実家に、知らない内に新しい家族がいました。
桜文鳥の ぴー
母は、一生懸命言い訳をします。
あのね、あのね、迷いインコを保護したの。
黄色くて賢くて人懐こい子だったの。
チーフ ( 義父の呼名 ) に凄くなついていたんだけど、逃げちゃってね。
ずっとずっと探していたんだけど、見つからなかったの。
チーフはしょんぼりしてしまって、チラシを持ってきたの。
ペットショップのちらし。
仕方ないねぇと見に行ったら、この子がいたのね。
一番安くて可愛かったので買ってきちゃった。
母も義父 も、大の動物好きで。
犬や猫やチンチラや、いつも必ず動物がいました。
1年前、最後のチンチラが天国に旅だった時、
「もう ( 高齢で ) 看取れないから、飼わない」と約束したんです。
でもやっぱりねぇ。
義父は、がんの闘病生活で余命を宣告されています。
毎日毎日ぴーちゃんに「お前と俺とどっちが先に死ぬのかなぁ。頑張ろうな」と言っているんですって。
小鳥がいくら寿命が短いからって、ぴー、気の毒に。
あんたはチーフの支えなんだから、長生きしとくれよ。
最後の一葉みたいに。。。。