garadanikki

日々のことつれづれ 駄目駄目さんのガラクタ日記

本を読む

羽根木の昔と芹沢家

世田谷区の図書館で借りてきたこれなるものたち 幼少期からティーンエイジャーまで世田谷で育った私の故郷は、世田谷。 「ふるさと 世田谷を語る」シリーズは、世田谷で生まれ育った古老が昔の話を語ってくれる本。 以前、台東区の「古老がつづる~」に出会…

羽根木のお屋敷の当主は凄い人だった

羽根木のパン屋さん「コムギノホシ」の対面のお洒落な集合住宅の成り立ちを調べてみた。 ここは「亀甲新」という名称の集合住宅。 地図を見ると、周りの区画よりひときわ大きな敷地だ。 Googleのストリートビューで見てみた。 同じ場所の2009年9月のストリー…

氷高女帝の本を続けて読みました

先日読んだ永井路子著「美貌の女帝」関連書物として、二冊読了。 三枝和子著「女帝・氷高皇女」は、永井路子さんと同じく氷高が主役、 豊田有恒著「長屋王横死事件」は、大判子虫が主人公になっている。 子虫は長屋王の家来で実在の人物である。 忠臣蔵の奈…

永井路子 著『美貌の女帝』

永井路子著『美貌の女帝』を読了。 数年前に買って本棚にあったものを引っぱり出して読んだ。 永井さんの歴史小説はサクサク読めるから、小難しい本で凝り固まった頭に有難い。 私の好きな鎌倉物も多いし、渋いキャラクターを掘り下げてくれるところも嬉しい…

フランシス・アイルズ『殺意』

フランシス・アイルズ『殺意』を読了。 東京創元社の創元社推理文庫 【あらすじ】 英国の郊外に住む開業医ビクリー博士は、ほかに好きな女性ができたため、妻を殺そうとする。 入念に準備し、完璧な殺人計画を実行に移す。 彼を怪しいと睨む捜査官との対決か…

『幻影城』を読み始めたキッカケ

前回の続き。 『幻影城』を読もうと思ったキッカケは、 松本清張『死者の網膜犯人像』にこの本のことが書かれていたからだ。 江戸川乱歩の随筆集『幻影城』に「類別トリック集成」というのがある。乱歩が博渉した内外の、とくに外国の探偵小説の単行本や雑誌…

江戸川乱歩『幻影城』正・続

倒叙とうじょミステリーという言葉をご存知でしょうか? 倒叙ミステリーとは、犯人が最初からわかっている作品。 通常のミステリーとは異なったプロットで、「古畑任三郎シリーズ」や「刑事コロンボ」などが倒叙ミステリーにあたる。 ストーリー展開は、犯人…

ヘルダーリンのことが知りたくて

先日読んだ松本清張『ネッカー川の影』に出て来たドイツの詩人・ヘルダーリンのことを知りたくて借りて来た本。 集英社ギャラリー「世界の文学 ドイツ1」には、ヘルダーリンの「ヒュペーリオン」が収録されていて読めそうだが、あとの二冊は・・・ 詩や小説…

『草の径』から「夜が怕い」

松本清張『草の径』を読了。 かなり難航した。 難しい話はひとつもないが、何が伝えたいのか受け止めらきれない作品が多かった。 「モーツァルトの伯楽」「ネッカー川の影」「呪術の渦巻文様」は、ドイツやアイルランドのダブリンの紀行文に小説をからめたよ…

「ネッカー川の影」を読んでいるうちに・・・

松本清張『草の径』より「ネッカー川の影」を読んでいる。 この作品は、夫がユーゴスラビアとロンドンの学会に出席するのに同伴した妻・利江子が、夫の仕事を待つ時間を利用してドイツ・テュービンゲンという古都を訪れる話だ。 馴染の薄いドイツの地名がバ…

松本清張と医学

松本清張『海堂尊オリジナルセレクション~暗闇に嗤うドクター』読了。 今は、続けて『草の径』を半分まで読み進んでいる。 『暗闇に嗤うドクター』は、以前お話をした通り、 数多ある清張作品から、医療にまつわる作品を海堂尊がセレクトしたもの。 有名作…

〇〇オリジナルセレクション「松本清張傑作選」

今、読み始めている本は、松本清張傑作選。 清張作品は、何作か読んだが、どれだけあるんだろうといつも思っている。 これは「チームバチスタ」で有名な海堂尊さんがセレクトしたものらしい。 短篇集なので、半分くらい読み進めたところで、先に巻末にある海…

寺地はるな『ガラスの海を渡る舟』

寺地はるな 著『ガラスの海を渡る舟』を読了。 この本は、敬愛する二人のブロガーさんが紹介していらしたものだ。 よんばばさんとつるひめさんと私は、同年代である。 お二人の紹介する本や映画やドラマは常に私のストライクゾーンのど真ん中なので、 この本…

『地中の星』面白そうな予感

門井慶喜 著『地中の星』の図書館の借入順番がやっとまわってきた。 予約を入れたのは昨年11月に著者の『家康、江戸を建てる』を読んだ後だから7カ月前になる。 忘れちゃったわ、予約を入れてた ことすら あとの予約待ちだってかなりあるので焦っております…

島木健作 著『煙』

島木健作『煙』を、百年文庫14巻<本>で読了。 この巻は、本にまつわる作品として、 島木健作『煙』、ユザンヌ『ジジスモンの遺産』、佐藤春夫『帰去来』が収録されている。 煙の内容はこうだ。 叔父の営む古本屋で店番をさせてもらっている耕吉は、洋書の…

三鷹の駅に降り立つ

本日は久しぶりにおでかけ。 三鷹に来ている。 北口は蔦がからまり、レトロな感じがいい。 「三鷹駅」のフォントも好きだなぁ。 古い駅舎かと思ったら、2008年頃に改築されたらしい。 以前の駅舎の写真⤵ 「三鷹駅」のフォントはやはり今の方がいい。 さて。 …

哀しい女たちの本、二冊読み始めました

恩田陸 著『失われた地図』を読了。 前半はさっさと読めたが、後半になり話が多少ぬるくなってしまった感があった。 最後は「ええっ」というゆるい感じの結末だった。 ううむ、前半、面白かったのになぁ。 続けて読み出したのが水上勉 著『良寛を歩く』と並…

恩田陸 著『失われた地図』途中

恩田陸 著『失われた地図』を読んでいる。 面白くてサクサク読みすすんでいるが、まだ途中 ( 半分ほど ) なので読書感想文ではない。 桜について常々考えていたことをズバリ、寸分の狂いもなく文章にしてくれているので抜き出しておきたくなった。 ストーリ…

荻原浩 著『海の見える理髪店』

荻原浩 著『海の見える理髪店』を読了。 今でも予約待ちが続く人気本で、図書館ではいつになるかわからないので、 古本を買ってしまった。 カバーと帯を取ると、表紙は薄い水色。 カバーのイラストの空と同色で表に一羽、裏に一羽、カモメが飛んでいる。 な…

斎藤緑雨『油地獄』

斎藤緑雨『油地獄』を百年文庫で読了。 いきなり冒頭に、こんな長文がある。 大丈夫当まさに雄飛ゆうひすべしと、入いらざる智慧を趙温ちょうおんに附けられたおかげには、鋤すきだの鍬くわだの見るも賤しい心地がせられ、水盃みずさかずきをも仕兼ねない父…

恩田陸 著『ねじの回転』

恩田陸 著『ねじの回転』上下巻、もう少しで読み終えようとしている。 感想は《読了後》にと思ったが、昨今 思うことと重なるので《今》書くことにした。 【内容】 この作品は226事件をモチーフにした時間SFもので、事件に関与した実在の人物が登場する。 ( …

古山高麗雄 著『二十三の戦争短篇小説』

今、こんな本を読んでいる。 この本を知ったキッカケは、先日読んだ伊坂幸太郎著『AXアックス』に、 本書収載の『プレオー8の夜明け』が参考文献になっていたことだった。 『AXアックス』のスパイの話と、この戦争の話との共通点は何なのか、 伊坂さんが参考…

最近読んだ二冊

今週は、読者登録をさせていただいているブログで紹介されていた二冊を続けて読了。 自分で選ぶ本は、古くて内容重めの本に偏りがちなので、 この二冊は、最高の気分転換になり頭の中の違うツボを刺激してもらえた。 両方とも面白かったです。 よんばばさん…

「ティファニーで朝食を」vol.4 ティファニーについて

3回にわたりグダグダ言っていたのも、これてお終いにします。最後は、 主人公のこと、プレゼントのこと、ティファニーのことについて 原作は主人公の一人称なので、名前はなかったような気がする。 ※ 滝口版には一箇所「バスター」と出て来た。 映画は《名な…

「ティファニーで朝食を」vol.3 猫の扱い方問題

「ティファニーで朝食を」のホリーが飼っている猫には名前がない。 ホリーは拾ってきた猫を、一時預かりだと思っていて、 「ちゃんとした飼い主が見つかったら名前を付けてもらいなさい」と言っている。 わかったようなわからないような・・・・論理 この論…

「ティファニーで朝食を」vol.2 ユニオシ問題

原作「ティファニーに朝食を」に、ユニオシという名の日本人らしき人が登場する。 主人公は、カリフォルニア出身 ( 日系二世 ) と認識しているが、 バーの店主-ジョーは、日本から来た紳士 ( 日本人 ) と認識している。 だが、ジョー自身「I・Y・ユニオシさ…

「ティファニーで朝食を」vol.1 ギルバートとサリヴァン問題

トルーマン・カポーティ著「ティファニーで朝食を」を村上春樹訳で読了。 原作を読んで「ああ、そういう話だったのか」と感心した。 昔、ヘップバーン主演の映画は観たけれど、琴線に触れなかった。 ヒロインのホリーの自由奔放な生きざまの意図することが何…

拓未司「虹色の皿」

拓未司『虹色の皿』を読了。 いつもながら、ネタバレぎりです。 著者-拓未司さんは、大阪あべの辻調理師専門学校を卒業し、神戸のフランス料理店に就職、 その後さまざまな飲食業に従事する経歴を持つ。 本作はその経歴を生かしたものと思われ、軽やかな文体…

トルーマン・カポーティ「遠い声 遠い部屋」

『遠い声 遠い部屋』を読了。 図書館の予約リストに入っていたのだが、いつ、なぜ、この本に興味を抱いたのかわからない。 とりあえず一読すると、たちまち独特の世界感の虜となる。 読み終わってすぐ、「もう一度読み直したい」という衝動にかられた。 途中…

樋口有介『月への梯子』

樋口有介「月への梯子」を読了。 よんばばさんの書評で読みたくなり、図書館から借りてきたのが左です。 単行本 ( 左 ) と、文庫本 ( 右 ) の装丁は、イメージが全く違う。 ぱっと見、文庫のイメージに魅かれたが、読了後 白い猫が意味深でいいかもと思った…