我が家の正月は、いつも《なんちゃって料理》で、キチンとしたお節料理は作りません。
お節料理は縁起物を揃えるものなんでしょうが、好きなものだけチョイスして済ませています。
今年の食卓は、鎌倉 関谷の野菜と三浦の海の幸が参加しました。
三崎で買った『まぐろの脳天』 MOURIが包丁研いだついでに切ってくれたんだけどビジュアルがいまいち。美味しいんだけど |
関谷の『かぶ』 梅干をたたいて和えたもの。カブの甘さが最高。日本酒に合うツマミだ。 |
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『ホッケと白菜のもじゃもじゃ』 昨年末に買ったホッケを食べてみたら、みりん干しみたいな濃い味付けで辟易。仕方がないのでほぐして、天日干しをした白菜と一緒に素炒めてみました。白ごまと柚子だけ足し味付け無し。ホッケの濃い味が中和され生まれ変わりました。 |
『シジミとカブの葉のさっと炒め』 マロニーちゃんとシジミとカブの葉を、超微量の油で炒めました。太白ごま油を使っている為、デリケートな食材の風味が損なわれず仕上がったかな。味付けは昆布茶と、香りづけの醤油のみ。年末から続いてる酒盛りに、オルチニンを注入。 |
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『黒豆』 大塚『おやじの料理と酒の店 三六九』の店主が、最高級の丹波の黒豆で作ってくれたもの。「今年は豆の出来が良くないけど、そこはプロの腕をもって一定水準は保って作ったぞっ」と言うだけある出来栄えは、やはり見事というほかない。ふくよかでトロける甘さが幸せを運んできてくれました。 |
『肉じゃが』 去年はインカのめざめにハマりました。でも肉じゃがは、草津の実家から貰った馬鈴薯でなくちゃ。産地は草津の隣村-嬬恋のものです。嬬恋村は 北海道とほとんど気温が変らないとかで、北海道に負けないくらい美味しいじゃがいもが取れるんです。ホクホクとろっと最高なんだから。 |
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『つきじ玉八の玉子焼き』 初めて買ってみたけれど、その美味しさにノックアウトされました。以前美味しいからと勧められた『人形町の玉子焼き』がベタ甘で口に合わなかったのでこの手のものに逡巡したのですが、買ってよかった。玉八さんはデリケートな玉子の美味しさがキチンと伝わってくる控えめな味加減でセンスの良さに感動しました。 |
『京にんじん』 2日なんだけど。これからお節っぽい人参を炊いてみようと思います。多分いつもの人参より濃い色の、めでたそうな煮物が出来る、、と思う。 |
『田作り…のようなもの』
今年、もうひとつ挑戦するのが田作り。
MOURIも私も、あの 飴状になった甘くて硬い魚が好きではない。
じゃ何故作ったのかというと、近茶流の柳原ぼっちゃまと、あさイチの3シェフ中嶋貞治さんが、テレビで同様のことをおっしゃっていたからです。お二人によると、田作りがネバネバくっついてしまうのは、ごまめを炒る時間と、蜜を合わせるタイミングが良くないからなんだそうです。
ごまめはいわしでしょう? 美味しく出来るならコレステロールがちょっと気になる我が家には最適な食材です。
そんなわけで挑戦してみようと思います。
材料:
<A>
酒…大さじ1と1/2
砂糖…大さじ2と1/2
醤油…大さじ1と1/2
作り方:
ごまめがパリッとしたら、取り出して粗熱を取る。
2.鍋に<A>を合わせて強火で煮立たせ、泡がフツフツと大きくなるまで待ってから、
一気にごまめを入れ手早くかき混ぜる。
田作り一個取ろうとすると、全部くっついてくるようなのって最悪ですよね。
そうならないように作るのに、ポイントが2つあるそうです。
- ひとつは、ごまめをよく炒っておくこと
- もうひとつは、飴の水分をよく飛ばしておくこと
「泡がフツフツと大きくなる」という表現は、飴の水分が十分に飛んだ現象をいうようです。
さてウマく出来ればオナグサミ。
親友MAMAがブログで、
しめ飾り・お鏡もちの飾り方や、元旦に主婦が慌しくしない理由を説明してました。
あらためて習しの尊さを痛感し、身の引き締まる まるさんす。
彼女は、自分やご両親のことを《古い人間》とよく言います。
でも「古来の習慣を守りたい」という彼女の心がけは素晴らしい。
古い人間、あっぱれです!
そんな我が家だって、両親も祖父母も色んなこと教えてくれたはず、
なのに私が実践してないだけの話でした。おほほほ