Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

10年目の奇跡

 

根っからの野良で、人間不信のハイシマさん

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ウィンドミルをやってのけたり、お茶目なところもある半面、

人間嫌いなので、一定距離を保たないと血だらけにされます。

 

こうやってご飯を食べていても、後ろに回ろうもんなら、眼光鋭く睨み返される。

 

今日は何故か、ハイシマさんしかいなかったので、一対一でサーブしました。

ハイシマじぃのお皿にとろみ缶を入れると、「なんだこれ、うまいのう」とすっかり気に入った様子。

とろみの上のおつゆだけ舐めちゃうのは悪いくせで、つゆがなくなると、ワタシの顔を見あげる。

とろみを一杯足してやる。

上だけ舐めて、ワタシをみる。

 

今日はハイシマじぃの食事係りか。。。

大分距離が縮まったので、、、、触ってみたくなった。

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はじめて触れました。

いや、触らせてもらえました。

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いつもなら、後ろに気配を感じただけで「何する気じゃ」と睨まれるのに。。。

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大分、肉がついてきたけれど、背骨はまだゴツゴツしている。

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ずっと手を置いていると、温かみが伝わる。

 

違う場所でご飯をやり終えた ゆうじ君が戻って来たので、報告。

「ハイシマさん、触れた」

「えっ嘘でしょう?」

「ホントホント、今日なら、ゆうじ君も触れるよ絶対」

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そうっと、撫でてみる。

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ハイシマじぃさんも、彼を見てる。

 

このあと、二人で万歳三唱しました。

初めて見に来ていた女の子が不思議そうに聞きます。

「そんなに嬉しいことなんですか?」

 

「こいつは子育て中に捕獲されて手術をされたり、折角育てた子供を捕られたり、

 人間不信になってたんです。

 ご飯をあげ初めて10年になるけど、一度も触らせてもらえなかったんです。

 ハイシマさんは、死ぬまで触れないと思ってた」と、ゆうじ君。

 

ゆうじ君の嬉しそうな顔と、ごつごつしたハイシマじぃさんの背中が忘れられない日でした。