入院している義父を見舞ってから、宿にチェックイン。
松本と言ったら、馬刺しと蕎麦は絶対に食べて帰りたい。
でも今日は日曜日だから、お目当ての店は休みなんだよなぁ。
ホテル花月のフロントで「日曜日でもやっている馬刺しを食べさせてくれる店」を聞いてみたら、
対応されたフロントマンの後ろの人が、いきなり走り出してね、
お店が開いてるかどうか、見に行ってくれたんです。
まあ、なんて優しいんだろう。
取りあえず、何軒か教えて貰って、街に繰り出します。
教えて貰ったお店は、休みだったり、貸切だったり… どうやら明後日から始まる、
なんたらというフェスティバルに備えてお店が不定休らしいのね。
「おやおや、食にありつけないか?」
「ここ、いいんじゃない?」
清潔感のあるお店の玄関に、美味しいもの食べさせてもらえる予感。
小料理屋・おでん という赤提灯のお店に入ります。
落ち着いた店内には、お常連らしきオジサマがひとり。
お邪魔します。
お通しは、モロッコインゲンとお茄子。
うすはりのグラスで、まずはビールを一杯。「おいしいねぇ~」
モロッコインゲンは、豆乳と練りごまが合わせてあるみたい。
お茄子に乗ってる味噌も薄味に仕立てられてて、いい感じ。
お待ちかねの馬刺し。
わさびの奥に見える赤い味噌が抜群。
唐辛子と味噌とニンニクを合わせてあるのかな?
馬刺しとこの赤味噌があったらお酒、すすんじゃう。
「いいじゃないか、いいじゃないか」です。
いとう家さんは、年中おでんを食べさせてくれるらしい。
夏のおでんって美味しい。
黒板の「本日のおでん」に、なんこつ・きのこの山・トマトと書いてある。
トマトをお願いしたら、白胡椒で食べると美味しいんだって。
うわあ、ほんとら~。
この辺りの地酒をいくつか飲んでみました。中甼に岩波に…あとなんだっけ。
岩波はキリっとして菊水に似た吞み口。
この器いいじゃない? 常連さんには「桶」と言われてるんだって。
こげ茶と生木色とがあって、こげ茶の方が口にあたる部分が薄くいので好みだなあ。
生木色の方は、本当に樽みたい。(笑)
トマトときゅうり
きゅうりがみずみずしくて感動ものです。
日本酒にはトマト・きゅうりは合わないと思ったんだけど、松本の野菜は甘くていいんだわね。
「日本酒に合わない」というのがワタシの偏見だと分かりました。
絶品だったのがコレ
すずきのムニエルです、こんなに厚みのある切り方は初めてです。
中まで火が通らないかなと思っちゃうけど、プリプリもちもちに仕上がっています。
いとう家さんのお料理は、どれも薄味で上品で、食材の味がよく堪能できて最高です。
上品で優しい女将さんの人柄が料理の味によく現れている感じ。
お酒を呑まない母が戴いたのが、このデザート。
なんとこれ、蕎麦ゼリーなんだって。
母から一口奪って食べてみた。ほんのり甘くて、涼し気で美味しいっ!!
女将さん、どれもみんな美味しかったです。ごちそうさまでした。