Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

哀しい女たちの本、二冊読み始めました

 

恩田陸 著『失われた地図』を読了。

前半はさっさと読めたが、後半になり話が多少ぬるくなってしまった感があった。

最後は「ええっ」というゆるい感じの結末だった。

ううむ、前半、面白かったのになぁ。

 

続けて読み出したのが水上勉 著『良寛を歩く』と並行して、

国立図書館のデジタルコレクションで村松春水 著『実話唐人お吉』の二冊。

 

dl.ndl.go.jp

 

二作品の共通点は、お金で売られた哀しい女たちの話だ。

 

良寛を歩く』( 前半 ) では、良寛和尚が晩年住んでいた越後の村で、和尚が子供たちと手毬をしたりかくれんぼをしたりしていた時期と、貧困の為多くの娘が身売りされ遠く群馬の木崎宿で飯盛り女として働かされていた時期とが重なることから、著者が群馬県新田町・木崎宿を訪ね、故郷に帰れないままに病死をした娘たちの無縁墓をめぐる話が書かれている。

 

唐人お吉』は、映画や舞台でも有名になったお吉の悲話。

お吉は幕末、アメリカ駐日総領事ハリスの元に、下田奉行の命で看護婦 ( 侍妾 ) として差し出されたことにより、地域の日本人たちから「唐人お吉」と差別され忌嫌われ、もとの仕事も出来なくなる。横浜で恋仲だった幼馴染と再会し同棲するも続かず、下田に戻り髪結や小料理屋経営などをするが、酒癖のために失敗。不遇の晩年を送り、稲生沢川で投身自殺する。

 

いづれも時代に翻弄された女たちの話だ。

お吉の方は、近々知人が出演する舞台の題材が《お吉》なので、それを観劇する予習の意味での読書。

 

昭和2年に発表されたこの本は、下田の郷土史家で医師の村松春水氏の作品。

古い本だが、とても読みやすくて面白い。

昭和3年には、十一谷義三郎がこの本を基にして書いた『唐人お吉』がヒットして、

映画や戯曲になっていったという経緯らしい。

村松さんの本を読んだら、十一谷さんの本も読んでみようかしら。

 

お吉の参考文献

「お吉」にまつわる物語 | 下田市

 

 

 

本日の昼ごはん

味噌煮込みうどん

 

 

本日の夜ごはん

 

新玉ねぎの美味しい時期なので、水にさらさずそのままトマトと食べた。

大根の味噌汁、フライドポテト、トマトと玉ねぎのサラダ、鶏の唐揚げ

つまみ三品盛りは、大人洋食 ( じゃがいも炒め ) 、ピーマンのツナマヨ和え、昆布とどんこの炊き合わせ

 

鶏の唐揚げのリクエストがあったので大量に作った。

残ったら明日はサラダにしようと思っていたが、全部食べ切られてしまった。

この量よ、食べるかな、こんなに。 (;'∀')