Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

4月24日の上田の話

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上信越自動車道では、横川SAを過ぎたあたりから左に

奇妙な山が見えてきます。

隆起したのか、崖崩れで残った跡なのか、岩山が特徴的。

 

 

母の住む長野県上田市に行く時には、この景色が楽しみです。

でも、運転手なので写真は撮れずにいました。

 

今回は、高速バスで来たので、念願の写真が撮れました。



地図で調べてみたら、あれは妙義山らしい。

妙義山は、白雲山・金洞山・金鶏山・相馬岳・御岳・丁須ノ頭・谷急山などを合わせた総称で、

300万年前の火山活動によって作られた溶岩体で、山塊が構成されているのだそうです。

 

露わになった岸壁に目を奪われます。

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今回は、母の心臓カテーテル検査の立合いが目的。

カテーテル手術をやるべきかを決めるための検査です。

 

 

 

検査は小一時間で終了。

一か所狭窄している部分が見つかりました。

今後の流れは、

狭窄部分が心臓に悪い影響を与えるものかを調べる検査 ( 検査自体は投薬による簡単なもの ) をして、

もしも、その狭窄部分が悪さをするものだったら、カテーテル手術 ( バルーンとステント ) をする。

 

先生から「高齢でもカテーテル手術は可能、治すためにはそれが一番いい」と勧められましたが、

本人が「やりたくない」と言っているので、時間をおいて本人と話し合うことにしました。

 

 

カテーテルの検査は、検査そのものより事後の止血が辛い。

母の血圧は200越えなので、その血圧を上回る圧をかけて止血しないといけません。

カテーテルを入れた傷の箇所に、透明なお椀のようなものをかぶせ、中を真空にします。

その空気圧は、血圧が高いほど高い圧にしなければならず、肌にお椀のヘリが食い込んで痛々しい。

痛々しいのではない、実際「痛い、痛い」という母をなぐさめたり、気を散らしたり。。。

そうして一時間ごとに空気圧を減らしていって、止血が完了するまで6時間ほどかかるというのです。

 

 

そんな状態の母に今、カテーテル手術を勧めるのは気の毒過ぎる。

その話は後日にします。

2時間ほど母の傍にいましたが、眠らせてあげた方がいいかな。

今日のところはホテルに戻ることにしました。

 

可哀そうに。。。

 

今日の夕食は、ひとりエンパイヤ。

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ボロネーゼとシーザーズサラダのハーフを注文。

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1人で食べるご飯は味気ない。

前回、あんなに美味しいと思ったお店でも、今日はそんなに感じない。

早々にホテルに帰って寝ることにします。

 

 

翌朝

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今回は、駅近いのレトロなホテルです。

でも実は、、、部屋がひどくてウンザリでしたの。

部屋に入った途端どわーんという嫌な空気の部屋で、壁紙やソファもシミだらけ。

寝るだけだからいいやと頑張ってみたものの、風呂場の水のしたたり音が止まらない。

洗面台のカランを思いっきりきつく締めたりしたけれど、

延々続く ポチャン、ポッチャン、ポチャン

 

駄目だ、寝れない。

フロントに駆け込み、ホテルの人に見てもらいました。

「気になり出したらお辛いですよね」と、ルームチェンジしてくれました。

 

新しい部屋は、ダブル。

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最上階なので窓からも見通しはよく明るい部屋です。

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でも、やっぱり壁にはシミ ( 苦笑 ) 

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このくらいなら全然、問題なし。

チェンジ前の部屋はこんなもんじゃありませんでした。

もうね、事件があったんじゃないかという感じなんだから。

 

廊下の窓からは上田駅が見えました。

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とにかく古いホテルですから、仕方ない。

 

いいこともあった。

素晴らしく美味しい朝食でした。

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朝食は一階でビュッフェスタイル。

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小鉢も充実していて、ちょっとずつ全部 盛りつけてみた。

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あらやだ、ご飯と味噌汁反対だわ。

 

これは美味しい、全部美味しいです。

ほうれん草の胡麻和えも、サトイモも、大根の煮物も全部全部。

これで1,100円とは、「旬菜食堂-kuri-」のお母さんの料理、驚きの美味しさでした。

 

何でもじゃらんの朝食部門、全国中部地区第三位を獲得したこともあるのだとか。

いや~悩ましい。

朝食はここで食べたいが、チェンジ前のあの部屋はもう二度と御免です。

もしこのホテルに泊まるなら、5階以上の風通しの良い部屋をリクエストする必要がありそうです。

 

 

 

 

病院に再来。

母は昨日よりだいぶ落ち着いていました。

昨日はヘトヘトだったから、眠そうですが。

疲れさせてもいけないので、早々に「帰るね」と引き上げました。

 

 

MOURI と2人で来る時は、車なので寄り道徘徊は出来ません。

今日は時間もあるので、ゆっくり歩いてみることに。

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桜ももう終わり。

 

花筏です。

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ひっそりとした神社

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どこからどこまで境内なのか、あっちは隣家の畑です。

 

小雨の中トボトボ歩く。

美しい。

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素敵なお寺さんに迷い込みました。

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案内板がある。

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市指定史跡 寒松院 ( 真田昌幸室 ) の墓

寒松院は、上田城主真田安房守昌幸夫人、信幸・信繁 ( 幸村 ) の生母で、山之手殿と称した。出自については定かではないが、菊亭右大臣養女、また、信玄の養女として永禄8、9年頃昌幸室になったと思われ、昌幸没後二年を経て、慶長18年 ( 1613 ) 6月3日卒した。

 大輪寺は、寒松院殿がその発願開基であったので、同寺に葬ったものと察せられ、位牌も同寺にある。

 この墓碑は、総高211cmで、二十基壇上に立っており、基礎上部に刻線で連弁が刻まれている。塔身は上下二重で、笠部の下部に斗栱型を作出し、上部に四段の段型を、四隅に隅飾突起を刻出し相輪は伏鉢、請花部を残して九輪から上が亡失している。

真田昌幸の奥さんといえば、NHK大河『真田丸』では、高畑淳子さんが演られた人物。

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おほほ。

歴史上の人物を想像する時に、私はよく大河で誰がやったかを思い浮かべるのです。

 

迷い込んだお寺さんが、由緒ある名寺であったことを知り居住まいを正す。

 

それにしても美しい庭だ。

綺麗な桜だ。

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今年最後の桜を、こんなタイミングで見られるなんて。

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カワヅザクラでしょうか。。。

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心が洗われる。

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寒松院さま、大輪寺さま、ありがとうございました。お邪魔しました。

 

 

上田にはモダンな建物が数多く残っています。

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日本アルプス玩具という表札が。

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日本アルプス玩具は、日本で最初に電動で動く玩具を制作したおもちゃメーカーです。

その工場が上田にあるなんて、知りませんでした。

 

 

こんな古い商家も残っています。

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上田は市をあげて、映画やテレビのロケ誘致をしています。

市川崑監督映画『犬神家の一族』も上田で撮られたんですよ。

 

さてそろそろ昼飯。

刀屋さんで蕎麦を食べていこう。

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天ぷらそばだと思うでしょうが、たぬきそばです。

たぬきといったら天かすと思って注文したんですが、蕎麦が見えぬほどの山菜天ぷらでした。

ちょい迷惑 (笑)

 

 

上田から電車で小諸に行き、小諸駅発の高速バスを待ちます。

上田発の高速バスもあるのですが朝夜2本だけなので、小諸⇔バスタ新宿を利用。

 

この景色、好きなんだ。

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ここでも枝垂れを見られました。

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小諸の駅前広場は、いつ見ても綺麗な花が咲いている。

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このお店も素敵。ガーデニング用品と喫茶の店です。

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バスに乗りさえすれば、あとはのんびり。

本を読んだりスマホでゲームしながら帰れます。

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車窓から見た桜。

これが正真正銘今年最後の観桜になりそうです。