札幌の夜、窓から外を見ると雪がふり初めていました。
11月だというのに。。。。
でも、一夜あけたら雪がどこにもない。
風が強いので降ったそばから、吹き飛ばされてしまったようです。
窓から建設中の高層マンションが見えます。
「年を取ったらマンションに住みたい」というのが札幌の人の望みなんだそうです。
東京あたりだと「リタイヤしたら郊外で一戸建て」と希望する人も多いと聞きますが、
雪の多い地域は、雪下ろしを考えると逆なんですね。
今日は午後から仕事なので、ちょっとホテルの回りを歩いてみます。
ホテルの近くにサンドイッチ屋さんがあるみたいなのでそこに行く用事もあり。
午前8時半、誰も歩いていません。
凄い風だものだから、色々着込んでも、風があたる顔の部分が痛い。
ん? 何か標札がある。
えっ?
ええええっ~
なんということだ。
大好きな大好きな作家、島木健作さんの生誕地だったんです。
島木健作さんは札幌で生まれ、本郷・赤門前の長屋で執筆活動を続け、
晩年は鎌倉で療養し、鎌倉文士の仲間に看取られて亡くなりました。
赤門前の島木さんが暮らしていた長屋も、
晩年を過ごした鎌倉の地も訪ね歩きましたが、
まさか仕事で来た札幌のホテルの隣が、島木さんの生誕地だったとは。
これはお導きでしょうか。
こんな寒い日に、散歩しようなんて思わなければ、知らずにいたところです。
あらーーーー。しばらく佇む。
島木さんの本は「癩」「赤蛙」「嵐のなか」「生活の探求」を始め、数々楽しみました。
島木さんの根底に流れる思想、主に農業における労働問題については、ここ札幌で体現したことが元となっているのだと思います。
本郷・赤門前も、鎌倉・亀ヶ谷も、訪ねようと思って行った場所ですが、
島木さんのルーツに訪れることが出来るとは思ってもみませんでした。
調べて来てみたパン屋さん
おやそうか、お休みです。11月23日今日は祝日でしたから。
ナナカマド
ナナカマドは、とても固い木で7度釜に入れても燃えないということから付けられた名前だといいます。
この赤い実は、こうして葉っぱが落ちた後でも、雪が降ってもずっと残っています。
タクシーの運転手さんの話では、ナナカマドの実は不味いので鳥もなかなか食べないんですって。だから秋から冬にかけていつまでも赤い実が残る。鳥たちは冬になり他に食べる物がなくなって仕方なく “不味いナナカマドの実” を食べるんだといいます。
さあ、そろそろホテルに戻ります。
ホテルの朝食会場が、エレベーターから見えました。
どういう建物かというと、
建物にガラス張りのレストランが張り出していて、
天井高は4階分ほどありまして、、、
それが上から見るとこういう感じなんです。
(上、3枚の写真は じゃらん からお借りしました)
天井高の吹き抜けだったから、ガラス張りのエレベーターからも見えたわけです。
北海道の朝食なのでお約束の、、、ホホホ
いくらも盛ってみた。
色々と食べられるのは目にも腹にも気持ち的にも幸せだなぁ。
ごちそうさまでした。
さあ、そろそろ仕事場に向かう時間です。