Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

本を読む

吉屋さんの小説と旧宅

そういえば、私は吉屋さんの小説を読んだことがない。 鎌倉によく行くのに吉屋記念館も素通りしていた。 勝手にややこしい小説を書く人なのかと思い込み、食わず嫌いだったことを悔いている。 今回『私の見た人』を読んで、しっかりした意思の持ち主でありな…

吉屋信子『私の見た人』

吉屋信子著『私の見た人』を読み始めている。 徳富蘇峰と徳冨愛子 が掲載されているので借りた本。 他の人たちのエピソードも興味深いので、図書館の貸し出し延長をしなければならないかも。 こんな人たちのことが紹介されています 田中正造、万龍・照葉、徳…

夏川草介『本を守ろうとする猫の話』

夏川草介著『始まりの木』のあと、二冊目に手にとったのがこれ。 表紙とタイトルに惹かれたのが理由。 そして今回はもうひとつ楽しい理由がある。 よんばばさんと、つるひめさんが、この本を同時に読まれることになり、 読了後、感想を交換できそうなのだ。 …

「始まりの木」を読んで

夏川草介 著『始まりの木』を読了 この本を読むキッカケは、つるひめさんが紹介されていたからだった。 tsuruhime-beat.hatenablog.com そしてもう おひとり、よんばばさんも つるひめさんの記事を読みこの本を手にされていた。 hikikomoriobaba.hatenadiary…

杉千代は玉木文之進を介錯したか

吉田松陰 自由研究 ( たぶんこれが最後かと思う ほんとか?( ´艸`) ) 一坂太郎著『吉田松陰とその家族~兄を信じた妹たち』を読了。 生前の松陰に一番似ているという石刻の写真が掲載されていると知り借りて来た本。 タイトルに「兄を信じた妹たち」とある…

2023年最後に読んだ本

今年最後に読了した本は『静寂の声』 乃木希典夫妻の生涯を描いたもので、吉田松陰つながりで読んだ。 松陰神社の松下村塾の模造建築物の脇にあった石標に 「玉木正之」のことが書かれていたのがキッカケ。 石標を寄贈したのは玉木正之氏の孫娘さんらしく、 …

コレット「さすらいの女」の挿絵

今週読みだしているのがコレットの『さすらいの女』という小説 コレットの自伝的作品。 支配的な画家の夫から離れ寄席芸人をしているルネの厳しくも自由な日々が描かれている。 作品の夫は《画家》になっているが、実際のコレットの夫は14歳年上の《人気作家…

読書 あれやこれや

最近、本の感想文を書いていないことに気づいた。 読書をしていないわけではなく、まあコンスタントに読んではいるのだけれど、 「感動した」とか「心にしみた」とか、そういう気持ちになるものがなかなかなかったのだ。 ピンとこないものが多かったかな。←…

鎌倉 御谷のトンネルのこと

昨日の鎌倉 御谷のトンネルのことについて、たまうきさんからコメントを頂戴した。 私もそう思いまして。 それでGoogleで調べてみると、 位置的には西御門側の高台の宅地につながっているようにみえる。 地図を右回転して、西御門を下、御谷を上にする。 点…

サリンジャー『九つの物語』に難航しています

サリンジャーの『九つの物語』に難航している。 J・D・サリンジャーは、『ライ麦畑でつかまえて』などで知られるアメリカの小説家で、『九つの物語』の、特に最初の短編『バナナフィッシュに最適の日』は、サリンジャーが注目される切っ掛けとなったものらし…

『コンビニ兄弟』を読み始めて

町田そのこさんの『コンビニ兄弟』を読み始めた。 www.shinchosha.co.jp そのこさんの本は『うつくしが丘の不幸の家』『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』を読み、 ずいぶん男前の文章を書く作家さんだなあと感心したばかり。 彼女が描く世界は、人間関係も…

H・G・ウェルズ『モロー博士の島 他9篇』

半年をかけて『メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘』の原典を読んできたが、 今回の『モロー博士の島』がその最後。 『メアリ・ジキル~』は4つの作品から設定を忠実に引用したのではなく、 作品から受けたインスピレーションから、新たなアイデ…

道玄坂の富士講と森巌寺のつながり

「もういいよ」と言われること承知の上で、 弘法湯と森巌寺の繫がりについて書きました。 下記は、弘法湯についてまとめたものです。 江戸時代に神泉穏亡谷という火葬場のあったあたりに湧き水が出た。 湧水を利用して、上豊沢村十七戸の共有で村持の共同浴…

カルチャースクール的な?

最近読んだ本で、備忘録をつけていないものが2~3ある。 面白くなかったワケでも、ピンとこなかったワケでもないのだが、 渋谷・道玄坂・円山町の風土記に興味が向いてそのままになっている。 こんな本を読んだ 興味の傾向としては、大正から昭和初期あたり…

弘法湯とその周辺2 道玄坂地蔵の謎

弘法湯のことをネットで検索すると、まず最初にこんな内容があがる。 弘法湯のお話 弘法湯」は、江戸時代の文献にも出てくる古い共同浴場で、明治18年に佐藤豊蔵という人が経営権を譲りうけ、本格的なお風呂屋として機能し始めました。佐藤家は、のちに弘法…

寿衛さんの待合があったころの荒木山

NHKの朝ドラマ『らんまん』のモデル牧野富太郎の妻・寿衛が渋谷で商売を始めた、 という話は以前したけれど、その当時の円山町 ( 荒木山 ) のことがよくわかる資料を見つけたのでアップしました。件の「郷土渋谷の百年百話」は、編者の加藤一郎さんが自分で…

『切り裂きジャックに殺されたのは誰か』を読んで

ハリー・ルーベンホールド著『切り裂きジャックに殺されたのは誰か』を読了。 この本を読むキッカケは、 『メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち』に類似する事件があったから。 『メアリ・ジキル~』では、冒頭に連続娼婦殺人事件が起こる。 ホ…

『闘』 著:幸田文

幸田文 著『闘』を読了。 『闘』とは、闘病のことだった。 簡単な内容 病院の待合室で酷い喀血をした嘉助は、次男に連れられてやってきた老人だ。 左官職工の嘉助が物語の主役かと思って読み始めたが、彼はあっけなく死んでしまう。 第12章からなるこの作品…

ナサニエル・ホーソーン『ラパチーニの娘』

「ラパチーニの娘」を、阿野文朗訳で読了。 ナサニエル・ホーソーンというアメリカの小説家が40歳 ( 1844年 ) に書いた短篇。 【内容】 ラパチーニ博士の庭園に接する古い建物に下宿することになった学生ジョヴァンニ・ガスコンティは、博士の美しい娘ベアト…

メアリ・ジキル シリーズと、原作を読み比べて

メアリ・ジキル~の第二作「怪物淑女たちの欧州旅行」を読み始めている。 こちら ( 以後、メアリ・ジキルのシリーズのことを《こちら》という ) を読む前に、 原典「ジキル博士とハイド氏」「フランケンシュタイン」を読んだことで、 登場人物の背景が原作で…

メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』

『メアリ・ジキルとマッドサイエンティストの娘たち』読了後、原典の作品を読んでいる。 ひとつめは『ジキル博士とハイド氏』。 そして今日、ふたつめの『フランケンシュタイン』を読み終えた。 面白い! フランケンシュタインとは、こういう話だったのかと…

なんこつ入り 鶏つくね ゆず風味

冷凍庫に小分けにしている優れもの 鶏肉専門店-神田染谷の「なんこつ入り 鶏つくね ゆず風味」 練馬に行くと、これを3~400g購入し、小分けにして冷凍。 薄く伸ばしておけば、半解凍したものをスプーンでこそいだだけで、 つくね団子がすぐ出来る。 ゆず風…

スティーヴンソン『ジキルとハイド』

『メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち』につづき、原典の『ジキルとハイド』を読了。 小学生の時に児童書で読んだような気もするが、記憶からごっそり抜け落ちている。 こんなに面白い本だったのか ジキルとハイドの名前は、二重人格の代名詞…

メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち

「次は何読もう ( 観よう ) かしら」 そんな時 周期的にある時代の作品を読みたくなる。 ひとつは大正時代を描いたもの、もうひとつがイギリスの、特にヴィクトリア朝時代のもの。 例えば コナン・ドイル『シャーロック・ホームズ』シリーズだったり、 garad…

滞る読書

読書は続けている。 だが、以前より歩みをのろく、図書館の返却期限が迫る中、 読書感想を書く暇もないまま、次の本を読み始める。 読了したのはこの三冊 萩原葉子『父・萩原朔太郎』 町田そのこ『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』 柚月裕子『慈雨』 『父・…

小川糸 著『つるかめ助産院』

小川糸 著『つるかめ助産院』を読了。 図書館に頼んでいる人気本がなかなか到着せず、何気に手を取った本だ。 小川糸さんは『ツバキ文具店』を読んで、人物描写 ( 特に年配 ) が 巧いと思った作家さんだ。 間違いなく私より年下だろう女の作家さんなのに、老…

松本清張 著『時間の習俗』

先日の鎌倉で、古本を買った。 光文堂書店は由比ガ浜通りにある、私が一番好きな店tanosii-kamakura.jp 公文堂の包装紙には、高橋幸子さんの木版画が使われていて、 文庫本など2~3冊の購入でも、帯状の包装紙を巻いてくれる。 今回購入したのはこの三冊 幸…

うつくしが丘の不幸の家

町田そのこ著「うつくしが丘の不幸の家」を読了。 内容 築二十五年の三階建ての家を購入し、夫と二人で理美容の店をオープンすることになった美保理。 夢としあわせの象徴だったこの家だったが、朝、店先を通りかかった女性に「ここが『不幸の家』って呼ばれ…

代田のダイダラボッチのこと

小田急線、世田谷代田の駅前広場に巨大な足跡が描かれている。 地名の由来となったダイダラボッチの足跡を表したものだ。 ダイダラボッチとは何なのか、ダイダラボッチの足跡といわれる場所はどこなのか、 を知りたくてこの本を読んだ。 左は小学生にわかり…

天誅組、伴林光平と平岡武夫の生涯

天誅組のメンバーで生死を分けた二人の人物がいた。 伴林ともばやし光平と平岡武夫である。 伴林光平は、獄中で『南山踏雲録』を書いた後、処刑されている。 平岡武夫は、天誅組の生き残りとして明治になってから男爵になっている。 左の絵は伴林光平。 右の…