北陸旅行、、、だというのに初日は浜松にひっかかっています。
ひっかかっているだなんて浜松に失礼?
いやひっかかっているのは私たちだからいいんじゃないか。
そういえば浜松を選んだのには「うなぎを食べたい」という理由もあったんですが、
食べそびれました うなぎ
浜松のうなぎは関西風と関東風と二通りが混在しているそうですね。
関東人なので、背開きの蒸した鰻に馴染みがあります。
関東風の鰻店をリサーチまでしたのに、、、
あーあうなぎ食べたい
美しいテンコ盛りの花壇
浜松サービスエリア
サービスエリアから浜名湖を周遊できる船に乗れるなんて。。
いいなあ
あそこが船着き場か。。。。
最後まで迷いましたが今回はやめました。
岐阜県だから鵜なのね(笑)
この辺の道は走りやすい。
福井は左に行くんですね。
ところが。。。標識通りに進んでいたら、ナビが迷子になりました。
愛車Rikacoは4年前のナビを更新してないものだから、たまに新しい道を知らないで迷子になります。
舞鶴若狭自動車道を知らないのか、困ったやつだ。
三方五湖PAの展望台から見た三方湖
小浜といえばOBAMA? いちおうお土産買っておきました
後姿だと問題ないのか?
でも私の中で小浜といえばNHKのちりとてちん。
主人公の和田喜代美 ( 貫地谷しほり・桑島真里乃 ) が9歳の時、引っ越してきたのが父親 ( 松重豊 ) の実家福井県小浜で、祖父・正太郎 ( 米倉斉加年 ) は若狭塗の箸職人。
祖父と父は疎遠になっていたんだけど、喜代美はお爺ちゃんについて回る。
なんといっても作業場でお爺ちゃんと一緒に落語のテープを聞くのが楽しくてしかたがない。
米倉さんはこのドラマで、とても素敵な小浜言葉を話してました。
「喜代美、お前は面白い子やなぁ~」
小浜弁、言葉尻が「~」と伸びるんですね。
音にしてみると という感じにうねるように上るんです。
知らない土地の方言だったんですが、とても心地の良い響きで、
正太郎お爺ちゃんが喋るが楽しみなドラマでした。
小浜の街並
やはり雪が深いのかな、メインストリートは屋根付。
この家もいいですね。
さて、適当に走り回っているように思いますが、
ナビ席のMOURI はお昼をどこで食べるかリサーチ中。
「ごえんっていいみたいだな」
ふんじゃそこに決定
海岸線に面したところにある「ごえん」
夜も居酒屋さんになっていて、昼も人気のお店だそうです。
並ぶらしいですが、いいんじゃない?
入口のところで並びます。
ガラス張りの外には、スプリンクラーがある。
さて、何食べよう。
とにかく魚かな。
順番が回ってきて通されたのはカウンター席。いいですねぇ。
関西圏の昼番組はやっぱり吉本なんだ。観たことないから面白い。
さて何にしよう。やっぱり海鮮丼にしようかな。
MOURI は、お造り盛り合わせで一杯飲むそうです。
お酒はやはり地酒がいいな。
小浜といえば黒龍でしょうが、わかさの生貯蔵酒
を飲んでみるんだそうです。
待つこと20分。
お造りが配膳されました。
うおっ凄い
はまち、大トロ、甘エビ、サーモン、トリガイ、ノドグロ、ホタテ、いくら
すげーうまい んだそうです。
少し待って私の丼ぶりもやってきた!!!
早速食べる。
なんだこのハマチのコリコリは。こんなに弾力のある甘いハマチは初めてです。
おいちーーーー
ハマチの奥の大トロもこれまた最高。
「今までで一番美味しい、この大トロ」
「いいな。この年になっても『今までで一番ウマい』と記録更新できるなんてな」
本当に幸せものです。
小浜のお醤油も美味しいです。ちょっとたまりかなと心配していたんだけれど、とても好みの醤油で、ウズラを割り入れて食べるから、これまた柔らかい味になる。
ひじきもうんまい
遠い所に来て、ひじきとかきんぴらとか、そういうものの味が我が家の味と似ていたりすると凄く嬉しい。
「天然岩牡蠣」の文字発見!!!
たのもうたのもう
凄いこの大きさ。私の手をグーにしたのより断然大きい。
味だって濃厚で水みずしくて、苦味も雑味も何もないウマさ。
レモンも何も要りません、とぅるん。
昼を過ぎて少しお客さんも落ち着いてきたみたい。
店内を見回すと、座敷からは海が見えます。
MOURI はご飯を食べないそうですが、もうひとつ何か見つけたみたい。
女将さんも落ち着いたところで声をかけてみる。
「あの、へしこ、貰えますか?」
「あらぁ、ごめんなさい。火落としちゃったんですよ」
「そうか、頼むの遅かったね」
「ちょっと待ってね」
女将さんはへしこが4~5切れ入った皿を持ってきてくれました。
「これ私の夜食にしようかと取っておいたの、ほんの少しだけど食べてみて~」
おや、嬉しい。
へしこのおすそ分けも感動だけど、女将さんの小浜弁のイントネーションがいい。
例の というイントネーション。
こちらのへしこは自家製なんですって。
それで遠くは千葉の人まで電話があって「また、へしこ送って」と言うんですって。
「『送るのはいいけど、送料の方が高くなっちゃうよ』って言うんですけどね」
へしこのファンは結構いるらしい。
「うちのは塩っ辛くないんです。本当にへしこって全部味が違うからね。
この前なんか、へしこだけでなく岩牡蠣も送ってと言うんですよ。
送ったげるけど自分で割るのよ。それが出来れば送るけどって言うんです。
こっちで割ったら傷んじゃうからね」
はははと笑う明るい女将さん。
カウンターに飾ってある「Happy Birthday さっちん」という似顔絵は、常連さんからのプレゼントだろうな。
へしこを食べていたら女将さんが「ちょっと一切れ取っといてね」と厨房に行きました。
厨房から戻った女将さんの手にはバーナーが。。。
ちょうど MOURI がトイレに立ったので、女将さんは私の隣にちょこなんと座り込み、
バーナーでへしこを炙り始めました。
「食べてみて」
さっきのへしことまた全然違う。塩加減がたっているけれど脂が際立ってこれまた美味しい。
「へしこって色んな食べかたがあるんですよ~ ( 小浜弁 )
薄く切ってもいいし~ ( 小浜弁 )
骨付の部位はぬかを付けたまま焼くと美味しいの。
それから神戸のお客さんが
『アンチョビの代わりにパスタに入れたら美味しかったわ』と言ってたの~ ( 小浜弁 ) 」
そんなことを聞いたら、絶対に分けてもらわないと。
MOURI がトイレから帰ったら女将さん
「あらお帰りなさ~い。奥さんと遊んでいたのよ~ ( 小浜弁 ) 」と笑いながらへしこを取りに行きました。
旅行2日目だというのに、勢い買ってしまったへしこ。
実はへしこの保存の為、氷を求めて苦労を重ねました。
でも美味しいものお土産だもの、これ以上の幸せはない。
女将さん、ありがとうございました。
美味しかったです。楽しかったです。ごちそうさまでした。