Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

恩田陸 著『失われた地図』途中

 

恩田陸 著『失われた地図』を読んでいる。

面白くてサクサク読みすすんでいるが、まだ途中 ( 半分ほど ) なので読書感想文ではない。

桜について常々考えていたことをズバリ、寸分の狂いもなく文章にしてくれているので抜き出しておきたくなった。

ストーリーとは特別関連のない部分である。

 

桜という花もうっとうしい。いつ咲くか、まだ咲かないか、咲き始めたか、いつ満開か、もう散り始めたか、まだ散らないか、ああ散っちゃった。と視界の隅にあの薄ピンク色の花が目に入ったとたん、誰もが浮き足だってさまざまな強迫観念に駆られる。

 

もっとも、煙草屋に言わせると、日本人がそんなふうになったのは結構最近のことで、元々日本人にとって「花」といえば梅を指していたらしい。

梅から桜というシンボルの転換は、日本人にって結構大きかったんじゃないだろうか。

 

梅の花はちまっと枝にくっついて、あんまり「散る」という印象がない。蕾がほころび始めても、自己主張せずにどこまでもつつましい。桜の花が、露出狂がマントを広げてみせるみたいにガバっと脅迫的に咲くのとは大違いで、手の届くところでゆったりと愛でられ、心の平穏を保てる。

恩田陸 著『失われた地図』文庫版 p.66より

 

本の内容は、幻想ファンタジー。

錦糸町、川崎、上野、大阪、呉、六本木。日本各地の旧軍都に発生するといわれる「裂け目」。かつてしこに生きてきた人々の記憶が形を成し、現代によみがえる。

鮎観の一族は代々、この「裂け目」を封じ、記憶の化身たちと戦う《力》を持っていた。彼女と同族の遼平もまた同じ力を有した存在だった。愛し合い結婚して二人だが、息子を授かったことから運命の歯車は狂い始め⸺。

 

 

 

私が読んでいるのは文庫版だが、単行本の表紙には古い地図が描かれている。

なんとも興味深い。

 

 

 

 

 

本日の昼ごはん

パン、目玉焼き、サラダ

 

 

本日の夜ごはん 夜食的なもの

肉じゃが、しめじのオイスターソース炒め、もやしのナムル

 

もやしのナムルはコウケンテツさんのレシピから

上に振りかけてあるのは、麻辣のふりかけ

 

ちょっと一品足りない時に作るのがしめじのオイスター炒め