Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

古い雑居ビルと 光クラブ

 

代々木の駅で、古い雑居ビルを見かけました。

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凄い。

レトロだ。上層階は廃墟化しています。

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唐突ですが。

このビルを見ていて、ずっと昔に放送されたドキュメンタリードラマを思い出しました。

もう一度見たいと思っていたドラマで、タイトルがわからなかったものです。

主人公は、戦後間もない日本で時代の寵児としてもてはやされた東大生・山崎晃嗣。

時代の寵児といえば、ちょうどライブドアの堀江貴文さんみたいな人ですかね。

「光クラブ」という金融会社を設立して、高金利の配当を約束して出資者を募集し会社を大きくした東大生の話でした。

彼は複数の愛人から金を巻き上げては合理的な人間関係だと捨てていき、その金を元手に金融会社 (光クラブ) を設立して のしあがっていくんですが、出資法違反で逮捕、業績破綻でダジャレを書き散らした遺書を残し青酸カリで自殺した人物です。

 

ドラマは彼が光クラブを作り死ぬまでの一年間を描いたものでした。

山崎を萩原聖人が好演。

彼に出資して捨てられる愛人のひとりを光浦靖子だったのがとても印象的でした。

 

当時の光クラブの広告

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光クラブ事件が起きたのは1948年で、1958年生れの私は知るよしもなく。

ただこのドラマを見てリンクした原風景が、子供の頃に見た古い雑居ビルと、「お金貸します」の新聞広告です。

どちらも子供心にゾワゾワするものでした。

 

代々木のこのビル

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昭和初期に金融業のオフィースでもあったのではないかと、

そんな思いを感じさせるものだったのです。

 

先日お話しした笹塚のフリマ笹塚の家屋

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こちらも昭和の趣がある。

 

読んでみようかな、

『青の時代』(三島由紀夫著) 『悪の華』(北原武夫 著) 『東京の門』(田村泰次郎 著) 『白昼の死角』(高木彬光 著) 『虚業集団』(清水一行 著)

 

いやまず手始めに『私は偽悪者』(山崎晃嗣 著) 『真説 光クラブ事件』 保阪正康著

あたりを。。。