garadanikki

日々のことつれづれ 駄目駄目さんのガラクタ日記

BOOKふるほん

アンカットの本

里見弴著『かね』は、こんな古い本で読みました。 全集を持っているので、そっちで読んでもいいんですけれど、 この方が好きなので。 汚っちゃなーい、なんて引かないで (;^_^A この本の軽さは尋常じゃない。 とにかく乾ききった紙なので、羽のように軽いの…

島木健作の感想を考える

里見弴著『かね』を再読、 つづけて中山義秀著『厚物咲』も読みました。 愛著『扇谷日記』で筆者の島木健作が、里見弴の『かね』を酷評していたから、 どんなものなのか読み比べてみたくなったのです。 garadanikki.hatenablog.com 島木さんは著書でこう言っ…

本から本へ

現在、併読している本は以下の3冊。 島木健作『扇谷日記』 野田宇太郎『文学散歩 別巻1』 ダーチャ・マライーニ『メアリー・スチュアート』 どれもすぐにピンと跳ね返るようなフレーズには乏しいが、 考えさせられる事柄は満載で、ここから関連して読みたく…

呉越同舟の人

蒲原有明さんの旧居のことを調べるにあたり、この一冊も大変参考になりました。 林 房雄著『文学的回想』 楽しみながらゆっくり読んでいます。 いま 半分まで来たところ。 昔の本は素敵だ。 布の平の出が美しい! 美しいだけでなく、とても良い肌触りです。 …

蒲原有明『夢は呼び交す』西岡夫人のこと

本を読んでいて、またまた些少なことに興味を持ち、ほじくり返しています。 蒲原有明著『夢は呼び交す』に出てくる、西岡未亡人のことです。 この本は、蒲原有明氏のほぼほぼ自伝ですが、作者は自分を第三者として描いています。 客観視したかったのかな? …

蒲原有明旧居の謎

コロナが蔓延して、趣味のぶら歩きが出来なくなっています。 大好きな鎌倉はおろか近隣の徘徊も出来ないので、古い写真やブログを見て楽しんでいます。 実際に歩かなくても、昔たどった場所で気になった物事を調べる作業も 結構面白いものです。 今回も、8年…

「金色夜叉」の本を修理しました

紅葉集 第四巻が割れました 。。。_| ̄|○ この本は、私の持っている中で一番古い本、明治43年のものです。 明治43年4月16日発行 購入した当初から状態が良いとはいえなかったのですが、 なかなか出回らない本なので記念にいいかなぐらいの気持で買いました。 …

乙一『GOTH リストカット事件』

乙一『GOTH リストカット事件』を読んでいます。 「暗黒系」「リストカット事件」を読み終えて、 「犬」の序章で進めなくなっています。 この本はミステリーです。 主人公の「僕」と、同級生の「森野夜」の周囲で次々と猟奇事件が起こります。 事件はグロテ…

コレット『シェリ』

コレット著『シェリ』を読了。 先に観賞した映画「私のかわいい人-シェリ」の原作です。 河野万里子さんの訳はとても読みやすかったです。 映画では、49歳のレア ( 元高級娼婦 ) と24歳年下のシェリと付き合うようになったあたりが割愛されていて、2人の関係…

大田十折さんの作品を尋ねて

「草葉の陰で見つけたもの」を読了。 この本は、よんばばさんが紹介されていて興味をもったものでした。 「草葉の陰で見つけたもの」「電子、呼ぶ声」の2作の短編が収録されていて、 表題の「草葉の~」で作者は「第一回小説宝石 新人賞」を受賞しています。…

恩田陸『チョコレートコスモス』

恩田陸『チョコレートコスモス』を読了。 この本との出会いはひょんなことだった。「図書館行くけれど、返却とか取置きとかある?」 家人に聞いたら「じゃ、これ返却」と手渡されたのがこの本だった。《恩田陸》とあるので、アラと反応。 「演劇の話だったけ…

帝都物語の文庫について

今さらながらですけれど、 荒俣宏さんの『帝都物語』を読んでみたくなり図書館で借りてきました。 こんな表紙のやつ。 かなりのボリュームでしたが、面白く読了。 で、今日は本の内容についてではなく、出版物と図書館についての話です。 二作目を借りようと…

二冊の「眼中の人」

小島政二郎さんの「眼中の人」という本を二冊持っています。 著書の小島政二郎さんは、芥川さんと菊池さんをこよなく愛し尊敬していて、 自分は凡庸だがこの二人にずっと憧れをもって付き合ってきたといっています。 実際に2人のそばにいたエピソードは豊富…

菊池寛『頸縊り上人』を読んで思うこと

菊池寛の『頸縊り上人』を読んでみました。 菊池寛といえばその風貌と、 文藝春秋 ( 並びに芥川賞・直木賞 ) を作った人ということや、 『父帰る』『真珠夫人』くらいの知識しかありません。 菊池寛は大衆小説作家と言われていますが、初期の頃は純文学も書…

北村薫『六の宮の姫君』やっと読了!

六の宮の姫君、読了しました。 あーーーっ、長かったです。 途中で、ジョージ・エリオットのフロス河を挟んだのも原因ですが、 もうひとつは、2/3まで読んだのをもう一度、頭から読み直したからです。 で、感想。 今まで読んだ「円紫さんと私」シリーズとは…

小川洋子『ミーナの行進』

小川洋子『ミーナの行進』を読了。 小川さんの本はこれが初めてです。 最初の本をこれにしたのは、タイトルに魅かれたからでした。 ミーナの行進って何だろう、行進、何だかワクワクするイメージでした。 その行進って、、、、 これがまたユニークなものなん…

ジョージ・エリオット『フロス河の水車場』

『フロス河の水車場』を読了しました。 やっとこさでした。長い道のりでした。 筑摩書房 世界文学大系 85 3段書き345頁だもの、読んでも読んでも終わらずに、 図書館から借りた本を2回延長して3度借り直しました。 ということは、3か月は手許に置いたことに…

芥川龍之介『文反故』

北村薫 著『六の宮の姫君』を読み直しているという話をしましたが、 冒頭のこんな一文を見落としていたことに気づきました。 「芥川龍之介と来た日には大莫迦だわ」 寄り道ついでに、この『文反故』.も読んでみることにしました。 実に愉快な短篇です。 作者…

六の宮~につまづき、六の宮~を読む・・・

北村薫『六の宮の姫君』を牛歩のごとスピードで読み続けています。 正しくは《行ったり来たり》です。 実は半分、、、やっと円紫さんが登場するところまで読んだのですが、 物語の序盤に「私」と友だちの正ちゃんが旅行をしているシーンが気になって中断する…

彩流社の全集

ジョージ・エリオットの「フロス河の水車場」を手許に置きたくて探していますが、 なかなか見つかりません。 とにかく少ないのです、ジョージ・エリオットの本そのものが。 代表作「ミドルマーチ」「ロモラ」は単行本があるものの、「フロス河~」の単行本は…

今週のインプット状況

今週のインプット状況 ( 備忘録 ) ひとりごと フロス河の水車場も、ようやく1/3まで読み進むことが出来ました。 併読しているのは「鯖猫屋敷ふしぎ草子」「六の宮の姫君」「澁澤榮一傳」 このラインナップにちょっと偏りを感じ、仲間に入れたのが「完璧じ…

澁澤榮一傳 難解ですけど面白い

むかーしむかし、しぶさわえいいちという偉い人がいました。 その人のことを、これまた偉い文豪が本にしました。 澁澤榮一傳 幸田露伴 タイトルの旧字でもわかっていただけるでしょうが、難解な書物です。 1ページ進むのに、何回辞書を引かなきゃいけないか…

志賀直哉とその周辺

先日は『志賀直哉の手紙』から、 『或る旅行記 青木と志賀と、及び其周囲』という未完の原稿の話になり、 その決定稿の『廿代一面』の話に転じましたが、この全集で読みました。 流石に有名な文豪だ、全集も分厚い ('◇')ゞ 図書館から借りてきた第一巻ですが…

志賀直哉「友への手紙」から

昨日、武田麟太郎と島木健作の作風について話をしましたが、 これに関連して志賀直哉が興味深いことを書いています。 百花文庫「友への手紙」 この本は、志賀直哉の書簡集で、昭和22年に発行されたものです。 通常、作家の書簡集は亡くなったあとに出るのが…

武田麟太郎と島木健作

武田麟太郎への興味から書棚をあさっていたら、この本を見つけました。 筑摩書房 日本文学全集 44 早稲田の古書店に一冊ぽつんとあったのを購入したもの。 買ってすぐ島木さんだけ読み、そのまま書棚にしまい込んでいた。 なんだ、島木さんと武田さんがひと…

好きな本のシリーズ

気に入った本 ( シリーズ ) があると揃えたくなるのも、本好きには多いでしょう。 私が収集したくなるシリーズの条件は、手触り、読みやすさです。 読みやすさは、好みの字体、好きな行間、天・地・のど・小口の余白具合、本のしなり具合などが必要。 手触り…

百年文庫

百年文庫というシリーズをご存知でしょうか。 2011年にシリーズが完結したポプラ社の商品です。100冊あります。 www.poplar.co.jp 一冊に一字、漢字が表され、その字にちなんだ短篇が三作収録されています。 100冊を読んだら300人の作家を知ることが出来ると…

読書の状況

昨日修理した本の、ページ落ち、治りました。 ちょっとばかり、ツレましたが、初めてなのでこのくらいは良しでしょう。 のどの部分もキチっと固まっています。 これで「歯車」と「ある阿呆の一生」が読める。 「歯車」は、筑摩現代文学大系の全集で読んでい…

本の修理をしました

Amazonから届いたもの ハケのセットと糊です。 古書の中には、読もうと思ったらぐずぐずになってしまうものもあります。 そんなのの修理を自分でしようと思い立ちました。 本の修理をしてくださる店はあるけれど、このくらいのことなら自分で出来るかもと。 …

トーマス・ハーディ 著『見知らぬ三人の男』の翻訳について

トーマス・ハーディ 著『見知らぬ三人の男』を読了。 ハーディ短篇集「月下の惨劇」より 前回のハーディ短篇集は、河野一郎さんの訳で読みました。 この本の翻訳は森村 豊さんという方で、河野さんより20年以上古い翻訳です。 ※ 1994年刊行 ( 初版は1935年S1…