上信越自動車道では、横川SAを過ぎたあたりから左に
奇妙な山が見えてきます。
隆起したのか、崖崩れで残った跡なのか、岩山が特徴的。
母の住む長野県上田市に行く時には、この景色が楽しみです。
でも、運転手なので写真は撮れずにいました。
今回は、高速バスで来たので、念願の写真が撮れました。
地図で調べてみたら、あれは妙義山らしい。
妙義山は、白雲山・金洞山・金鶏山・相馬岳・御岳・丁須ノ頭・谷急山などを合わせた総称で、
300万年前の火山活動によって作られた溶岩体で、山塊が構成されているのだそうです。
露わになった岸壁に目を奪われます。
今回は、母の心臓カテーテル検査の立合いが目的。
カテーテル手術をやるべきかを決めるための検査です。
検査は小一時間で終了。
一か所狭窄している部分が見つかりました。
今後の流れは、
狭窄部分が心臓に悪い影響を与えるものかを調べる検査 ( 検査自体は投薬による簡単なもの ) をして、
もしも、その狭窄部分が悪さをするものだったら、カテーテル手術 ( バルーンとステント ) をする。
先生から「高齢でもカテーテル手術は可能、治すためにはそれが一番いい」と勧められましたが、
本人が「やりたくない」と言っているので、時間をおいて本人と話し合うことにしました。
カテーテルの検査は、検査そのものより事後の止血が辛い。
母の血圧は200越えなので、その血圧を上回る圧をかけて止血しないといけません。
カテーテルを入れた傷の箇所に、透明なお椀のようなものをかぶせ、中を真空にします。
その空気圧は、血圧が高いほど高い圧にしなければならず、肌にお椀のヘリが食い込んで痛々しい。
痛々しいのではない、実際「痛い、痛い」という母をなぐさめたり、気を散らしたり。。。
そうして一時間ごとに空気圧を減らしていって、止血が完了するまで6時間ほどかかるというのです。
そんな状態の母に今、カテーテル手術を勧めるのは気の毒過ぎる。
その話は後日にします。
2時間ほど母の傍にいましたが、眠らせてあげた方がいいかな。
今日のところはホテルに戻ることにしました。
可哀そうに。。。
今日の夕食は、ひとりエンパイヤ。
ボロネーゼとシーザーズサラダのハーフを注文。
1人で食べるご飯は味気ない。
前回、あんなに美味しいと思ったお店でも、今日はそんなに感じない。
早々にホテルに帰って寝ることにします。
翌朝
今回は、駅近いのレトロなホテルです。
でも実は、、、部屋がひどくてウンザリでしたの。
部屋に入った途端どわーんという嫌な空気の部屋で、壁紙やソファもシミだらけ。
寝るだけだからいいやと頑張ってみたものの、風呂場の水のしたたり音が止まらない。
洗面台のカランを思いっきりきつく締めたりしたけれど、
延々続く ポチャン、ポッチャン、ポチャン。
駄目だ、寝れない。
フロントに駆け込み、ホテルの人に見てもらいました。
「気になり出したらお辛いですよね」と、ルームチェンジしてくれました。
新しい部屋は、ダブル。
最上階なので窓からも見通しはよく明るい部屋です。
でも、やっぱり壁にはシミ ( 苦笑 )
このくらいなら全然、問題なし。
チェンジ前の部屋はこんなもんじゃありませんでした。
もうね、事件があったんじゃないかという感じなんだから。
廊下の窓からは上田駅が見えました。
とにかく古いホテルですから、仕方ない。
いいこともあった。
素晴らしく美味しい朝食でした。
朝食は一階でビュッフェスタイル。
小鉢も充実していて、ちょっとずつ全部 盛りつけてみた。
あらやだ、ご飯と味噌汁反対だわ。
これは美味しい、全部美味しいです。
ほうれん草の胡麻和えも、サトイモも、大根の煮物も全部全部。
これで1,100円とは、「旬菜食堂-kuri-」のお母さんの料理、驚きの美味しさでした。
何でもじゃらんの朝食部門、全国中部地区第三位を獲得したこともあるのだとか。
いや~悩ましい。
朝食はここで食べたいが、チェンジ前のあの部屋はもう二度と御免です。
もしこのホテルに泊まるなら、5階以上の風通しの良い部屋をリクエストする必要がありそうです。
病院に再来。
母は昨日よりだいぶ落ち着いていました。
昨日はヘトヘトだったから、眠そうですが。
疲れさせてもいけないので、早々に「帰るね」と引き上げました。
MOURI と2人で来る時は、車なので寄り道徘徊は出来ません。
今日は時間もあるので、ゆっくり歩いてみることに。
桜ももう終わり。
花筏です。
ひっそりとした神社
どこからどこまで境内なのか、あっちは隣家の畑です。
小雨の中トボトボ歩く。
美しい。
素敵なお寺さんに迷い込みました。
案内板がある。
市指定史跡 寒松院 ( 真田昌幸室 ) の墓
寒松院は、上田城主真田安房守昌幸夫人、信幸・信繁 ( 幸村 ) の生母で、山之手殿と称した。出自については定かではないが、菊亭右大臣養女、また、信玄の養女として永禄8、9年頃昌幸室になったと思われ、昌幸没後二年を経て、慶長18年 ( 1613 ) 6月3日卒した。
大輪寺は、寒松院殿がその発願開基であったので、同寺に葬ったものと察せられ、位牌も同寺にある。
この墓碑は、総高211cmで、二十基壇上に立っており、基礎上部に刻線で連弁が刻まれている。塔身は上下二重で、笠部の下部に斗栱型を作出し、上部に四段の段型を、四隅に隅飾突起を刻出し相輪は伏鉢、請花部を残して九輪から上が亡失している。
真田昌幸の奥さんといえば、NHK大河『真田丸』では、高畑淳子さんが演られた人物。
おほほ。
歴史上の人物を想像する時に、私はよく大河で誰がやったかを思い浮かべるのです。
迷い込んだお寺さんが、由緒ある名寺であったことを知り居住まいを正す。
それにしても美しい庭だ。
綺麗な桜だ。
今年最後の桜を、こんなタイミングで見られるなんて。
カワヅザクラでしょうか。。。
心が洗われる。
寒松院さま、大輪寺さま、ありがとうございました。お邪魔しました。
上田にはモダンな建物が数多く残っています。
日本アルプス玩具という表札が。
日本アルプス玩具は、日本で最初に電動で動く玩具を制作したおもちゃメーカーです。
その工場が上田にあるなんて、知りませんでした。
こんな古い商家も残っています。
上田は市をあげて、映画やテレビのロケ誘致をしています。
市川崑監督映画『犬神家の一族』も上田で撮られたんですよ。
さてそろそろ昼飯。
刀屋さんで蕎麦を食べていこう。
天ぷらそばだと思うでしょうが、たぬきそばです。
たぬきといったら天かすと思って注文したんですが、蕎麦が見えぬほどの山菜天ぷらでした。
ちょい迷惑 (笑)
上田から電車で小諸に行き、小諸駅発の高速バスを待ちます。
上田発の高速バスもあるのですが朝夜2本だけなので、小諸⇔バスタ新宿を利用。
この景色、好きなんだ。
ここでも枝垂れを見られました。
小諸の駅前広場は、いつ見ても綺麗な花が咲いている。
このお店も素敵。ガーデニング用品と喫茶の店です。
バスに乗りさえすれば、あとはのんびり。
本を読んだりスマホでゲームしながら帰れます。
車窓から見た桜。
これが正真正銘今年最後の観桜になりそうです。