ランチのアッコちゃんを読了し、
サマセット・モームの『お菓子とビール』を読み始めています。
これ、面白い!
まだ半分ほどですが、主人公 ( 50代の作家 ) が回想する35年前の世界にワクワクします。
15歳の彼が育ったのはヴィクトリア朝後期で、まだまだ階級差別があった時代です。
神父の甥っ子である主人公が、物書きや商人や百姓に偏見を抱いていた様子が
手に取るように伝わってきます。
年を重ね色々な人間と触れ合っていく内に、人に対する彼の見方も変わっていく。
堕落しているとしか見えなかった作家が、とても魅力的に見えてきたり、
その辺の人生の機微が非常に面白く描かれています。
最近、トーマス・ハーディ、ヘンリー・ジェイムズ、サマセット・モームなど、
イギリス文学の1900年初頭 ( 明治頃 ) に書かれた作品を読み漁っています。
日本物でもイギリス物でも、なんだか私は明治あたりの時代が好きなのかなぁ。
『お菓子とビール』の話は読み終わってからのこととして、今日は、書体のお話をひとつ。
件の本を岩波文庫で読んだんですが、そのフォントに釘付けになりました。
美しいと思いました。
読みやすいと思いました。
新潮社でも、角川書店でもない、珍しい書体だと思い、調べてみました。
そうしたら、こんなことがわかりました。
岩波文庫の書体。「精興社での印刷時のみ使用可能なためフォントの販売はされていない。」→精興社書体について #LOVEFONT - https://t.co/qjyRG4td4X(self); https://t.co/cIt9kv66Yk
— yoshihyde 📽️ (@yoshihyde) 2018年2月2日
精興社での印刷時のみ使用可能なフォントなんだそうです。
入手できるフォントであれば ( 価格にもよりますが ) 、パソコンにインストールして
使用することも出来る。
しかし、それが出来ないとなれば余計のこと貴重に感じます。
精興社について調べ始めたら、mojiru ( id:mojiru ) さんのブログにめぐり合いました。
mojiruさんが紹介されていた本に、これまた釘付け。
書体にはとても興味がありますが、
「これが何フォント」と、見比べてわかるところまではとてもとても。。。
見比べている内に、どれも同じように見えてきてしまいます。
それでも第一印象で「この字好き!」というものがあり、
その書体 ( 精興社の明朝体 ) を使った出版物が、ちくま書房や今回の岩波文庫だったりしたのだという事実を知り、書体の魅力とその奥深さに驚愕しました。
正木香子 著『文学と楽園』 是非読んでみたいと思います。
本日の朝ごはん
起床して、珈琲を飲みながらポケーっとしていたら、MOURI が買ってきてくれた。
あらまぁ、美しいお弁当。
こぶりなところが女性むけですわな、私以外の女性向け (;^_^A
ごちそうさま。
全体的に味が濃いめでしたが、なかなかどうして。