garadanikki

日々のことつれづれ 駄目駄目さんのガラクタ日記

BOOKふるほん

尾崎翠の世界にたゆたう

ご無沙汰いたして。。。 かけがえのない私の宝、ブログ友の皆さまには、もしかしたらご心配をおかけしたかもです。 体調はすこぶるよろしく、日々機嫌よく暮らしていましたけれども、インプットとアウトプットのバランスがつかめず、パソコンに向かう集中力…

イプセン『ペール・ギュント』

凄く有名なのに、読んでいなかった作品が山のようにあります。 先日 読んだ「老人と海」もそうだし、 「ペール・ギュント」 も、ちゃんと読んでいなかった。 というワケで「ペール・ギュント」毛利三彌さん訳で読了。 ※ 言語の訳としては毛利さんでしょうぜ…

芥川龍之介の雑記を読む

先日アップした、両国「小泉町」の記事に、 たまうきさんから、次のコメントをいただきました。 ni-runi-runi-ru此処ら辺り芥川が移転した13年後に震災により大火災が発生した所。で、ふと、芥川が大震雑記で「小泉町」のことについて何か書いてあるか、と思…

ヘミングウェイ 『老人と海』

今ごろですが、感動作を読みました。 ほんとに今ごろ。 ずっと興味を惹かれながら、なかなか読めなかった本でした。 図書館では「貸出中」だったり、本屋では、ヘミングウェイの棚にこれだけなかったりで、なかなかゲットできずにいる内に忘れてしまい、数年…

林房雄『息子の青春』

林房雄 著「息子の青春」を読了。 主人公は流行作家-越智さん。 越智さんとその家族の話が、コミカルに爽やかに描かれている作品です。 家族構成は、47歳小説家の越智英夫さん、妻の千代子さん、長男の春彦君、次男秋彦君、お婆ちゃん。 舞台は、終戦後まも…

古本の手触り

先日、図書館で借りて魅了された「筑摩書房の本」を二冊、買いました。 筑摩書房から昭和40年代に刊行された日本短篇文学全集⤵ 到底ぜんぶは収集できませんが、気になった作家さんの本を何冊か欲しい。 今回 手に入れたのは、 第八巻 二葉亭四迷、森鴎外、幸…

本フェチなのでしょうか

またひとつ素敵な手触りの本と出会いました。 この本なんですけれど、、、あっ図書館の本だからゴチャゴチャしてますわ。 ネットでお借りしたものですが、こんな装丁です。 気に入ったのは、サイズ。 全集と比べてみてもこんなに小さい。 薄さも手ごろ 持っ…

岩野泡鳴 著『沈溺』

岩野泡鳴の『耽溺(たんでき)』を読了。 図書館から泡鳴の『人か熊か』が届くまでのつなぎです。 蔵書の筑摩現代文学大系から 『耽溺』は泡鳴の代表作で、1909年 ( 明治42 ) 2月『新小説』にこの作品を発表し、 泡鳴は、自然主義の作家として認められたのだそ…

島木健作と有島兄弟について

年中繰り返し読みしている本がありまして。 島木健作さんの遺作にあたる日記なんですが、これに沢山の本が登場します。 読みかえす理由は、そこに出て来る本を追読しているから。 「島木さんは里見弴が嫌いらしい」という話は前にしましたが、 その文章で引…

中山義秀 著『厚物咲』

最近続けざまに、中山義秀の本を読んでいます。 キッカケは、島木健作の『扇谷日記』に出て来たことです。 島木健作は里見弴が嫌いらしく、中山義秀が里見弴の『金』を褒めたことをいぶかしく感じています。 昨年に作家等が顔を合した時、中山君が里見氏に「…

アンカットの本

里見弴著『かね』は、こんな古い本で読みました。 全集を持っているので、そっちで読んでもいいんですけれど、 この方が好きなので。 汚っちゃなーい、なんて引かないで (;^_^A この本の軽さは尋常じゃない。 とにかく乾ききった紙なので、羽のように軽いの…

島木健作の感想を考える

里見弴著『かね』を再読、 つづけて中山義秀著『厚物咲』も読みました。 愛著『扇谷日記』で筆者の島木健作が、里見弴の『かね』を酷評していたから、 どんなものなのか読み比べてみたくなったのです。 garadanikki.hatenablog.com 島木さんは著書でこう言っ…

本から本へ

現在、併読している本は以下の3冊。 島木健作『扇谷日記』 野田宇太郎『文学散歩 別巻1』 ダーチャ・マライーニ『メアリー・スチュアート』 どれもすぐにピンと跳ね返るようなフレーズには乏しいが、 考えさせられる事柄は満載で、ここから関連して読みたく…

呉越同舟の人

蒲原有明さんの旧居のことを調べるにあたり、この一冊も大変参考になりました。 林 房雄著『文学的回想』 楽しみながらゆっくり読んでいます。 いま 半分まで来たところ。 昔の本は素敵だ。 布の平の出が美しい! 美しいだけでなく、とても良い肌触りです。 …

蒲原有明『夢は呼び交す』西岡夫人のこと

本を読んでいて、またまた些少なことに興味を持ち、ほじくり返しています。 蒲原有明著『夢は呼び交す』に出てくる、西岡未亡人のことです。 この本は、蒲原有明氏のほぼほぼ自伝ですが、作者は自分を第三者として描いています。 客観視したかったのかな? …

蒲原有明旧居の謎

コロナが蔓延して、趣味のぶら歩きが出来なくなっています。 大好きな鎌倉はおろか近隣の徘徊も出来ないので、古い写真やブログを見て楽しんでいます。 実際に歩かなくても、昔たどった場所で気になった物事を調べる作業も 結構面白いものです。 今回も、8年…

「金色夜叉」の本を修理しました

紅葉集 第四巻が割れました 。。。_| ̄|○ この本は、私の持っている中で一番古い本、明治43年のものです。 明治43年4月16日発行 購入した当初から状態が良いとはいえなかったのですが、 なかなか出回らない本なので記念にいいかなぐらいの気持で買いました。 …

乙一『GOTH リストカット事件』

乙一『GOTH リストカット事件』を読んでいます。 「暗黒系」「リストカット事件」を読み終えて、 「犬」の序章で進めなくなっています。 この本はミステリーです。 主人公の「僕」と、同級生の「森野夜」の周囲で次々と猟奇事件が起こります。 事件はグロテ…

コレット『シェリ』

コレット著『シェリ』を読了。 先に観賞した映画「私のかわいい人-シェリ」の原作です。 河野万里子さんの訳はとても読みやすかったです。 映画では、49歳のレア ( 元高級娼婦 ) と24歳年下のシェリと付き合うようになったあたりが割愛されていて、2人の関係…

大田十折さんの作品を尋ねて

「草葉の陰で見つけたもの」を読了。 この本は、よんばばさんが紹介されていて興味をもったものでした。 「草葉の陰で見つけたもの」「電子、呼ぶ声」の2作の短編が収録されていて、 表題の「草葉の~」で作者は「第一回小説宝石 新人賞」を受賞しています。…

恩田陸『チョコレートコスモス』

恩田陸『チョコレートコスモス』を読了。 この本との出会いはひょんなことだった。「図書館行くけれど、返却とか取置きとかある?」 家人に聞いたら「じゃ、これ返却」と手渡されたのがこの本だった。《恩田陸》とあるので、アラと反応。 「演劇の話だったけ…

帝都物語の文庫について

今さらながらですけれど、 荒俣宏さんの『帝都物語』を読んでみたくなり図書館で借りてきました。 こんな表紙のやつ。 かなりのボリュームでしたが、面白く読了。 で、今日は本の内容についてではなく、出版物と図書館についての話です。 二作目を借りようと…

二冊の「眼中の人」

小島政二郎さんの「眼中の人」という本を二冊持っています。 著書の小島政二郎さんは、芥川さんと菊池さんをこよなく愛し尊敬していて、 自分は凡庸だがこの二人にずっと憧れをもって付き合ってきたといっています。 実際に2人のそばにいたエピソードは豊富…

菊池寛『頸縊り上人』を読んで思うこと

菊池寛の『頸縊り上人』を読んでみました。 菊池寛といえばその風貌と、 文藝春秋 ( 並びに芥川賞・直木賞 ) を作った人ということや、 『父帰る』『真珠夫人』くらいの知識しかありません。 菊池寛は大衆小説作家と言われていますが、初期の頃は純文学も書…

北村薫『六の宮の姫君』やっと読了!

六の宮の姫君、読了しました。 あーーーっ、長かったです。 途中で、ジョージ・エリオットのフロス河を挟んだのも原因ですが、 もうひとつは、2/3まで読んだのをもう一度、頭から読み直したからです。 で、感想。 今まで読んだ「円紫さんと私」シリーズとは…

小川洋子『ミーナの行進』

小川洋子『ミーナの行進』を読了。 小川さんの本はこれが初めてです。 最初の本をこれにしたのは、タイトルに魅かれたからでした。 ミーナの行進って何だろう、行進、何だかワクワクするイメージでした。 その行進って、、、、 これがまたユニークなものなん…

ジョージ・エリオット『フロス河の水車場』

『フロス河の水車場』を読了しました。 やっとこさでした。長い道のりでした。 筑摩書房 世界文学大系 85 3段書き345頁だもの、読んでも読んでも終わらずに、 図書館から借りた本を2回延長して3度借り直しました。 ということは、3か月は手許に置いたことに…

芥川龍之介『文反故』

北村薫 著『六の宮の姫君』を読み直しているという話をしましたが、 冒頭のこんな一文を見落としていたことに気づきました。 「芥川龍之介と来た日には大莫迦だわ」 寄り道ついでに、この『文反故』.も読んでみることにしました。 実に愉快な短篇です。 作者…

六の宮~につまづき、六の宮~を読む・・・

北村薫『六の宮の姫君』を牛歩のごとスピードで読み続けています。 正しくは《行ったり来たり》です。 実は半分、、、やっと円紫さんが登場するところまで読んだのですが、 物語の序盤に「私」と友だちの正ちゃんが旅行をしているシーンが気になって中断する…

彩流社の全集

ジョージ・エリオットの「フロス河の水車場」を手許に置きたくて探していますが、 なかなか見つかりません。 とにかく少ないのです、ジョージ・エリオットの本そのものが。 代表作「ミドルマーチ」「ロモラ」は単行本があるものの、「フロス河~」の単行本は…