Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

江戸東京たてもの園 Vol.7 常盤台写真場

 

「常盤台写真場」  写真場とは珍しい名前ですね。

外壁には、、、

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TOKIWADAI PHOTO STUDIO と書いてある。

 

常盤台は、東武鉄道発の住宅開発により分譲された住宅地で、1935年東武東上線武蔵常磐 ( 現在の東武東上線ときわ台 ) 駅の開業を契機とするものだったそうです。

内務省都市計画課のプランに従った道路網や駅前広場、公園は田園調布と並んで郊外住宅地の先駆けとなりました。

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その常盤台住宅に写真場が開業したのは、1973年 ( 昭和12 )

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今、その建物は写真館としての役目を終えて、移築されました。

 

昭和初期のモダンなデザインの玄関を上がると、

いいわねぇ、やっぱり古い黒電話。

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和洋折衷の建物。

お店の応接間 ( 奥 ) と居間 ( 手前 ) が一枚のドアでつながっている。

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どんなにモダンでも、やはり和室は欠かせない。 

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こちらが食堂と台所。 

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食堂から振り返ると、双子のような和室が並ぶ。

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左側が、老人室---ご隠居さんの和室、右側が居間。

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老人室、というのも凄い名称だけど(笑)

素敵なのは、この部屋と子供部屋がドアで行き来できるようになっているの。

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ドアを開けると、隣は子供部屋。

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f:id:garadanikki:20151125123747j:plainここ、楽しそう。
窓に向かって一枚板が渡してあって、椅子が4脚。

子供たちが並んで勉強できる形になっている。
みんな一緒に机に向かう、、うほほ、
勉強はかどりそう❤

よく見ると、足元にもひと工夫。
風通しの小窓があります。

 

扉の上にもちょっとした換気窓がありました。

いいねぇ、こういうの。

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この頃のお風呂って木戸があるのが普通なんでしょうかね。

小出邸もあったけど www

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2階への階段を上がると、高い天井と広々とした空間が広がりました。

なるほど、スタジオは自然光を取り入れているんですね。 

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f:id:garadanikki:20151107165841j:plain屋根の勾配がそのまま天井の傾斜になっていて、

北側にはトップライトが設けられてます。

この造り、彫刻家のお家と同じね。
あえて南側にトップライトを作らないのは、

太陽光が直接入らないように、、なんでしょう。

このライトの形、面白い、いびつです。
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ほう。

外から見ると、こうなっているのか。

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当時の撮影風景の写真がありました。 

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建物は今、移築されて「江戸東京たてもの園」にありますが、

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ときわ台写真場 ( 写真スタジオ ) は、今も当時と同じ場所で営業を続けているようです。 

和洋折衷、店と生活が見事な融合をとげた名建築でした。

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