『にじいろカルテ』を見ました。やっと4話まで追いつきました。
こんな素敵なドラマを見逃しておりましたの、岡田ファンのわたくしとしたことが。
よんばば (id:yonnbaba) さんから、岡田惠和脚本のドラマがスタートしていることを知ったのです。
もうその時は、2話まで見逃していて、3話からは録画をしたのですが、
昨日やっと有料配信で1、2話を、録画で3、4話を観終わりました。
やっぱり岡田さんは凄いや
いやな人をひとりも出さないで、ドラマを 作り上げる天才です。
今回もまたやってくださいました。
感動的なハートフルな医療ドラマです。
物語はこんなこと
東京の大病院で救命緊急医を始めたばかりの紅野真空 ( 高畑充希 ) は、ある日突然 不治の難病にかかり休職を余儀なくされる。
お金もないし、仕事も続けたいし、、、と困った彼女は、偶然知った山奥の小さな村の診療所で、
病を隠し働くことにする。
なにやら怪しいバスに乗り、鬱蒼とした森を抜け、たどりついた《虹ノ村》で待ち受けていたのは、ヘンテコな外科医・浅黄朔 ( 井浦新 ) と、看護師の蒼山太陽 ( 北村 ) だった。
男2人との一つ屋根の下のシェアハウスが始まった。
" 待望の内科医は若くて可愛い女医さん" とくれば、村人の喜びようは尋常ではなく。
個性的な村人たちから歓待され、真空の奮闘は始まります。
人生 雨あり 虹あり!
決してスーパーじゃないドクターたちと村人たちが織りなす、
笑いと涙の医療ドラマです。
ドラマに登場する人たちは、明るく楽しそうにやっているけれど、ひとりひとりに悩みも苦しみがあるみたいで、毎回、ひとりひとりの人生にスポットがあたるんですが、それがまるでパレットの絵の具で、色付けをされていくみたいなのです。
特に好きなお話
特に印象的なのは、安達祐実演じる雪乃さんの話でした。
雪乃は、最初からちょっと変でした。
真空の歓迎会が、村に一軒だけあるというにじいろ商店で開催されるんですが、
雪乃はそのにじいろ商店の主人晴信 ( 眞島秀和 ) の妻でした。
でも自己紹介の時にこんなことを言う。
「私、ここのにじいろ商店の看板娘 “らしい” の」
雪乃は最初に出会ったときから自分のことを「らしい」と伝聞で話し、
夫の晴信は、雪乃の姿がちょっとでも見えないと慌てだしたりしていた。
ある朝。
診療所を訪れた雪乃は、自分のことも友人たちのことも愛する夫のこともわからず、
恐怖に震えて涙を流します。
まだら認知症
3年前から認知症を患い、数週間や数カ月に一度、雪乃はすべての記憶がリセットされてしまうのでした。
思いもよらない事態に同様する真空とは対照的に、手慣れた様子で各所に連絡をとっていく朔 ( 井浦新 ) と太陽 ( 北村匠海 ) 。
「ハイハイハイ、どーもっ」
ハイテンションで、駆けつけたのは氷月 ( 西田尚美 ) と嵐 ( 水野美紀 ) でした。
「あたしたちは、ずーーーーつとあなたの友だち」
「あなたの名前は、ゆ き の」
2人は慣れた様子で雪乃に向き合い、彼女に名前を教え、認知症であることを告げ、
また少しすれば記憶がゼロになってしまうことまで教えます。
雪乃がなくした記憶を、彼女の人生アルバムを見せながら丁寧に教え始めます。
真空が「何故 旦那さんのことを教えないか」と質問すると2人はこう言います。
「雪乃の人生はね、結婚する前の方がはるかに長いの」
2人はアルバムを見せながら雪乃の生い立ちから急がず丁寧に説明していったのです。
「私と嵐はね、子供の頃から雪乃を見てきたの。だから自信ある」
「昨日今日の付き合いじゃないからね、年期が違うの。
あっ、この人は昨日今日の知り合いだけどね」
そう指さされて、真空は笑ってしまう。
『昨日今日のお友だち』
このセリフがいいんです。
仲間外れもいいところの、ちょっとドキッとするセリフだけれど、
それが可笑しくて、感動的で、効果的でした。
嵐や氷月が「昨日今日のお友だち」を連発する目的は、雪乃を安心させること。
記憶がゼロになってしまう雪乃に
「自分たちが、ずーっと昔からあなたの友だちだった」と印象付けたかったんでしょう。
「ずっとあんたを見てきたんだからね」
「私たちの言うこと、信用して」と、信頼させ絆を結ぶ。
「あっ、あそこで昨日今日のお友だちが寂しそうにしてるよ」
なんて素敵なシーンだろう!
このセリフ、私には優しい言葉に聞こえました。
脚本家の岡田さんも凄いが、このシーンの4人は神。
「昨日今日のお友だち」のセリフもそうだし、
シーン全体を成功に導いたのは4人の女優の力量でしょう。
高畑充希、水野美紀、安達祐実、西田尚美。
そのうち、ひとり欠けてもこのシーンは成り立たなかったと思う。
それから、このセリフも好き。
朔が、こんなことも言ってました。
「( 雪乃のことは ) 俺らが来るずっと前から村の人たちで何とかしてきたんだ」
「何とかって?」
「すっげーぞ、ここの人たちは」と。
朔がいう「すっげーーーっ」は、
こんなに丁寧に教えてもやがて雪乃の記憶はゼロになってしまう。
それでも繰り返し繰り返し、雪乃に寄り添ってきたというのは2人だけじゃない、
嵐の義父 ( 泉谷しげる ) も、氷月の夫 ( 光石 研 ) も、もちろん雪乃の夫・晴信も、
みんなが「すっげーーーーっ」だったという、感動的なお話でした。
最後に、嬉しかったことふたつ
虹ノ村へのバスの車掌さん役に、神戸浩さんが出てきたこと。
主題歌を藤井風さんが歌っていること。
これも私にとって、見所でした。
本日の朝ごはん
ひさしぶりのお味噌汁 うまい
好物、鶏肉ときぬさやの炒め物にあるものを追加しました。
賞味期限切れの豆腐を電子レンジでチン。
水分を抜いてお粉をふってバター炒めにしようと思ったんですが、
レンチンし過ぎて、高野豆腐みたいになってしまいました。
めげずにそれを入れて炒めたら、あらまあ美味しい。
驚くほど、マッチした素材になりました。
本日の夜ごはん
かぼちゃの煮物、コウケンテツさんのキュウリ、ケールサラダと、、、
豚キムチ炒め
ケールに、玉ねぎさ豚バラを炒めたものを混ぜて、ドレッシングで和えました。
トッピングはクコの実、松の実。