巨福呂坂から山を越えて、隣の谷戸まで行きたかったのだけれど、
分け入る獣道が見つからず、グルッと廻ることにしました。
地図でいうと、1から2、3と進むことになる⤵
航空写真で見ると3の突き当りの先に、平場のようなものが見えます。
そこがどうなっているのか、見れるものなら見てみたい。
巨袋坂から、鶴ヶ岡八幡宮の西門のところまで戻ってきました。
ここを右に曲がる。
鎌倉の町は歩いていると、ところどころにこんな看板があります。
鎌倉市景観重要建築物第〇号 とかいう看板
一般公開されているワケではなく、普通に人が住んでいらっしゃいます。
鎌倉市の景観を考えて、貴重だったり美しかったりする建物を、市が指定しているらしい。
でも、通りからチラッとこの位しか見えません。
観光客に観せる為のものではないようです。
で。
市に指定されちゃうとどういうことになるのかしら。
建て替え出来ないってことなのかな。
それは大変だろうなぁ。
鎌倉市景観重要建物、この制度については近々調べてみることにします。
(;^ω^) って。
歩いていると、色々とわからないことがあって、気になると調べたくなることが増えて困ります。
あそこにも同じ看板があります。
さっきのお宅が第10号だったけど、こちらは第15号だ。
こちらの建物は、有名な方が住んでいたようです。
川喜多長政さんとかしこさん。
外国映画の輸入や配給に携わった、映画界では大変偉い方。
このお宅は、さきほどのお宅よりよく見える。
でもチラ見だけです。
鎌倉市川喜多映画記念館は、石島邸の斜向かいにあります。
一度、見学しようしようと思いながらまだ訪問したことはない。
そうそう。
伊丹十三さんの最初の奥様は、川喜多長政・かしこ夫妻の長女和子さんだそうな。
川喜多和子さんも、映画界に貢献された方です。
早くに亡くなられたんですが、とても才能豊かな方だったようです。
今度、キチンと調べてみたい、気になる女性です。
この川は扇川といいます。
鎌倉の小町通りのところから下流は暗渠になっているんですが、このあたりは小川として残っている。
地図で見るように暗渠になっているところもあるのですが、小町通りの下にも流れています。
小町通りから見た扇川⤵ 2015年10月20日撮影
扇川はここから下流が暗渠で滑川と合流する。
しばらく行くと、JR横須賀線の線路にぶちあたります。
突き当りは今小路です。左が鎌倉駅、右が北鎌倉。
ここはかつて『麦秋』のロケで使われていた場所です。
映画のロケ地を探すのは、とても楽しい。
それも私の趣味のひとつ。
写真は、春の扇川です。
こういう小川がある風景っていいものです、羨ましい。
さて今回は、JRの線路を渡らず、手前の小道をすすみます。
なだらかな道を右、右と進むと、右手に崖が見えてきた。
この崖の向こうあたりに「巨福呂坂をひみつ訪ねる1」でお話しした志一稲荷があります。
やっぱり高い山で、こちらとあちらは遮られています。
古地図をもう一度みてみます。
右手の山は「鶯谷山」というようです。
そしてこちらの谷戸は「泉ケ谷」というのかな。
1902年 ( 明治35年 ) 版元 松林堂 林初三郎
絵師 田村茂太郎
鎌倉遊覧実測地圖 から
http://ndb1.nichibun.ac.jp/tois/chizu/santoshi_2227.html
つきあたりました。
連絡先 神奈川県横須賀三浦地区行政センター又は鎌倉市役所とある。
横の文字が読みにくい、〇〇風土?建長寺八幡宮特別保存地区とあります。
踏み固められた道があるので、行けるところまで行ってみよう。
笹のトンネルをくぐり、ジグザグに登ります。
登るのに必死で、途中の写真は撮れませんでした。
突き当りに、壊れかけたような木戸があります。
木戸があるということは、私有地なのか。
それとも鎌倉市の持ち物?
入っていいものか・・・わからん。
とりあえず、覗いてみた。
なんと、驚くほど広い平場がありました。
これが航空地図で見えたブルーの輪の部分でした。
木戸もあるし、私有地なのかもしれない。
これ以上入るのはためらわれましたので、今回はここで撤退。
近々、鎌倉図書館と鎌倉市を訪ねて、このあたりが私有地なのかどうか、
そして巨福呂坂からの道がないのかどうか、調べに行こうと思います。
今回は、ずっと気になっていたブルーの部分の平場を、実際に見ることが出来ました。
しかし、まだ疑問が残ります。
継続して調べてみたいと思います。
・・・って。
読まれている方は「なにやってんだか」と思うことでしょう。
ほんとにねぇ。最後まで、おつきあいいただきありがとうございました。
追記
この記事を書いている時に、私の疑問を解決してくださったサイトを見つけました。
北道倶楽部さまが書かれた「巨福呂坂上の尾根を泉ヶ谷へ」です。
まさに私が探し求めていた尾根が写真付きで紹介されていました。
記事は2007年2月7日とあるので、写真の尾根道が今、通れるかどうかわかりません。
もしトライするなら、蛇やスズメバチなどがいない冬に決行すべきでしょう。
5年前の私の体力なら、さっさとトライしていただろうなぁ。
ひとりでは心もとないというのも正直なところ。
誰か道ずれはいないものか。。。
もうおひとかた。
今回の鎌倉歩きの折、フォートラベルでドクターキムルさんが、
何回にも渡り、巨福呂坂の尾根道に入られていることがわかりました。
ドクターキムルさん、凄いです。
どんどん分け入っていくんだもの。
私ももう一度、足腰を鍛え直さないとなぁ。
ドクターキムルさんの旅行記は、勝手にですが、私のバイブルにさせていただくことにします。