Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

新春若手花形落語会

 

落語を見に行きました。

f:id:garadanikki:20141130121038j:plain場所は練馬文化センター。

大ホールで落語をきくのは初めてです。

・・・というか、寄席にも行ったことはない。

去年、一之輔さんの独演会 を見てすっかりファンになってしまって、

今回は二度目なの。

 

前回は、江東区の深川江戸資料館小劇場で、大きくもなく小さくもない、落語を堪能するのに調度良い劇場 ( こや ) だった。

しかし今回は大ホールで、

2階席からだと、舞台の落語家さん 米粒みたい。

写真は撮れなかったんだけど、ホールを紹介している方のサイトがあったので

リンクを貼らせてもらいました。

     ↓↓

徘徊老人 日常(9月4日)

 

柳家喬太郎さんは会場の大きさを見越してか、フリの大きな創作落語を披露されてました。「稲葉さんの大冒険」

もう大笑い。会場全体がうねってます。

稲葉さんという真面目なサラリーマンが、会社帰りにポケットティッシュを貰うんだけど、それが風俗のポケティだったもんだから、奥さんに怒られると始末しようと奮闘するの。その結果、松の木を背負って帰るハメになるという荒唐無稽な内容。

「ペス! このばか犬がっ!!!」っというセリフが忘れられない噺です。

 

・・とのっけから喬太郎さんの噺になっちゃったけど、

f:id:garadanikki:20150114113846j:plain順番は、前座が三遊亭わん丈さん、次に一之輔さん、喬太郎さんと続いて、仲入り後、白酒さん、市馬さんと続きます。

 

わん丈さんは私は初めてでしたが、MOURI とKYOUちゃんによると、2年前より断然腕が上がってたとの由。

噺家さんは場数が大事なんだねぇ。

 

一之輔さんの演目ですが、

枕を終えて話を始めると、勘のいいお客さんなんでしょう、一階席から「えっ?」というどよめきが上がる。一之輔 これにはニタり。

「時蕎麦」は前座さんがよくやる演目、だから通は「ええっ!」だったのかも。ノリにのっている一之輔さんだけど、先輩方にはなを持たせたってことなのかな。

実に丁寧で、ひょうひょうとしていて絶品の時蕎麦でした。

 

白酒さんの「替り目」。

どなたかが「今、可愛い酔っ払いだと思うのは吉高由里子と白酒さんの演技」と言ってらしたけど、正に。(笑)

残念ながら、2階席からは目の動きとか細かいところまでは見えなかったけど、形だけでも十分に楽しめました。

酔っ払いの旦那が、自分の家の前から車に乗ったり、熱燗が飲みたくてうどん屋に燗をつけさせたり、やりたい放題なんだけど、圧巻の酔っ払いぶりを楽しめました。

 

 

市馬さんは、落語協会の会長に就任されたそうです。

実は白酒さんが枕で、興行主をこんな風に毒舌を。

「大胆といえばこの『新春若手花形落語会』のネーミングも凄いですねぇ。

 40 50のじじいども、中にゃ落語協会の会長つかまえて若手とはねぇ。」

会場爆笑。

ホントにこのメンバーが “ 若手 ” だったら、“ 御大 ” は誰なんだ?

 

枕といえば、一之輔さんは今回も会場の周りのことを話してました。

前回、清澄では公演が始まる前に、散歩して回った界隈の様子を話してたけど、

今日も練馬ホールの前にある公園の、こんな風に。。。

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「まだ前座の頃、この近所に住んでたんです。

 子供が出来て、暇だし金もないのでよく乳母車に子供を乗せてこの公園に来てまして。

 つつじが綺麗なんですよねこの公園は。

 子どもと俺と、つつじ摘んではチューチュー蜜吸ってました。

 ミツバチ親子って言われたもんです。」

いつもかどうか知らないけど、こういう御当地の話を盛り込んだ話を作ってくる、

一之輔さんはやはり凄いと思う。

 

もひとつ凄かったのが市馬師匠の相撲甚句。

これには会場のお客さんも拍手喝采。

でも師匠が一言。

「最近、落語の方よりこういう謡の方がホメていただくので、ちょっと複雑」

いやもう、落語がいいのは勿論のことだから。

 

5人の噺家さんの落語をきいて、笑いの質って多様なんだと気付く。

喬太郎さんのどっかんどっかんの笑いもあり、市馬さんのしっとり聞き入る笑いもある。

新春若手花形落語会、若手は?だけど、春から気持ちよく笑わさせてもらいました。

 

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会場で貰ったチラシ

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さて次は、なにみよう。