Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

本を読む

青山美智子 著『鎌倉うずまき案内所』

青山美智子 著『鎌倉うずまき案内所』読了、第一回目 あえて《第一回目》と書いたのは、もう一回読んでみようと思っているからだ。 青山さんの本は、沢山の気づきがあって面白い。 前回読んだ『お探し物は図書室まで』もそうだったように garadanikki.hatena…

幸福な食卓とは?

瀬尾まいこ著 『幸福な食卓』を読了 佐和子の家族はちょっとヘン。父を辞めると宣言した父、家出中なのに料理を届けにくる母、元天才児の兄。そして佐和子には、心の中で次第にその存在が大きくなるボーイフレンド大浦君がいて・・・。それぞれ切なさを抱え…

吉田修一 著『続 横道世之介』

『続 横道世之介』を読了。 前作『横道世之介』は1987年を舞台に、大学進学で上京した横道世之介の一年間を描いた小説だったが、二作目は1993年、24歳になった世之介の話だ。 就職活動で52社全敗し大学を卒業した世之介は、アルバイトとパチンコにあけくれ、…

価値観を押し付けないで

今年のゴールデンウィークはどこにも行かずに家で過ごている。 MOURI が 会社勤めをしていた時には、旗日にしか出かけられなかったけれど、 在宅ワークになった今では、旅行は時期を外せるから有難い。 だが今年は、国内旅行はバカバカしいほど高いので、観…

町田そのこ 著『52ヘルツのクジラたち』

『横道世之介』に続けて読んだのが『52ヘルツのクジラたち』だった。 読みやすくてベッドに入り一晩で読んでしまった。 町田そのこさんの本は、最近よく手にしている。 garadanikki.hatenablog.com garadanikki.hatenablog.com garadanikki.hatenablog.com …

吉田修一 著『横道世之介』

吉田修一 著『横道世之介』を読了 【あらすじ、というか世之介の周りに変なひとたち紹介】 1980年代後半バブルの真っただ中。 大学進学のために長崎から上京してきた世之介青年の一年間をつづった物語。 入学式で隣同士になった倉持君や、初めての講義で隣同…

『ビブリア古書堂の事件手帖~ 扉子と虚ろな夢』

ブックオフ購入の本から手始めに読んだのは『ビブリア古書堂の事件手帖』だった。 第二シリーズ・扉子編のⅢ「扉子と虚ろな夢」 ビブリア古書堂の事件手帖は、今までに11巻 発行されている。 ※ 栞子編が7巻 扉子編が4巻 【概 要】 栞子は、北鎌倉にあるビ…

映画『横道世之介』

映画『横道世之介』を鑑賞 横道世之介については去年の11月、つるひめさんが『永遠と横道世之介』という本を紹介されていて、 その記事に感銘を受けて、本を読んだことから始まる。 こちらを是非! 素晴らしい書評です⤵ tsuruhime-beat.hatenablog.com 『永…

山本一力 著『ワシントンハイツの旋風 ( かぜ )』

山本一力 著『ワシントンハイツの旋風 ( かぜ ) 』を読了 この本は、図書館の《渋谷コーナー》にあった本を4~5冊まとめて借りてきた中の一冊だった。 この小説は、時代小説作家の山本一力さんの自伝的作品。 山本さんの略歴を見ると、 高知県に生まれ。生家…

瀬尾まいこ 著『夜明けのすべて』

瀬尾まいこ著 『夜明けのすべて』を読了 【あらすじ】 HPより 知ってる? 夜明けの直前が、一番暗いって。 「今の自分にできることなど何もないと思っていたけど、可能なことが一つある」 職場の人たちの理解に助けられながらも、月に一度のPMS ( 月経前症候…

藤岡陽子 著『おしょりん』

藤岡陽子著『おしょりん』を読了。 「おしょりん」初めて聞く言葉だが福井県の方言で、田畑を覆う雪が固く凍った状態を指すのだそうだ。 福井の鯖江市は国産めがねフレームのシェア95%を占めるが、 最初に眼鏡づくりを始めたのは、鯖江市に隣接する麻生津地…

神様のカルテを一気読み

「神様のカルテ」5冊と、姉妹作品「勿忘草の咲く町で」を読了。 いやー面白い!! 栗原一止 が活躍する松本の、医療現場の世界観にずっぽり浸った一週間だった。 憧れの地、信州松本で繰り広げられるドラマというだけでワクワクするが、 そこで奮闘する医療…

神様のカルテを読み始めました

夏川草介さんの本を二冊読んだところで、 代表作「神様のカルテ」にとりかかっている。 本作はテレビドラマにも映画にもなったので、 まとめ買いした古書の帯にはキャストの写真がのっている。 読む前にこういう写真を見たくはないが、自分が読み始めるのが…

青山美智子『お探し物は図書館まで』

青山美智子『鎌倉うずまき案内所』『木曜日にはココアを』の図書館の順番予約がまだなので、 その前に『お探し物は図書室まで』を読んだ。 この本は、既によんばばさんも、つるひめさんも読まれていて、 とうの昔に書評をアップされている。 hikikomoriobaba…

瀬尾まいこ『そしてバトンは渡された』

瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』読了 公式HPより⤵ 私には五人の 父と母がある。その全員を大好きだ。 高校二年生の森宮優子。 生まれた時は水戸優子だった。その後、田中優子となり、泉ヶ原優子を経て、現在は森宮優子を名乗っている。 名付けた人物…

吉屋信子『徳川秀忠の妻』

吉屋信子著『徳川秀忠の妻』読了 浅井三姉妹の末娘達子 (みちこ) ( お江 ) の波乱万丈の人生を描いた作品。 三姉妹の母は、言わずと知れたお市の方。 長姉の茶々は秀吉の側室とし後の淀君。末妹の達子は徳川家に嫁ぎ二代将軍・秀忠の実台所となる。 つまり姉…

寒い日には温かくして本を読もう

冬に逆戻りのような寒さ。 雨も降っているし、暖かくしてゆっくり読書ときめこむ。 尾碕翠さんのことを書いた本があったので、読みはじめたが途中下車する。 人称がコロコロ変わり、誰の話をしているのかがわからなくなり迷子になった。 著者自身の話として…

吉屋さんの小説と旧宅

そういえば、私は吉屋さんの小説を読んだことがない。 鎌倉によく行くのに吉屋記念館も素通りしていた。 勝手にややこしい小説を書く人なのかと思い込み、食わず嫌いだったことを悔いている。 今回『私の見た人』を読んで、しっかりした意思の持ち主でありな…

吉屋信子『私の見た人』

吉屋信子著『私の見た人』を読み始めている。 徳富蘇峰と徳冨愛子 が掲載されているので借りた本。 他の人たちのエピソードも興味深いので、図書館の貸し出し延長をしなければならないかも。 こんな人たちのことが紹介されています 田中正造、万龍・照葉、徳…

夏川草介『本を守ろうとする猫の話』

夏川草介著『始まりの木』のあと、二冊目に手にとったのがこれ。 表紙とタイトルに惹かれたのが理由。 そして今回はもうひとつ楽しい理由がある。 よんばばさんと、つるひめさんが、この本を同時に読まれることになり、 読了後、感想を交換できそうなのだ。 …

「始まりの木」を読んで

夏川草介 著『始まりの木』を読了 この本を読むキッカケは、つるひめさんが紹介されていたからだった。 tsuruhime-beat.hatenablog.com そしてもう おひとり、よんばばさんも つるひめさんの記事を読みこの本を手にされていた。 hikikomoriobaba.hatenadiary…

杉千代は玉木文之進を介錯したか

吉田松陰 自由研究 ( たぶんこれが最後かと思う ほんとか?( ´艸`) ) 一坂太郎著『吉田松陰とその家族~兄を信じた妹たち』を読了。 生前の松陰に一番似ているという石刻の写真が掲載されていると知り借りて来た本。 タイトルに「兄を信じた妹たち」とある…

2023年最後に読んだ本

今年最後に読了した本は『静寂の声』 乃木希典夫妻の生涯を描いたもので、吉田松陰つながりで読んだ。 松陰神社の松下村塾の模造建築物の脇にあった石標に 「玉木正之」のことが書かれていたのがキッカケ。 石標を寄贈したのは玉木正之氏の孫娘さんらしく、 …

コレット「さすらいの女」の挿絵

今週読みだしているのがコレットの『さすらいの女』という小説 コレットの自伝的作品。 支配的な画家の夫から離れ寄席芸人をしているルネの厳しくも自由な日々が描かれている。 作品の夫は《画家》になっているが、実際のコレットの夫は14歳年上の《人気作家…

読書 あれやこれや

最近、本の感想文を書いていないことに気づいた。 読書をしていないわけではなく、まあコンスタントに読んではいるのだけれど、 「感動した」とか「心にしみた」とか、そういう気持ちになるものがなかなかなかったのだ。 ピンとこないものが多かったかな。←…

鎌倉 御谷のトンネルのこと

昨日の鎌倉 御谷のトンネルのことについて、たまうきさんからコメントを頂戴した。 私もそう思いまして。 それでGoogleで調べてみると、 位置的には西御門側の高台の宅地につながっているようにみえる。 地図を右回転して、西御門を下、御谷を上にする。 点…

サリンジャー『九つの物語』に難航しています

サリンジャーの『九つの物語』に難航している。 J・D・サリンジャーは、『ライ麦畑でつかまえて』などで知られるアメリカの小説家で、『九つの物語』の、特に最初の短編『バナナフィッシュに最適の日』は、サリンジャーが注目される切っ掛けとなったものらし…

『コンビニ兄弟』を読み始めて

町田そのこさんの『コンビニ兄弟』を読み始めた。 www.shinchosha.co.jp そのこさんの本は『うつくしが丘の不幸の家』『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』を読み、 ずいぶん男前の文章を書く作家さんだなあと感心したばかり。 彼女が描く世界は、人間関係も…

H・G・ウェルズ『モロー博士の島 他9篇』

半年をかけて『メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘』の原典を読んできたが、 今回の『モロー博士の島』がその最後。 『メアリ・ジキル~』は4つの作品から設定を忠実に引用したのではなく、 作品から受けたインスピレーションから、新たなアイデ…

道玄坂の富士講と森巌寺のつながり

「もういいよ」と言われること承知の上で、 弘法湯と森巌寺の繫がりについて書きました。 下記は、弘法湯についてまとめたものです。 江戸時代に神泉穏亡谷という火葬場のあったあたりに湧き水が出た。 湧水を利用して、上豊沢村十七戸の共有で村持の共同浴…