garadanikki

日々のことつれづれ 駄目駄目さんのガラクタ日記

映画『鳩の翼』

 

1997年公開の映画『鳩の翼』を観ました。

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原作はヘンリー・ジェイムズの同名作品「鳩の翼」

鳩の翼というのはイギリスでは《無垢》の意味があると聞きました。

ということは、男ひとり女ふたりの三角関係のミリーが主役なのか。

 

と、急にそのようなことを言ってもねぇ。

 

内容 ) 

没落した中産階級の娘・ケイト ( ヘレナ・ボナム=カーター ) は、

上流階級のモード伯母 ( シャーロット・ランプリング ) に引き取られ、

貧しいジャーナリストのマートン ( ライナス・ローチ ) との結婚を禁じられている。

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母の財産を食いつぶした父 ( マイケル・ガンボン ) は、

阿片窟で娼婦とくらす廃人同然の境遇で、

娘の後見人となったモード夫人 ( 彼にとって義姉 ) から手切れ金も貰ってしまったらしい。

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モード伯母は、姪 ( 妹の娘 ) のケイトを一刻も早く金のある男と結婚をさせたがっている。

そんな折、アメリカから身寄りのない大富豪のミリー ( アリソン・エリオット ) が渡英する。

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ケイトとミリーとたちまち仲良くなるが、ミリーが一目ぼれした相手はケイトの恋人のマートンだった。

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ケイトは、ミリーの遺産目当てにマートンをミリーに接近させる。

ミリーが不治の難病で、余命いくばくもないと知ったからだ。 

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ミリーは終焉の地をベニスに選んでいた。

彼女に同行を求められたケイトは、そこにマートンを呼び寄せる。

ベニスでの奇妙な三角関係が始まった。

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この映画、 

とにかく衣装が豪華です。

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衣装デザインは、サンディ・パウエル。

イギリスの衣装デザイナーとしてアカデミー賞衣装デザイン賞を3回も受賞している人。

※ 「鳩の翼」でもアカデミー賞衣装デザイン賞にノミネートされた。

サンディ・パウエルの映画作品|MOVIE WALKER PRESS

 

 

 

ケイトとミリーの衣装も素晴らしいが、

ひときわインパクトがあるのが、伯母モートンの衣装でした。

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彼女の強さが倍加されている。

この威圧感半端ない、おっかなそうだーっ

 

 

ケイトが伯母に抑圧されているのが、この身長差でも印象づけられてました。

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蛇に睨まれた、、、みたいだ。

この抑圧された世界が強ければ強いほど、

ケイトが親友の遺産を目当てにせざるを得ない動機につながります。

 

 

それにしてもヘレナ・ボナム=カーターが若くて綺麗なこと。

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私が見て来たヘレナ・ボナム=カーターは、この映画と全く違う印象でした。

 

ヘレナといえば、高貴でお堅い感じの女王陛下や

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強くて賢い女性運動家や、

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悪女だったりした。

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ティムバートン監督にかかれば、こんなにさせられる人。

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どれもインパクトのある役だったので、

今回のような若くて美しい彼女には驚いた。

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ベッドシーンもあったが、ちょっと彼女のイメージにそぐわない。

彼女に性的なものを感じないからです。 

そういう意味で、この映画の彼女の全裸はあまり好きじゃないけれど、

嫉妬の表情だけで十分凄かった。

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お金の為に恋人を親友に差し出して、、、

でも2人が仲良くしているのを見ると気も狂わんばかりになる。

その女心は表情だけで十分だった。

 

映画は、没落貴族の鬱屈した心理を十分に描いているので、

彼女の動機も哀しさも理解できた。

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そうなると普通、恋人の役どころが難しくなるけれど、

恋人マートンをライナス・ローチが見事に演じていました。

2人の女が取り合うほどの美男子だし、悪どさがないところがいい。

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ケイトの苦しさもわかるし、ミリーの哀しさもわかるし、

両方を愛してしまう男として、好感の持てるポジションに立てるのはこの人だからでしょう。

 

ミリーは、純粋無垢で美しい人でした。

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物語の最後の彼女の行動も泣けます。

彼女はただの騙される女でなかった。

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まるで聖母マリアのような、本当に鳩の翼のような人でした。

 

 

原作『鳩の翼』は長編作だそうですが、

映画は、よくそれを短時間に少人数でまとめたものだと思います。

登場人物は、みんな素晴らしかった。

主役3人、伯母、父親以外に、マーク卿とスーザンという女性が出てきます。

この、マーク卿とスーザンも、いい役目を果たしてました。

 

マーク卿は没落しかけた貴族で、自分の城を維持するのにあえいでいます。

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お金に困っている貴族が、いかに悲惨であるかをキッチリ描いてくれているから、

映画に厚みが増している。

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そして。

もうひとり気になる人物がスーザン ( エリザベス・マクガヴァン )

ミリーの背後に影のように寄り添う人物ですが、とても気になる。

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決して美人ではないのに、主役の2人を食うくらいの存在感と品格を備えている。

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スーザンは、ミリーに付き添ってアメリカから来た女性という設定ですが、

映画であまり説明されていなくて、だから余計に気になります。

 

原作では、伯母のモートンと縁のある人なんだとか。

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そうそう、こんなセリフがあったな。

ミリーと一緒にベニスに行くというケリーに対して、伯母が言います。

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( 私の財産ではなく ) 他にいい金づるを見つけたってわけね。

 いいでしょう、行きなさい。

 でも、支度はキチンとしないと。

  ( 彼女の ) お付きに間違われないように」

 

姪に金をかけないと、スーザンの気品に負けてしまうと思ったのかしら。

女の見栄がこもった意味深なセリフに感心しました。

 

 


こういうセリフを聞くと、原作を読んでみたくなります。

映画も十分に感動的で、よく出来てはいるけれど、

原作はもっともっと人間関係の機微が楽しめると思うから。

 

あ、でも。

「フロス河の水車場」と格闘中だしなぁ。

他にも読みたいもの沢山あるし悩ましいところです。

 

 

 

本日の夜ごはん

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たこぶつ刺身、さばと大根煮、ニョッキのトマトソース煮、わかめスープ

 

さば缶があったので、ブリ大根ならぬサバ大根

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 たこ刺

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コウケンテツさんのわかめスープ

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これ最高に美味でした。

後日作り方をアップします!

 

ニョッキ好きのMOURI がまた買ってきた (;'∀')

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わからんのです、どうやったら美味しい料理か・・・

こんなんでいいのかな。