老松白鴎図と芦雁図は一対になってる」
若冲「空から降りてくる雁を、鳳凰が迎えている。
互いに呼び交わし、求め合う姿や」
大典「なるほど、そう見えるな」
若冲「雁は、黒衣を着たあんたで、鳳凰は私や」
若冲「死ぬまで私のそばに居てほしい」
大典「友としてか?」
若冲「そうや、生涯の友として。
死が2人を別つまで」
どうすかね、うーん、やっぱりこのセリフは。。。。。
1月16日には完全版として「正月時代劇版では描ききれなかった、男二人の関係をさらに深く味わう未公開シーンを満載する」とのこと。
これ以上の関係を? ちょっと恐ろしい気がします。
本日の朝ごはん
お雑煮がもう一回、食べたいとのリクエスト
筍がないので、エリンギで誤魔化しました。
本日の夜ごはん
これ、あると買っちゃいます。
カリフローレ? ん? なんだっけ
もつ煮込み、作り始めたら味噌足りなくて、醤油も足しました。