garadanikki

日々のことつれづれ 駄目駄目さんのガラクタ日記

BOOKふるほん

氷高女帝の本を続けて読みました

先日読んだ永井路子著「美貌の女帝」関連書物として、二冊読了。 三枝和子著「女帝・氷高皇女」は、永井路子さんと同じく氷高が主役、 豊田有恒著「長屋王横死事件」は、大判子虫が主人公になっている。 子虫は長屋王の家来で実在の人物である。 忠臣蔵の奈…

永井路子 著『美貌の女帝』

永井路子著『美貌の女帝』を読了。 数年前に買って本棚にあったものを引っぱり出して読んだ。 永井さんの歴史小説はサクサク読めるから、小難しい本で凝り固まった頭に有難い。 私の好きな鎌倉物も多いし、渋いキャラクターを掘り下げてくれるところも嬉しい…

外国の表紙はバラエティーに富んでいる

先日読み終わったアイルズの『殺意』についてネットで検索していたら、 本国イギリス ( また欧米 ) の本の表紙がでてきた。 発行順に新しい方から並べてみたが、日本の文庫と雰囲気が違うので、発行順に並べてみた。 日本では本の内容をここまで表現するよう…

『幻影城』を読み始めたキッカケ

前回の続き。 『幻影城』を読もうと思ったキッカケは、 松本清張『死者の網膜犯人像』にこの本のことが書かれていたからだ。 江戸川乱歩の随筆集『幻影城』に「類別トリック集成」というのがある。乱歩が博渉した内外の、とくに外国の探偵小説の単行本や雑誌…

江戸川乱歩『幻影城』正・続

倒叙とうじょミステリーという言葉をご存知でしょうか? 倒叙ミステリーとは、犯人が最初からわかっている作品。 通常のミステリーとは異なったプロットで、「古畑任三郎シリーズ」や「刑事コロンボ」などが倒叙ミステリーにあたる。 ストーリー展開は、犯人…

哀しい女たちの本、二冊読み始めました

恩田陸 著『失われた地図』を読了。 前半はさっさと読めたが、後半になり話が多少ぬるくなってしまった感があった。 最後は「ええっ」というゆるい感じの結末だった。 ううむ、前半、面白かったのになぁ。 続けて読み出したのが水上勉 著『良寛を歩く』と並…

恩田陸 著『失われた地図』途中

恩田陸 著『失われた地図』を読んでいる。 面白くてサクサク読みすすんでいるが、まだ途中 ( 半分ほど ) なので読書感想文ではない。 桜について常々考えていたことをズバリ、寸分の狂いもなく文章にしてくれているので抜き出しておきたくなった。 ストーリ…

荻原浩 著『海の見える理髪店』

荻原浩 著『海の見える理髪店』を読了。 今でも予約待ちが続く人気本で、図書館ではいつになるかわからないので、 古本を買ってしまった。 カバーと帯を取ると、表紙は薄い水色。 カバーのイラストの空と同色で表に一羽、裏に一羽、カモメが飛んでいる。 な…

古山高麗雄 著『二十三の戦争短篇小説』

今、こんな本を読んでいる。 この本を知ったキッカケは、先日読んだ伊坂幸太郎著『AXアックス』に、 本書収載の『プレオー8の夜明け』が参考文献になっていたことだった。 『AXアックス』のスパイの話と、この戦争の話との共通点は何なのか、 伊坂さんが参考…

大東京繁昌記

図書館から何度も借りている本がある。 『大東京繁昌記』という本だ。 大正から昭和にかけて活躍した有名作家が、所縁のある土地を歩いて書いたルポライト物。 挿絵を描いているのも一流どころの画家・挿絵画家だ。 『大東京繁昌記』は、大正から改元した直…

樋口有介『月への梯子』

樋口有介「月への梯子」を読了。 よんばばさんの書評で読みたくなり、図書館から借りてきたのが左です。 単行本 ( 左 ) と、文庫本 ( 右 ) の装丁は、イメージが全く違う。 ぱっと見、文庫のイメージに魅かれたが、読了後 白い猫が意味深でいいかもと思った…

乃木夫妻殉死で 思うこと

巌谷大四『物語大正文壇史』を読了した。 大四さんの文章はとてもわかりやすく、サクサク読めた。 garadanikki.hatenablog.com 大正時代の文豪のエピソードが沢山つまったものだった本なので、どストライクの話題にキャーキャーいいながら読んだ。まだまだ知…

寝床で読んだ本「わたしはわたし自身を生きる~」

起床して、ゾクっと寒気を感じたので検温したら37.4度ある。 やっちまったか うがい手洗いマスクは欠かさないできたが、それでも感染力には勝てなかったのか。 ただの風邪でありますようにと、ご飯を食べてベッドに潜り込む。 今日は寝てよう 読書の日 一気…

巌谷大四『物語大正文壇史』

巌谷大四『物語大正文壇史』を読み始めている。 大正期の文筆家のエピソードが沢山取り上げられていて、ざっと目を通しただけでもよし、 その中から気になった事柄をさぐるキッカケにもなる本だ。 作者について 巌谷大四さんは、巌谷小波さんの四男で文学評…

三冊の小説を通して

去年から今年にかけて読んだ小説にある共通点があった。 物語に「癩病」の人物が出てくることだ。 昔から差別や誤解や偏見もあった病気なので、件の表記を差別的に感じる人も多く、 歴史的以外での使用は避けられるのが一般的だそうだ。 私自身、どのように…

百年文庫のコンセプト

百年文庫 2 絆を読了。 海音寺潮五郎作品に続き、残り二作の紹介も、と思ったが、 説明の仕方を間違うとネタバレになるので割愛することにした。 この二作は、ご自身で読んでもらった方が良さそうだ。 ドイル『五十年後』は、結婚を誓い合った男女が、運命…

『善助と万助』 海音寺潮五郎 著

今年はじめの読書は簡単なものから。 百年文庫2《絆》の本から、海音寺潮五郎 著『善助と万助』を読む。 ポプラ社「百年文庫」は、テーマに沿って国内外とりまぜた三人の作家をセレクトしているシリーズ本。 第2巻《絆》には、海音寺潮五郎、コナン・ドイル…

身毒丸まちがい

蜷川幸雄さん演出の舞台『身毒丸』のことが急に気になり、本を読んでみたくなった。 蜷川演出は、シェイクスピア物を中心にかなり観てきたが、『身毒丸』はスルーしていた。 主演 ( 初演 ) の男の子があまり好きではなかったというのが理由かも知れない。 し…

野田宇太郎『文学散歩』から神田錦町を想う

図書館から借りて来た 野田宇太郎の「文学散歩 別巻2」を読み始めたら、 昨日の『護持院ヶ原の敵討』と見事にリンクしている章にぶち当たりました。 なんとも偶然。 いえいえ、これはよくあることです。 本に呼ばれたのでしょう 図書館や書店の本棚を眺めて…

武士の敵討ちについて

森鴎外『護持院ケ原の敵討』から、菊池寛『恩讐の彼方に』と、何故か偶然、 江戸時代の敵討ちの話を読み継ぎました。 二作とも、近年の作家が書く時代物小説と一線を画している点に感心させられました。 池波正太郎 (1923~1990)、司馬遼太郎 (1923~1996)、…

森鴎外 著「高瀬舟」について

森鴎外の「高瀬舟」について考えています。 「高瀬舟」は、弟殺しで遠島の刑を受けた罪人・喜助と、彼を護送する同心・羽田庄兵衛との舟の上の話です。 ざっくりした筋はこちら これから遠島に送られるという喜助の様子が常の罪人らしからぬ明るいのを見て不…

少年少女むけの文学全集を手にして

最近、読み始めた本です。 これは1959年、昭和34年発行された全集です。 左のなどは、まだ作者のハンコをひとつひとつ押してたものでした。 本を作った人の中に、志賀直哉さんの名前があった。 少年少女と書いている全集ですが、対象は中学生です。 それぞれ…

松家仁之『泡』

これといった予定も仕事もないので、オハラショースケさんを決め込んだ。 温めの風呂で半身浴をしながら、この本をまるまる一冊読了。 あらすじ 高校二年生になって間もなく、学校に行けなくなった薫(かおる)は、ジャズ喫茶を営む大叔父・兼定(かねさだ)のも…

門井慶喜 著『家康、江戸を建てる』

門井慶喜 著『家康、江戸を建てる』を読んでいます。 秀吉から国替えを促された家康は、秀吉に駿河、遠江、三河、甲斐、信濃を渡し、 関八州をもらって江戸の町づくりを始めた。 太田道灌が築いた江戸城は、道灌が根城にしたころには関東の名城と呼ばれたこ…

武者小路実篤 著『愛と死』

武者小路実篤 著『愛と死』を再読。 友人野々村の妹-夏子は、逆立ちと宙返りが得意な、活発で、美しい容貌の持主。 小説家の村岡は、野々村の誕生会の余興の席で窮地を救ってもらって以来、彼女に強く惹かれ、二人は彼の巴里への洋行後に結婚を誓う仲となっ…

芥川龍之介著『雛』

芥川龍之介著「雛」を読了。 この短篇は、ある老女の回想の形で書かれています。 時は明治。 裕福な商家に生まれた少女は、15歳のときに大切な雛人形を手離さなければならなくなりました。 少女の家は徳川時代から大名に金を用立てる金貸し業を営んでいまし…

芥川龍之介全集の新旧

芥川龍之介が関東大震災および生まれ育った両国のことをなんて書いているかを知りたくて借りたのが、岩波書店の全集 第10巻でした。 これが面白くて、他に収録されているのも興味深いラインナップなのです。 ゆっくり味わっていたら返却期限までに読み切れな…

尾崎翠の世界をたゆたう

ご無沙汰いたして。。。 かけがえのない私の宝、ブログ友の皆さまには、もしかしたらご心配をおかけしたかもです。 体調はすこぶるよろしく、日々機嫌よく暮らしていましたけれども、インプットとアウトプットのバランスがつかめず、パソコンに向かう集中力…

イプセン『ペール・ギュント』

凄く有名なのに、読んでいなかった作品が山のようにあります。 先日 読んだ「老人と海」もそうだし、 「ペール・ギュント」 も、ちゃんと読んでいなかった。 というワケで「ペール・ギュント」毛利三彌さん訳で読了。 ※ 言語の訳としては毛利さんでしょうぜ…

芥川龍之介の雑記を読む

先日アップした、両国「小泉町」の記事に、 たまうきさんから、次のコメントをいただきました。 ni-runi-runi-ru此処ら辺り芥川が移転した13年後に震災により大火災が発生した所。で、ふと、芥川が大震雑記で「小泉町」のことについて何か書いてあるか、と思…