先輩のさんぽ先生は、料理上手。
《料理の味には人柄が出る》と言うけれど、さんぽ先生の料理はまさしくそれで、
優しくて穏やかな味なのだ。
作り方も、私と真逆で大変丁寧。
中でも『じゃがいもニンニク炒め』は凄い。
真似して作ってみたが、全然別物なので秘訣をお教え願った。
下茹ではしないのよ
じゃがいもと人参は下茹でせず、生の状態から炒め始めるのがコツなんだそうだ。
それはそれは時間がかかるが、丁寧に炒めていくと、仕上がりの食感が全然違うとのこと。
ほんとに別物だ ! ! !
教えていただいた通りに作ったら、あらまあびっくり、絶品の仕上がりでした。
電子レンジで下茹でした じゃがいもは、外側カリっで、中が柔らか過ぎになる。
ところが。
生から炒めると外側がホロりと溶けていく。
その溶けた断面にブイヨンがよく馴染み、仕上がりの味に一体感が出る。
時間をかけて火が通すことで、じゃがいもが柔らかすぎず固すぎず、
旨味もギュ~っと詰まった仕上がりになる。
レンジでチンは便利だけれど・・・
最近のレシピは「レンジでチンの簡単料理」「超手抜き」というのが主流のようだ。
最終的に同じに仕上がるなら、簡単時短にこしたことはないけれど、
手間をかけただけのことがある味というのが、確かにあるのだと知った。
さんぽ先生の場合は手間を惜しまず、丁寧に作るのが流儀。
かくし味は、じゃがいもを炒めながらの「おいしくな~れ」のおまじない。
ジャガイモと人参は、生の状態から炒める。 にんにくは焦げるから途中参加。 焦げ目も大事な脇役である。 |
チキンブイヨンのスープストックをひたひたになるくらい投入。水気がなくなるまで炒めたら、隠し味に微量の そばつゆ ( にんべんとかヤマキとか… ) を、入れる。 |