「神様のカルテ」5冊と、姉妹作品「勿忘草の咲く町で」を読了。
いやー面白い!!
栗原一止 が活躍する松本の、医療現場の世界観にずっぽり浸った一週間だった。
憧れの地、信州松本で繰り広げられるドラマというだけでワクワクするが、
そこで奮闘する医療従事者のひたむきな姿と、患者ひとりひとりのドラマに涙した。
患者の話は《治らない病、死に直面した姿だから泣けた》ということではない。
医師も患者もその家族たちの誰もが一生懸命 健気に生きている姿に胸が熱くなった。
1巻から3巻は、栗原一止が松本の地域医療を担う本庄病院で奮闘している話。
0巻は、さかのぼって一止が医学生の時の話。
新章は、娘が生まれた一止が、最新の医療を学びなおしたいと大学病院の医局に入り奮闘する話。
医大生から病院勤務医となり、大学病院の医局 ( 大学院生 ) へと、一止の環境は変わる中どこに身を置いても、一貫として彼の信念がブレないところに感動した。
周りからは変人扱いされる一止だが、それは周りがオカシなだけで彼はマットウである。
《大学病院の常識は世間の非常識》
そんな異常とも思える現場においても、彼の患者に寄りそう姿勢は変わらない。
彼は常に《患者ファースト》だった。
次はどうなる?とハラハラしながら読んでいる私は、まるで医局か御岳荘の住人にでもなった気分。
こんなに長いシリーズでもダレることなく、飽きさせないのは、
夏川草介という人が、医者としても作家としても優れているからだろう。
医師としていかに沢山の経験を積んできたかにも驚き、
それらのエピソードを物語に落とし込む作者としての筆力にも舌を巻いた。
姉妹作品「勿忘草の咲く町で」の主人公は、松本の梓川病院に勤める看護師・美琴と研修医・桂が、地域医療ならではの患者との関わりを通じて、悩みながらも成長していく物語。
物語の最後、桂正太郎は梓川病院での研修を終え、松本医大の医局に戻っていくというところで終わるが、そこには《栗原一止が勤めている》という設定になっている。
作品中に一止は出てこないが、桂が医局で一止と会ったら、さぞかし意気投合するだろうと、想像するだけで面白い。
こんな短時間で一気読みするなんで珍しいが、それだけ面白かったということ。
さすが夏川草介さんの代表作だなあと感心した。
本日の昼ごはん
金ちゃんの鍋焼きうどん
本日の夜ごはん
信号のような色の三品盛り
メインは海老をふんだんに使ったグラタン
ブロッコリーと厚切りベーコンは軽く炒めて粒マスタードで和えました
レタスて海藻サラダはポン酢味でさっぱり
ガーリックトーストにはオイルサーディンとトマトを乗せるつもりだったが、
ヘビーすぎるとのこと。
オイルサーディンはお引き取りいただきました。