garadanikki

日々のことつれづれ 駄目駄目さんのガラクタ日記

本を読む

恩田陸 著『ねじの回転』

恩田陸 著『ねじの回転』上下巻、もう少しで読み終えようとしている。 感想は《読了後》にと思ったが、昨今 思うことと重なるので《今》書くことにした。 【内容】 この作品は226事件をモチーフにした時間SFもので、事件に関与した実在の人物が登場する。 ( …

古山高麗雄 著『二十三の戦争短篇小説』

今、こんな本を読んでいる。 この本を知ったキッカケは、先日読んだ伊坂幸太郎著『AXアックス』に、 本書収載の『プレオー8の夜明け』が参考文献になっていたことだった。 『AXアックス』のスパイの話と、この戦争の話との共通点は何なのか、 伊坂さんが参考…

最近読んだ二冊

今週は、読者登録をさせていただいているブログで紹介されていた二冊を続けて読了。 自分で選ぶ本は、古くて内容重めの本に偏りがちなので、 この二冊は、最高の気分転換になり頭の中の違うツボを刺激してもらえた。 両方とも面白かったです。 よんばばさん…

「ティファニーで朝食を」vol.4 ティファニーについて

3回にわたりグダグダ言っていたのも、これてお終いにします。最後は、 主人公のこと、プレゼントのこと、ティファニーのことについて 原作は主人公の一人称なので、名前はなかったような気がする。 ※ 滝口版には一箇所「バスター」と出て来た。 映画は《名な…

「ティファニーで朝食を」vol.3 猫の扱い方問題

「ティファニーで朝食を」のホリーが飼っている猫には名前がない。 ホリーは拾ってきた猫を、一時預かりだと思っていて、 「ちゃんとした飼い主が見つかったら名前を付けてもらいなさい」と言っている。 わかったようなわからないような・・・・論理 この論…

「ティファニーで朝食を」vol.2 ユニオシ問題

原作「ティファニーに朝食を」に、ユニオシという名の日本人らしき人が登場する。 主人公は、カリフォルニア出身 ( 日系二世 ) と認識しているが、 バーの店主-ジョーは、日本から来た紳士 ( 日本人 ) と認識している。 だが、ジョー自身「I・Y・ユニオシさ…

「ティファニーで朝食を」vol.1 ギルバートとサリヴァン問題

トルーマン・カポーティ著「ティファニーで朝食を」を村上春樹訳で読了。 原作を読んで「ああ、そういう話だったのか」と感心した。 昔、ヘップバーン主演の映画は観たけれど、琴線に触れなかった。 ヒロインのホリーの自由奔放な生きざまの意図することが何…

拓未司「虹色の皿」

拓未司『虹色の皿』を読了。 いつもながら、ネタバレぎりです。 著者-拓未司さんは、大阪あべの辻調理師専門学校を卒業し、神戸のフランス料理店に就職、 その後さまざまな飲食業に従事する経歴を持つ。 本作はその経歴を生かしたものと思われ、軽やかな文体…

トルーマン・カポーティ「遠い声 遠い部屋」

『遠い声 遠い部屋』を読了。 図書館の予約リストに入っていたのだが、いつ、なぜ、この本に興味を抱いたのかわからない。 とりあえず一読すると、たちまち独特の世界感の虜となる。 読み終わってすぐ、「もう一度読み直したい」という衝動にかられた。 途中…

樋口有介『月への梯子』

樋口有介「月への梯子」を読了。 よんばばさんの書評で読みたくなり、図書館から借りてきたのが左です。 単行本 ( 左 ) と、文庫本 ( 右 ) の装丁は、イメージが全く違う。 ぱっと見、文庫のイメージに魅かれたが、読了後 白い猫が意味深でいいかもと思った…

乃木夫妻殉死で 思うこと

巌谷大四『物語大正文壇史』を読了した。 大四さんの文章はとてもわかりやすく、サクサク読めた。 garadanikki.hatenablog.com 大正時代の文豪のエピソードが沢山つまったものだった本なので、どストライクの話題にキャーキャーいいながら読んだ。まだまだ知…

寝床で読んだ本「わたしはわたし自身を生きる~」

起床して、ゾクっと寒気を感じたので検温したら37.4度ある。 やっちまったか うがい手洗いマスクは欠かさないできたが、それでも感染力には勝てなかったのか。 ただの風邪でありますようにと、ご飯を食べてベッドに潜り込む。 今日は寝てよう 読書の日 一気…

巌谷大四『物語大正文壇史』

巌谷大四『物語大正文壇史』を読み始めている。 大正期の文筆家のエピソードが沢山取り上げられていて、ざっと目を通しただけでもよし、 その中から気になった事柄をさぐるキッカケにもなる本だ。 作者について 巌谷大四さんは、巌谷小波さんの四男で文学評…

三冊の小説を通して

去年から今年にかけて読んだ小説にある共通点があった。 物語に「癩病」の人物が出てくることだ。 昔から差別や誤解や偏見もあった病気なので、件の表記を差別的に感じる人も多く、 歴史的以外での使用は避けられるのが一般的だそうだ。 私自身、どのように…

『善助と万助』 海音寺潮五郎 著

今年はじめの読書は簡単なものから。 百年文庫2《絆》の本から、海音寺潮五郎 著『善助と万助』を読む。 ポプラ社「百年文庫」は、テーマに沿って国内外とりまぜた三人の作家をセレクトしているシリーズ本。 第2巻《絆》には、海音寺潮五郎、コナン・ドイル…

野田宇太郎『文学散歩』から神田錦町を想う

図書館から借りて来た 野田宇太郎の「文学散歩 別巻2」を読み始めたら、 昨日の『護持院ヶ原の敵討』と見事にリンクしている章にぶち当たりました。 なんとも偶然。 いえいえ、これはよくあることです。 本に呼ばれたのでしょう 図書館や書店の本棚を眺めて…

武士の敵討ちについて

森鴎外『護持院ケ原の敵討』から、菊池寛『恩讐の彼方に』と、何故か偶然、 江戸時代の敵討ちの話を読み継ぎました。 二作とも、近年の作家が書く時代物小説と一線を画している点に感心させられました。 池波正太郎 (1923~1990)、司馬遼太郎 (1923~1996)、…

森鴎外 著「高瀬舟」について

森鴎外の「高瀬舟」について考えています。 「高瀬舟」は、弟殺しで遠島の刑を受けた罪人・喜助と、彼を護送する同心・羽田庄兵衛との舟の上の話です。 ざっくりした筋はこちら これから遠島に送られるという喜助の様子が常の罪人らしからぬ明るいのを見て不…

少年少女むけの文学全集を手にして

最近、読み始めた本です。 これは1959年、昭和34年発行された全集です。 左のなどは、まだ作者のハンコをひとつひとつ押してたものでした。 本を作った人の中に、志賀直哉さんの名前があった。 少年少女と書いている全集ですが、対象は中学生です。 それぞれ…

松家仁之『泡』

これといった予定も仕事もないので、オハラショースケさんを決め込んだ。 温めの風呂で半身浴をしながら、この本をまるまる一冊読了。 あらすじ 高校二年生になって間もなく、学校に行けなくなった薫(かおる)は、ジャズ喫茶を営む大叔父・兼定(かねさだ)のも…

門井慶喜 著『家康、江戸を建てる』

門井慶喜 著『家康、江戸を建てる』を読んでいます。 秀吉から国替えを促された家康は、秀吉に駿河、遠江、三河、甲斐、信濃を渡し、 関八州をもらって江戸の町づくりを始めた。 太田道灌が築いた江戸城は、道灌が根城にしたころには関東の名城と呼ばれたこ…

武者小路実篤 著『愛と死』

武者小路実篤 著『愛と死』を再読。 友人野々村の妹-夏子は、逆立ちと宙返りが得意な、活発で、美しい容貌の持主。 小説家の村岡は、野々村の誕生会の余興の席で窮地を救ってもらって以来、彼女に強く惹かれ、二人は彼の巴里への洋行後に結婚を誓う仲となっ…

芥川龍之介著『雛』

芥川龍之介著「雛」を読了。 この短篇は、ある老女の回想の形で書かれています。 時は明治。 裕福な商家に生まれた少女は、15歳のときに大切な雛人形を手離さなければならなくなりました。 少女の家は徳川時代から大名に金を用立てる金貸し業を営んでいまし…

尾崎翠の世界をたゆたう

ご無沙汰いたして。。。 かけがえのない私の宝、ブログ友の皆さまには、もしかしたらご心配をおかけしたかもです。 体調はすこぶるよろしく、日々機嫌よく暮らしていましたけれども、インプットとアウトプットのバランスがつかめず、パソコンに向かう集中力…

芥川龍之介「あばばばば」

芥川龍之介全集の第十巻を読みふけっています。 第十巻を勝手に随筆集だと思っていましたが、そういう訳でもなく短篇もちらほら。 友人の久米正雄や、谷崎潤一郎氏のこと、飯田蛇笏さんのことを語っていたり、 「保吉もの」と言われるシリーズもいくつか収録…

イプセン『ペール・ギュント』

凄く有名なのに、読んでいなかった作品が山のようにあります。 先日 読んだ「老人と海」もそうだし、 「ペール・ギュント」 も、ちゃんと読んでいなかった。 というワケで「ペール・ギュント」毛利三彌さん訳で読了。 ※ 言語の訳としては毛利さんでしょうぜ…

芥川龍之介の雑記を読む

先日アップした、両国「小泉町」の記事に、 たまうきさんから、次のコメントをいただきました。 ni-runi-runi-ru此処ら辺り芥川が移転した13年後に震災により大火災が発生した所。で、ふと、芥川が大震雑記で「小泉町」のことについて何か書いてあるか、と思…

ヘミングウェイ 『老人と海』

今ごろですが、感動作を読みました。 ほんとに今ごろ。 ずっと興味を惹かれながら、なかなか読めなかった本でした。 図書館では「貸出中」だったり、本屋では、ヘミングウェイの棚にこれだけなかったりで、なかなかゲットできずにいる内に忘れてしまい、数年…

林房雄『息子の青春』

林房雄 著「息子の青春」を読了。 主人公は流行作家-越智さん。 越智さんとその家族の話が、コミカルに爽やかに描かれている作品です。 家族構成は、47歳小説家の越智英夫さん、妻の千代子さん、長男の春彦君、次男秋彦君、お婆ちゃん。 舞台は、終戦後まも…

光の犬 メモ書き

最近、ブログで読んだ本の話をすることが減りました。 読書の秋なのに・・・ 読書してないワケではなく、コンスタントに本は読んでいます。 読了した本は、どれも面白く興味深いことが沢山書かれていて、私を知らなかった世界に連れていってくれます。 ただ…