Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

鎌倉殿の13人 

 

『鎌倉殿の13人』が素敵だ。

大河ドラマ好きだが、特に今回は私の好きな鎌倉だから毎週楽しみにしている。

そんな『鎌倉殿の13人』と鎌倉にまつわる与太話を聞いてください。

 

 

鎌倉や三浦半島の地名は、ドラマの登場人物の名前が多い。

例えば、

梶原 ( 梶原景時 ) 、和田塚駅 ( 和田義盛の墓 ) 、朝比奈切通し ( 北条泰時が作った ) 、三浦半島 ( 三浦義澄・義村など ) 、伊東 ( 伊東祐親 ) などなど。

 

地名以外にも、由来する名所が鎌倉には数多く残っている。

例えば、

鶴岡八幡宮 ( 頼朝が建てたあと、ここで色々な事件がある ) 、寿福寺 ( 政子の墓 )、段葛 ( 政子の安産を願って作られた ) 、 岩船地蔵堂 ( 大姫を供養するためのもの ) 、妙本寺 ( 比企家が滅ぼされた所 ) などなど。

 

ちょっと思いつくだけでもこの位はあるが、鎌倉の寺社仏閣・旧跡はどれも鎌倉殿とその一味 ( 失礼 ) にまつわるものといっていいだろう。

 

 

 

そんなこんなで、今回の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』は、鎌倉をうろつくのが趣味の私にとって、他の時代の他の人物よりも身近に感じてしまう。

 

第3話で注目したのは、佐々木秀義の登場だった。

佐殿すけどの ( 頼朝 ) の挙兵に、押っ取り刀で駆けつけたのが、頼朝の祖父-為義の娘婿である68歳の秀義だ。

 

この人⤵ 康すおんさんが熱演

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頼朝は秀義がやってくると「佐々木ではないか。よう来てくれた」と歓待するが、

秀義は「うれしゅうございます。○※×▲☆平家打倒に○※×▲☆」と意味不明。

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兵の数はいかほどに? と聞かれると、

「四」と指を出す。四人の息子しか来ないらしい。

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いつ、到着する? と聞かれると、

「あさあ」と言語不明瞭。

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大泉洋 ( 佐殿 ) の「何をい言っているかわからんが、ありがたい。なあ、佐々木」

という軽妙なセリフに爆笑してしまった。

 

他にも土肥実平 ( 阿南健治 ) 岡崎義実 ( たかお鷹 ) など、佐殿の挙兵にかけつけたのは老兵ばかり。

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彼らを見た佐殿が

「ここは年寄りの寄合場か」というセリフにも笑ってしまった。

 

 

実は、康すおんさん扮する佐々木秀義。

私は、三浦義明じいちゃんにイメージが重なってしまった。

三浦義明じいちゃんは、私が鎌倉物で大好きなキャラクターである。

 

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三浦義明じいちゃんはこんな感じの人。

   佐々木秀義演ずるすおんさんに似ていませんか?

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『鎌倉殿の13人』では、誰がるのか楽しみにしていたが、割愛されてしまっていた。

 

三浦義明じいちゃんについて

義明は三浦一族の総帥でこの頃89歳。

義明の嫡男は義澄 ( 佐藤B作さんが演じている)

義澄の嫡男は義村 ( 山本耕史が演じている )

義明-義澄-義村と、この頃の名前は紛らわしいが、兄弟でも分家や婚姻で苗字が変わっているから更に紛らわしい。

そういう点で、大河は役に立つ。

どんな人物だったかというのは《佐藤B作さんがこんなシーンをやっていた》とかとビジュアルで能に叩き込まれるから覚えやすいのでありがたい。

 

例えばこのシーン。

一同が揃っているから関係性もよくわかる。

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話は義明じいちゃんに戻るが、

ここにいる三浦父子 ( 山本耕史・佐藤B作 ) の他、

弓の名手でお調子者の和田義盛-通称こたろう ( 横田英司 ) も、義明じいちゃんの孫である。

 

この和田義盛と弟の和田義茂の勘違いで、義明じいちゃんは討ち死にしてしまうのだ。

 

『鎌倉殿の13人』では義茂ば出てこないが、それにまつわるシーンがこちら⤵

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畠山重孝 ( 中山大志 ) と、三浦父子 ( 佐藤B作&山本耕史 ) は親戚筋だが、

畠山は平氏側、三浦は源氏側で敵対する関係。

 

山道でバッタリ合って、一戦やむなしと覚悟を決めたが、

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畠山「戦をするのは本意ではありませぬ。坂東武者同志争うのは無益です」

三浦「思いは同じじゃ」

畠山「遭わなかったことにいたしましょう」

三浦「あいわかった!」

 

と、万事うまくいくはずだった。

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ところが、そんな事情を知らない和田義盛-通称こたろう ( 横田英司 ) が、

ひょっこり現れて、畠山に弓を引いてしまう。

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三浦義澄「こたろうではないか」

和田義盛「かかれ」

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三浦義澄「違う、やめろ」

三浦義村「和田殿」

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後味が悪かった、あれじゃだまし討ちだ。

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このシーンはここで終わり、

後半にこのシーンで、義明じいちゃんが戦死したことが二人の会話でわかる。

 

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三浦義澄「三郎 ( 愛之助 ) 、戻ってきてないらしいな。」

北条時政 ( 坂東彌十郎 ) 「じき戻ってくる。」

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北条時政「親父どの、無念だったな」←三浦義明じいちゃんが討ち死にしたことを言っている。

三浦義澄「戦で死ねたんだ、本望、本望」

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北条時政「・・・だなぁ」

三浦義澄「お互い、乗り越えていこうや」

北条時政「一緒にすんじゃねぇ、三郎は戻ってくるって言ってんじゃねぇか」

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この話が、小坪合戦・衣笠城合戦と言われるものだ。

三浦氏は平氏打倒の挙兵をした源頼朝に味方することを決める。

頼朝と合流すべく義明の子・三浦義澄 ( 佐藤B作 ) 以下500余騎を率いて本拠の三浦半島を出立した。

和田義盛 ( 横田英司 ) と弟の小次郎義茂もこの軍勢に参加している。

 

だが、三浦勢が酒匂川まで来たところで、大雨の増水のために渡河できずにいたところ、23日夜、石橋山の戦いで平家方の大庭景親が頼朝軍を撃破してしまった。

 

頼朝は行方知れずになり、やむなく三浦勢は三浦半島へ兵を返すが、24日、帰路の鎌倉由比ヶ浜で平家方の畠山重忠 ( 中川大志 ) の軍勢と遭遇して合戦となった。

 

『源平盛衰記』によれば、武勇にはやる義盛が畠山の陣の前で名乗りをあげて挑発してしまい、合戦になりかかるが、双方に縁者も多いことからとりあえず和平がなった。

 

ところが事情を知らない義茂が畠山の陣に突入して合戦になってしまい、双方戦死者を出して兵を退いた(小坪合戦)。

 

26日、畠山重忠は、他の平家方と合わせて数千騎で三浦氏の本拠・衣笠城を襲った。

和田義盛は西の木戸口を守るが、三浦一族は先日の合戦で疲労しており、やむなく城を捨てて海上へ逃れることになった。

その際に、89歳と老齢だった祖父・三浦義明は「今、この老いた命を武衛(頼朝)に捧げて、子孫の繁栄をはからん」と言い、一人城に残って奮戦して討ち死にした

(衣笠城合戦)。

 

 

第6話にはこの話の他、有名な洞窟のシーンもあった。

 

石橋山の戦で源頼朝の跡を追い、峯や谷を探しまわる大庭景親 ( 國村隼 ) 率いる平家方。

その中の梶原景時 ( 中村獅童 ) が頼朝が隠れている洞窟を見つけるが、おもうところがあり、味方に「ここにはいない」と言って立ち去る。

後に頼朝は、梶原景時を家臣にするという逸話だ。

 

歌舞伎や時代劇ではこの逸話を、かなり仰々しいセリフでやるが、

『鎌倉殿の13人』では、意外とサッパリと仕上げていた。

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三浦一族の助けで、難をのがれてとりあえず阿波に逃げた佐殿。

 

《さあ、立て直してもいっかい頑張るべぇ》という寄合の、

三浦父子の後ろの、一番目立つところにいた! 佐々木秀義じい!! 

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秀義じっつぁま、これからも目が離せない存在だ。

 

www.nhk.or.jp

 

 

 

本日の昼ごはん

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金ちゃんラーメンのほう

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本日の夜ごはん

つまみ三品盛り、豆腐うにイカのせ、鶏ささみごぼうおかか和え、塩辛

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にしんの塩焼き、里芋

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にしんは練馬IMAの魚力さんで購入。

とても脂がのっていて美味しかった。

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スープは鶏出汁で、車麩と豆苗。

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鶏肉のピカタ

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大き目に切った鶏肉をとき卵に漬けて、小麦粉をまぶしてソテー。

蓋をしてじっくり火を入れたら、少量の砂糖、酒・みりん・醤油で味付け。

とき卵のお蔭で中までしっとり柔らかく仕上がった。

 

こんな夜ごはんで夜は更けていきます。といってもまだ7時だけれど w

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