本を読む
『評伝 小山清』を他区から再借入れした。 この本を最初に借りたのは、今から4年前。 序章 ( 生い立ち ) を読んだところで、2週間が経過し返却しなければならなくなった。 自分が住んでいる区の図書館に読みたい蔵書がない場合は、 相互貸借という、他区の図…
6月に予定をしている出雲旅行のため、MOURI から二冊の文庫本を渡された。 「仕事が一段落したら読むつもりで買ったんだけれど、その前に読んでおいて」 タスクですか ( ´艸`) それでは積読をひとまず横に置いといて、これを読むことに ラフカディオ・ハー…
3月から「ちくま」の定期購読を始めて、 連載をさかのぼって読みたくなったものがある。 木内昇 さんの『徳田伸之介の日乗』 3月号は12話だったので、11回分さかのぼって読んでみたくなった。 雑誌の価格は一冊110円だし、バックナンバーを全部購入しても1,2…
最後の晩ごはんシリーズⅡ 「最後の晩ごはん 小説家と冷やし中華』読了 兵庫県芦屋市。この街に、定食屋「ばんめし屋」はある。 夜の営業、メニューは日替わり一種のみ、幽霊すらも常連客……。 大手芸能プロの女優のゴシップの巻き添えになり芸能界から追い出…
ちくま評伝シリーズ ポルトレ《小泉八雲》読了 八雲のことは、昨年後期 朝ドラ「ばけばけ」の主人公のモデルとなったばかりだし、 作品は読まずとも、大抵の人は知っている人物かと思う。 朝ドラでは、ヘブンさん ( ラフカディオ・ハーン ) が日本に来てから…
ちくま評伝シリーズ ポルトレ《市川房枝》読了 市川房枝さんのお名前はよく知っていたが、具体的になにを成し遂げたかはよく知らなかった。 晩年の第二院クラブでの活動も、まだ小学生だったのでよくわかっていなかったといっていい。 明治26年生まれの市川…
図書館に、予約本を受け取りにいった際、カウンターの背面に並んでいた本に呼ばれた。 児童書向きの人物伝 とりあえず、この二冊を借りてきた。 「いいなあ」と手にする本は、筑摩書房のものであることが とても多い。 本の装丁も、企画も、本文の活字やレイ…
原田マハ 著『板上に咲く』読了 「ワぁ、ゴッホになるッ!」 1924年、画家への憧れを胸に裸一貫で青森から上京した棟方志功。 しかし、絵を教えてくれる師もおらず、画材を買うお金もなく、弱視のせいでモデルの身体の線を捉えられない棟方は、展覧会に出品…
小山清 著『その人』読了 【内容】 窃盗で服役した主人公 ( 私 ) は、刑務所で麻を綯なう仕事 ( 鼻緒のしんを作る ) に従事している。 〈その人〉とは、私が配属された十一工場を担当する看守。 私は不器用に加え努力も怠っていたため、皆より劣った量しかで…
椹野道流 著『最後の晩ごはん』 ふるさと と だし巻き卵 読了 先日 読んだ 『ローウェル骨董店の事件簿』の作者、椹野道流さんの代表作。 表紙はまたキャラクターイメージのイラストだが、これは大して気にならなかった。 なんと大人気シリーズで21作も出て…
メイ・サートン 著『今かくあれども』読了 【内容】 老人ホームに入れられた日から、カーロの“最後の大旅行”がはじまった。 「肉体は衰えても、凛とした精神を持ちつづけよう」。 それは、ホームのできごとに一喜一憂し、抵抗し、奮戦する旅だ。 しかし衰え…
八雲の創刊号を入手した。 八雲といっても昨今終了した、朝ドラの「小泉八雲」とは別物で、 昭和17年に小山書店から出版された雑誌である。 表紙には「編輯へんしゅう」としてお歴々の名前が並んでいる。 この集冊の話は前年に持ち上がったようだ。 ことの経…
椹野道流 著『ローウェル骨董店の事件簿』読了 第一次世界大戦直後のロンドン。 クールな青年医師デリックは、戦地で傷を負って以来、検死官として働くように。 骨董店を営む兄のデューイとは、ある事情からすっかり疎遠な状態だ。 そんな折、女優を目指す美…
一穂ミチ 著『ツミデミック』読了 「ツミデミック」はパンデミックに伴う罪(ツミ)との造語なんだそうで、 あの恐ろしい新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の頃に、 人生が狂ってしまった人たちの話が、犯罪にからんだ 6作の短編集になっている。 ササっ…
昨日、弦巻あたりを徘徊し、世田谷中央図書館で借りてきたのがこの本だった。 『世田谷の古道』 昭和50年3月25日発行 発行 世田谷区教員委員会 世田谷区郷土資料館 こちらは登戸道と大山道のルートがわかる冊子 昨今 私が あーだこーだ言っているのは、 写真…
水上 勉 著『越前竹人形』読了 【内容】 越前武生の山深い里で竹細工師をしていた喜作衛門が急死した。 息子の喜助は、父の跡を継ぎ竹細工師となる。 雪深いある日、かつて父に世話になったという美しい女性・玉枝が墓参りにやってくる。 玉枝を見た村人が玉…
水上 勉『雁の寺』読了 【内容】 主人公の捨吉は、毎年秋になると村に餅もらいにくる半盲目の乞食女性・お菊が産み落とした子だった。それを寺大工が引き取り育てるが、藩主から奨学金をもらうような優秀な子のため10歳で京都 衣笠山麓の禅寺・孤峯庵に修行…
水上 勉 著『眼』読了 なんでこれを読もうと思ったかというと、 なんとなく ( ほぼ間違って ) 借りた本だった。 東京、神田岩本町は繊維問屋街。なかの一軒、婦人服問屋「ローヤル商会」は不況の煽りを受け、大量にストックを抱えていた。そこに舞い込んだ絶…
世田谷中央図書館で借りてきたのは、この本だった。 借りて来た本を机に置いていたら、 MOURI が「へえ、長田弘読むのか。昔読んだなあ」と言う。 彼と私の読む本が一致することはあまりないので驚いた。 もちろん、勧められて読むことはあるけれど、大抵は…
近藤史恵 著『薔薇を拒む』読了 【内容】 身寄りが無く施設暮らしの高校生・博人は、似たような境遇の薫とともに資産家の別荘に住み込みで働くことになった。資産家は「高校を中退し自分の別荘で3年間勤めたら、その後の学費と生活費を援助する」という。好…
西沢保彦 著『七回死んだ男』読了 【内容】 主人公の久太郎は、地元では超偏差値の高い高校に通っている高校生。 といっても彼は頭が良いわけではなく、ある特異体質のお陰でその高校に入れたのだ。 その体質というのが〈同じ1日が9回 繰り返し訪れる〉とい…
大崎 梢 著『ドアを開けたら』読了 大崎梢さんの本は、始めて読んだ。 多分、よんばばさんが紹介されなかったら、知らずにいた作家さんだ。 ということで、この本もよんばばさんの書評で読みたくなったものです。 hikikomoriobaba.hatenadiary.com 本のあら…
トルーマン・カポーティ短編集 読了 収録は以下の通り 楽園への小道 ( 1960年 36歳) ★ ヨーロッパへ ( 1948年 24歳 ) イスキア ( 1949年 25歳 ) スペイン縦断の旅 ( 1950年 26歳 ) フォンターナ・ヴェッキア ( 1951年 27歳 ) ローラ ( 1964年 40歳 ) ★ ジョ…
島崎藤村『破戒』を再読 明治後期の信州を舞台に、被差別部落出身であることを隠して小学校教師となった瀬川丑松が、父の「身分を隠せ」という戒めと、尊敬する思想家・猪子蓮太郎の殉死に心を動かされ、ついに隠し通してきた真実を告白(破戒)する葛藤を描…
島崎藤村『嵐』を読んだのは、子供むけの全集だった。 古いものです。 今から67年も前、1959年 ( 昭和34年 ) 発行。 学校の図書館におくのにピッタリの本で、 子供が乱暴に扱っても耐えうる丈夫なハードカバー 筆者紹介にも多くのページが割かれていて 作品…
先日アップした『嵐』の続きです。 『嵐』という作品を読んで、家族団らんの話のなかになんとなく《違和感》を感じた私だったが、その原因は本が書かれた時期や背景にあるような気がした。 私小説の多い藤村作品 島崎藤村の小説は、私小説がとても多い。 私…
島崎藤村「嵐」を読了 『嵐』は、妻を亡くした男が4人の遺児と暮らすほのぼのとした話。 《ほのぼのと》とあえて書いたが、実はこの父親 ( 主人公 ) は妻亡きあと幼い四人の子供を方々に預けて外国に行っていた時期がある。物語はその父が帰国して子どもたち…
伴名 練 著『百年文通』読了 140ページ弱の短い話なのでサクサクと読めてしまった。 伴名 練という作家の本は初めて。 ネットサーフィンでふと目についたタイトルに魅かれ読みだしたが、 主人公が机を見つけるまでの冒頭の数行にちょっと困惑。 詩的な雰囲気…
嵐山光三郎 著『文人悪食』読了 年末にMOURI が、私の為にと取寄せてた本 「明治・大正・昭和の文豪37人の食生活を集めた本だから、ツボかなと思って」 確かにスゴいラインナップ、里見弴が入っていないのがちと寂しいが。 この本は、嵐山光三郎さんが実際に…
島木健作 著『或る作家の手記』を再読 風邪っぴきで熱に浮かされてフワフワと寝ている時に、何故だか小難しいものや逆に軟弱 ( 失礼 ) なものは読みたくなくて、ベッド脇のこの本を再読した。 転向作家である島木健作の代表作は『癩』『赤蛙』『生活の探求』…