念願の道後温泉にやってきました。
街中には坊ちゃん列車なるものが走っています。
道後温泉は夏目漱石の坊ちゃんでも全国的に知られるようになり、
私などは「松山・道後温泉といえば夏目漱石」と一番に浮かびます。
でも地元の人にとっては、漱石より正岡子規でしょう。
漱石の方が目立ってしまってるようで皮肉なものです。
夢に見た道後温泉の座敷
温泉からあがったお客さんが浴衣を着て、くつろいでいる。
木戸銭を払い、、、、「えっ入らないの?」
「いいんじゃないか? 風呂は」
がーーーーん。
MOURI は風呂好きですから、絶対に入浴すると思っていた。
でも忘れてました、彼が草津温泉で生まれたことを。
彼曰く、
草津の人間は、お金を払って温泉施設を利用することに抵抗がある。
草津の湯につかり、人生の1/3 過ごした彼にとって、
温泉施設に執着はないのです。とほほ。
「それより、砥部焼の店ないかな」
ふうん《それより》と言われちゃ仕方ない。
ホテルのロビーに飾ってあった砥部焼を見て、欲しいと思ったのは事実です。
たぶん、商店街に砥部焼の店あると思います。
左に酔古堂さん、右に寿美屋さんと2軒の砥部焼屋さんがありました。
いずれも撮影不可だったので、道後温泉商店街のサイトさんからお借りしました。
両方のお店は、それぞれ個性があって同じようなものはない。
あっちのお店で見て、こっちで見て、また戻りしながら求めたのは、、、、
酔古堂さんでは
砥部焼の急須
寿水屋さんでは
豆皿
両方ともとても気に入っています。
さて、そろそろお昼ご飯にしますか。
昨晩飲んだ仕上げに食べようと思いながら止めた「鯛めし」をここで食すことに。
鯛めしは、宇和島の名物なんだそうです。
道後温泉の商店街には、丸水というお店と、かどやというお店がありました。
かどやに入ってみます。
店内はまだお客さんがまばら。
鯛めしの他に、宇和島さつまめし、宇和島づくしさつまめし
そして
宇和島づくし鯛めし膳があります。
他にはしらす丼とか、おつをのタタキとか、色々あるけれど、
やっぱりここは《鯛めし》でしょう。
待つこと10分ほどで配膳されました。じゃじゃん。
宇和島づくし鯛めし膳
「づくし」には、箱に入った三品がついている。
左から、ふくめん・じゃこ天・フカの湯ざらし。
いづれも宇和島の郷土料理だそうです。
ふくめんというのは、細切りにしたこんにゃくを甘辛く煮て、
その上に紅白の鯛そぼろ、ねぎ、ミカンの皮を彩りよく敷き詰めた料理なんですって。
名前の由来は、下が見えないように覆い隠すことから「覆面」や「含め煮」がなまったものと言われてるんだそうです。
そぼろって、でんぶのことでしょう?
今まででんぶって美味しいとあまり思わなかったです。
でも、こんにゃくの甘辛煮に鯛そぼろ ( でんぶ ) が、
こんなに合うとは思わなかった。
鯛そぼろはこういう組み合わせで食べるものなんですな。
じゃこ天は、東京でも食べたことがあります。
ザクっとした食感で、とても美味しくて感動しました。
お土産もあったけれど、これから先も旅なので諦めました。
フカの湯ざらし
ふか ( サメ ) の切り身の湯ざらしは、宇和島地方で、昔から冠婚葬祭の場で
酒の肴として欠かせない料理だそうです。
辛子味噌にたんぱくなふかの切り身がとっても美味しい。
涼し気な、夏むきの酒の肴ですかね。
さて。
鯛めしは初めて食べる料理です。
テーブルに「鯛めしの食べ方」が記されたカードがありました。
なになに?
① 卵の入っただし汁をまぜる。
② だし汁の中に鯛の身と海藻、しその葉を入れてかるく混ぜる。
③ あったかしごはんをお茶碗に盛る。
④ ごはんの上に鯛、海藻などをのせ、だし汁を好みの量かける。
なるほどなるほど。
こういうことね。
美味しいじゃないの。
鯛って、わりかし淡泊な味だから、
どっちかっていうと他の白身魚の刺身の方が好きなんです。
でも、卵を溶いただし汁にひたして食べるというのは、
甘味も足されていい方法。
よく考えられた調理法だと思いました。
今回は、宇和島には寄れないけど、
ここで宇和島の郷土料理を食べられて良かった。
〒:愛媛県松山市道後湯之町20-24
TEL:089-931-5400
定休日:無休
営業時間:ランチ11:00~15:00(ラストオーダー14:30)
ディナー17:00~22:00(ラストオーダー21:30)
因みに、入らなかった丸水さんの方は、
鯛めしが、天然鯛 ( 2,100円 ) と養殖鯛 ( 1,600円 ) と二通りありました。
丸水さんの天然鯛、試してみたかったかも。。。
丸水さんの宇和島セットも、同じくふくめん・ふか・じゃこ天でした。
ふくめんは、紅白の鯛そぼろだけでなく、みかんの皮とネギを綺麗に四等分敷き詰めたものみたい。
みかんの皮とねぎを入れて四等分か、これもいいなぁ。
機会があれば、今度は丸水さんの鯛めしも食べてみたいです。