予報では『雨』だという3連休。でも晴れたじゃん。
雨降りだって諦めてたことが5つある。
1.鎌倉へ行く
2.中目黒のナッツ屋へ行く
3.上野動物園にハシビロコウさんを見に行く
4.都立図書館に火保図をとりに行く
5.狸穴のアパートを見に行く
全部は無理だけど、広尾と狸穴には行かれるかってことで、自転車でGO!
麻布方面には 去年、銀座に行く途中に通過したけど、あの時は歩き だったなあ。
渋谷のウチの周りも、麻布台あたりも坂が多いでしょう?
自転車だとホントはしんどいの、できたらテクテクが丁度よいが、仕方あるまい。
10:58 南青山 ブルーノート前通過。
ジョンレノン似のポスター。
誰かと思ったらショーンレノンじゃない。あれ、来日してたんか。
11:03 青山墓地通過
ブルーメタリックのオープンカーが、ワタシを追い越していく。
しかたない、、、ワタシ、、、自転車だもん、、、
さて。
いきなり書きだしても、目的伝わらないよね。
先日見た「街はこうして輝いた~川添梶子」で紹介されていた狸穴のアパートメントを見てみたくて。
家好き、不動産好き、建物好き、、、何て言うんだろう、とにかく
いい感じの建造物を見て歩くのが趣味なんです。
番組で紹介されていた和朗フラットはどすとらいくだから。
そんなワケで自転車のペダルをこぎます。一生懸命こぎます。
う~ん、やっぱり歩いて来るんだった。
おっ、素敵なお家。
以前、植木屋さんに聞いた話ですが、建物と植栽には相性があるんだって。
マンションみたいなコンクリートの堅い建造物には、やわらかい枝の木が似合う。
日本家屋のような建物には、ごっつい樹木、例えば松が似合う。
へぇ~なるほど、と思いました。
でもこの家、ミスマッチがまたオシャレじゃない?
洋風なんだけど、シックなセンスの良いお家に、
昔風の簡素な生垣を施して、山茶花。
何といっても地植えが贅沢だね。
玄関につづく、ワンツースリーステップ、いいじゃない。
なんだかんだジグザグに走ってきたら、麻布十番に出てしまった。
嫌な予感。
う~ん、ここの前は素通りできないんだな。
麻布十番 豆源。
ここのおかき、美味しいのよねぇ。
以前住んでいた赤坂からは歩いてすぐだったから、
よく買いにか来たもんです。
それからここのピーナッツ、小粒で美味しいの。
仕方ない、自転車で結構運動したんだもん、
お土産に、買って帰りますかね。
11:40 東京タワー 見えてきました。
自転車で来る時は、なるべく坂のないルートを選ぶ。
歩いてるとそんなに気にならない位の傾斜も、自転車だとキツイもの。
狸穴坂
おっ、この果実なんだろう。
花梨、、、ですかね。
ほらね。港区って坂が多いでしょう?
渋谷区も坂多いけど、それぞれに名前って付けてないんじゃないのかな。
このくらいの急坂だと、ほらやっぱり自転車はこいで上がれない。
路地に入ってみる。
あららぁ、階段。歩きなら行けるんだけどなあ。
ところでこの家、前にも見たことがある、印象的な屋根だもの。
ん? にゃんこ
どうした、そんな顔して。
何か心配事か?
どん詰まりじゃ、仕方あるまい。
Uターンして、以前のルート鼠坂を登ろう。
坂を登った所から、さっきのお家を見下ろす。
写真の右に写っているマンション、以前は工事中だったっけ。
2013年2月22日撮影の現地
ほらね。あの家の周り、全部大きなマンションが建っちゃったんだわね。
ふ~ 着きました、キャンティ 12:07
今日は、キャンティが目的じゃなく、路地を入ります。
あっ、あれだ。和朗フラット。
いいじゃないの。
腰壁は昔ながらの洗い出し仕上げ。
窓が、レトロで素敵。
左右の壁にあるライオンの鋳物は。。。
そうか、旗を立てる為の鋳物だったのね。
ここね、番組で紹介していたお部屋って。
窓枠、なんて個性的なんだろう。
振り返ると、もう一棟。
さらに、おおお です。
だい だい だいすきなミモザの木
右の建物が、ちょっと引っ込んで建ててあるから、圧迫感がない。
このアパート、ドアの色形が全部違う。
大好き ワンツースリーステップの砂利仕立て。
丸削りのドアって、
隙間が出来て作りにくいって聞いたけど、
やっぱり、いいじゃない?
覗き窓に新聞受け、
タイルの表札も、いいじゃないの。
おおっ こっちのドアは焦げ茶で
次は、水色
よく見たら、ドアの色形だけじゃなくて、窓枠も全部違うんだ。
2階の窓が開いている。
ん? 喫茶店?
なになに。ひなぎくぎつね。
リアルフードか、健康志向のキッシュやケーキを作ってるのね。
ん? 開店は毎月30日、31日、1日、2日の4日間?
初めてにして、奇跡に近いこのタイミングは何よ。
恐る恐る入ってみる。
ドアを開けると、そこには2組のお客さんが。。。
お世辞にも大きいとはいえない、端近な空間。
そうだなあ。6畳もないかなあ。
右手にキッシュとケーキが乗っているテーブルがあって、
テイクアウトも出来るらしい。
奥から、お店の女主人が出ていらっしゃる。
「あの、持ち帰り、いいですか?」
「ええ、もちろん、どうぞどうぞ」
先客のテーブルはまだお水しか出ていなくて、立て込んでいる様子。
「ちょっとお座りいただいて、お待ちいただければ ( 商品 ) 説明できますので」
とても狭いので、外を一回りして出直そうかと思ったけれど、待たせていただこう。
マダムは、先客の女性に
「切り分けますけど、あの、もう、写真、大丈夫ですか?」と聞いている。
そうなんだ、ホールの内に写真撮らせてもらってたんだ。
「あの、ワタシも撮っていいですか?」
「もちろんです」
先客の人達もみんな笑ってる。
本日のキッシュ 3つ、ケーキも3つ。
手前左のキッシュから、
エンバツィオーネ:イタリア式 青菜ピエタ ( 西洋不断草 ) のキッシュ
紫花さや豆と紅皮じゃが芋のキッシュ、ローズマリー風味
れんこんと丸小麦の豆乳キッシュ、花山椒風味
奥左のケーキから、
るばるば――緑と紅・二色のルバーブ甘煮をはさんだ、生姜風味全粒粉スポンジ
しろばな――白花豆のバタークリームをはさんだ、ラム酒風味のスポンジケーキ
カンバンガール――国内小麦粉全粒粉ときび砂糖のレモンスポンジ
待っている間に決めようと思ったけど、決めかねた。
月に4日しか開いてない奇跡的な出会いの店だ。
ようし、全部もらっちゃおう。
先客の食事のサーブが一段落したところで、
キッシュ3つとケーキ3つを包んでもらう。
マダムは、とっても上品で、とっても優しくて、腰が低い。
ワタシの腕にちょっと手をかけたかと思うと、
「お待たせをしてしまって、本当にごめんなさい」
いえいえ、そんなに恐縮されるほど、退屈な時間でもなく、
むしろ食事もしないのに、心地よい空間にいられたことを感謝しています。
それに。
土産話とお土産出来たしね。
思いがけなく、和朗フラットの内部まで見られて大満足。
キャンティの横道を通って、大通に出ます。
次は、インターナショナルクリニック
こちらの方は、もう閉鎖されてるから、門扉の間からちょっと覗いただけで失礼。
閉鎖っていっても、こんな凄い建造物だもの、まさか壊すなんてこと、、、ないよね。
切に切に、保存してくれるオーナーの手に委ねられることを願います。
さて。
東京タワーとキャンティの写真も撮れたことだし、
この辺りはおまわりさんも沢山いて、これ以上ウロウロすると不審がられるといけないので、この辺で切り上げるとしましょうか。
じゃ、広尾の図書館に向かってGOです。