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日々のことつれづれ 駄目駄目さんのガラクタ日記

本を読む

澁澤榮一傳 難解ですけど面白い

むかーしむかし、しぶさわえいいちという偉い人がいました。 その人のことを、これまた偉い文豪が本にしました。 澁澤榮一傳 幸田露伴 タイトルの旧字でもわかっていただけるでしょうが、難解な書物です。 1ページ進むのに、何回辞書を引かなきゃいけないか…

大長編に難航中

最近、難航している本があります。 ジョージ・エリオットの、 フロス河の水車場 三段書きで、、、 345ページの大長編! ⤵ ここまで全部 図書館の借り出し延長を一回して、さらに一旦返して借りなおして、、 まだまだ1/10も進みません。 どうしよ、降りようか…

志賀直哉とその周辺

先日は『志賀直哉の手紙』から、 『或る旅行記 青木と志賀と、及び其周囲』という未完の原稿の話になり、 その決定稿の『廿代一面』の話に転じましたが、この全集で読みました。 流石に有名な文豪だ、全集も分厚い ('◇')ゞ 図書館から借りてきた第一巻ですが…

サマセット・モーム 著『お菓子とビール』

サマセットモーム 著『お菓子しビール』読了。 いやぁ、面白かった! 行方昭夫さんの翻訳も素晴らしく、サクサクと読めました。 冒頭から掴まれてしまいました。 留守をしているときに電話があり、御帰宅後すぐお電話ください、だいじな要件なのでという伝言…

ミステリーは感想文むりむり (;^ω^)

読書の備忘録 昨日読み終わった本です。 アガサクリスティーは、高校生の時に何冊か読みました。 エラリークイーンとかも。。。 全部、忘れています。 当時は面白く読んだ記憶だけはあるんですが、書き留めていないから全然わかりませぬ。 さてこれも、感想…

志賀直哉「友への手紙」から

昨日、武田麟太郎と島木健作の作風について話をしましたが、 これに関連して志賀直哉が興味深いことを書いています。 百花文庫「友への手紙」 この本は、志賀直哉の書簡集で、昭和22年に発行されたものです。 通常、作家の書簡集は亡くなったあとに出るのが…

百年文庫《群》を読む

図書館で借りてきた百年文庫の《群》を読み終えました。 《群》のラインナップに、内田百閒の「件」が、なかったのがちょっと意外です。 群衆にあおられ困った件の様子がこのテーマにピッタリだと思ったもので。 内田百閒 『件』 『豹』 - garadanikki しか…

翻訳のちょっとした違い

一昨日、ハーディの短編 " What the Shepherd Saw " の、翻訳者の違いにより、 作品から受ける印象が違う、といった話をしましたが、 どうしてそんな風に感じたのか、その訳を突き詰めてみたくなりました。 感覚的な問題、といわれればそれまでですが、何が…

北村 薫 著『秋の花』

北村 薫 著『秋の花』を読了。 いやぁ、傑作。 本当に面白かったです。 今日は一日暇だったので、温いお風呂に浸りながら ( 3時間 ) 読んで読んで読みまくり、 お風呂からあがってから更に読んで読んで、一日で読み終えてしまいました。 「円紫さんと私」シ…

北村 薫 著『夜の蝉』

北村 薫 著『夜の蝉』を読了。 ※ 写真はメルカリで安く手に入れた本で、4冊中、この本だけがしわしわでした。 「円紫さんと私」シリーズに第2弾。 大学生の「私」の話が3編、収録されています。 まず本のお話をする前に、気になっていたこの案件から⤵ 【円紫…

ヘンリー・ジェイムズ 著『ねじの回転』

円紫さんと私シリーズ『空飛ぶ馬』に出てきたジェイムズの『ロデリック・ハドソン』に挫折し、 そんじゃあ『ねじの回転』ならどうだと、読み始めたところ、 すんでのところ、こちらも挫折しそうになりました。 冒頭の5行の長さにつまづいて、何度も読みかえ…

ドラマ『一億円のさようなら』

ドラマ『一億円のさようなら』を観ました。 結論からいうと、「白石一文さんの原作の方が断然良い」と思いました。 ドラマは、原作のもつ《棘》が一本残らず抜かれてしまった感があります。 物語は、 つつましく平凡に暮らしてきた鉄平が、妻が48億円の遺産…

木皿 泉 著『昨夜のカレー、明日のパン』

先日の『さざなみのよる』に続き、 木皿 泉 著『昨夜のカレー、明日のパン』を読了しました。 『さざなみのよる』 ( 2018年刊行 ) より2年前、2013年に刊行された木皿さんの処女作です。 読み始めてみると、さざなみ~より失礼ながら多少、拙い気もしました…

木皿 泉 著『さざなみのよる』

木皿泉 著『さざなみのよる』を読了 染み入りました、熱い涙にぬれました この本を知るキッカケをくださったのは、つるひめさんです。 映画、本、音楽に対して鋭い審美眼を持つ つるひめさんは、 いつも面白そうな作品を沢山 紹介してくださいます。 tsuruhi…

本の手触り

図書館で借りた『殘酷物語』を返却しました。 そして購入し直しました。 筑摩叢書の本の手触りが好きだったから。 内容もさることながら、この本の持つ手触りに魅せられて、蔵書にしたくなったのです。 ページをパラパラさせた時の音がいい、タフタフタフ。 …

北村 薫 著『空飛ぶ馬』から「赤頭巾」

北村 薫さんの「円紫さんと私」シリーズを知ってから、大事に大事に、楽しんで読んでいます。 読む速度は、牛が歩くごと。 理由は、寄り道です 文庫本はね、4冊買ってしまったんで、いつでも何度でも読める。 でもまだ私は、最初の巻を「赤頭巾」を読み終え…

岩井志麻子 著『夜啼きの森』

岩井志麻子 著『夜啼きの森』を読了。 岩井志麻子さんといえば、第6回日本ホラー小説大賞を受賞した『ぼっけえ、きょうてえ』が有名で、 最近はコメンテイターとしても、クイズの回答者としてもお馴染みの作家さん。 志麻子さんの書かれる岡山を舞台とした小…

白石一文 著『一億円のさようなら』

『一億円のさようなら』を読了しました。 丁度、NHKでドラマ化されていたからか、図書館の順番待ちは大変なものでした。 順番が回ってきた本は、小口の中央が盛り上がってしまい、グズグズ。 人気の本だったのがわかります。 加能鉄平は妻・夏代の驚きの秘密…

「植村家の庭園」という本

ずっと探していた『植村家の庭園』が手に入りました。 世田谷の「桜丘すみれば庭園」の敷地の所有者だったご家族が出した本です。 自費出版の本なので、なかなか手に入らなかった。 中身は かつて植村家の所有だった頃の庭園の写真が主で、 造園当時の写真や…

北村 薫 編纂『謎のギャラリー 特別室』その他の作品

『謎のギャラリー特別室』に収録の、これまでにお話した以外の作品の備忘録です。 「なにもないねこ」別役実 別役さんはシュールなお話を得意とする劇作家。 代表作『マッチ売りの少女』は、不条理劇として人気の作品。 静かで怖くてしみる作品を作る別役さ…

都井邦彦 著『遊びの時間は終わらない』

北村 薫 編纂の『謎のギャラリー 特別室』の中に収録されている作品について 一番目に登場する作品『遊びの時間は終わらない』 これは面白いです 冒頭の風景描写がちょっと幼さも感じますが、設定の面白さにどんどんとハマり込んでしまいました。 物語は、週…

できれば 初版?

北村薫 編纂 『謎のギャラリー 特別室』に、里見弴さんの『俄(にわか)あれ』が収録されていました。 里見ファンとして小躍りしてしまう。 『謎のギャラリー』は、北村さんが注目した作品の中で入手が難しい作品を編纂されたみたいです。 こんなところで里見…

『謎のギャラリー』特別室から『獅子の爪』

図書館に予約を入れた本が届いたので、北村薫 著『空飛ぶ馬』をいったん脇に置き、 『謎のギャラリー』特別室を併読することにしました。 この本は、北村薫さんが編纂したものです。 この本を見つけたキッカケは、 フランソワ・コッぺの『獅子の爪』という短…

フランクリン・ライブラリーって

ハーディの「テス」を読了しました。 先日アップしたのは上巻を読んだ時点でのことでしたが、 下巻も思わぬ展開で、たたみこむようにラストまで一気読みでした。 そうなるか・・・という結末に、ちょっと驚愕。 ハーディの描写力は、やっぱり素晴らしい。 大…

空飛ぶ馬 織部の霊、砂糖合戦

北村薫著『空飛ぶ馬』を貪るように読んでいます。 昨日は、織部の霊。 今朝は、砂糖合戦を読了。 この作品は落語家 円紫さんと女子大生の「私」が、日常のさりげない状況の中から、 隠れた真実を探り出していくという短篇集です。 ミステリーといっても、殺…

世界は好きなもので溢れてる

先日、家人からこう言われましたの「君の読書は、芋づる読みだね」と。 言い得て妙 笑っちゃいました、まさにその通りだわ。 本の中で取り上げられていた「本」や「事柄」が気になり、関連本が芋づる式に繋がってしまうのです。 その連鎖はキリがなく。。結…

横溝正史 著『八つ墓村』と1977年版映画

横溝正史自選集にて『八つ墓村』を読了。 『八つ墓村』は、金田一耕助シリーズの第四弾。 主人公は寺田 ( 多治見 ) 辰弥で、彼の一人称で物語ははじまります。 前半までのあらすじ 長くてすみません_(_^_)_ 戦国時代、とある山中の寒村に、尼子氏の家臣だっ…

ハーディ著『テス』の上巻を読んで・・・

トーマス・ハーディの『テス』を、岩波文庫版 ( 井上宗次・石田英二 共訳 ) で読んでいます。 この版は、今最も手に入りやすいといえるもので、1960年発行です。 今 、上巻を読み終えたところですが、 下巻を待たずして感想文を書きたくなったのは、沸き上が…

恩田陸 著『夜のピクニック』

『蜜蜂と遠雷』に続き、『夜のピクニック』を読みました。 学校行事で80㎞を歩きつづける生徒たちの話でした。 恩田さんの母校である茨城県立水戸第一高校の名物行事「歩く会」をモデルにしているんですって。 とにかく、歩く、歩く。 80㎞ですってよ。 徘徊…

映画『蜜蜂と遠雷』

映画『蜜蜂と遠雷』 を観ました。 この作品は、第156回直木賞、2017年度本屋大賞をW受賞した小説を、 石川慶監督が自ら脚本を書き映画化したものです。 これから観る方もいらっしゃると思うので、詳細にふれるのはやめますが、感想を少し。 実は、原作と映画…