笹塚の十号通り商店街を入って4~5軒先右側に「フリマ笹塚」というスペースがあります。
古い店舗を日単位で貸し出しているらしく、そのスペースは手作りのお店になったり、
骨董を扱う店になったり、画廊のようなものになったりします。
「今日は何屋さんなんだろう」
毎回そこを通るのが楽しみなのですが、今回は珍しく和菓子屋さんでした。
芋羊羹やきな粉餅、草餅と並んで、珍しいものを発見、醤油の団子です。
フリマ笹塚で出会った、醤油の団子ときな粉の団子
甘辛だんごといえば、餡子とみたらしを想像される方が多いと思います。
でも私の場合、辛い方は断然「醤油の団子」です。
以前、「グレーテルのかまど~幸田文の花見だんご」を見ていたら、
幸田文さんも
今のようにあまからあじの葛仕立てではないから、
すこしこげて醤油のしみたうまさは無類、
子供たちは大好きだった。
と回想していました。
なかなか醤油のだんごはありませんから、早速購入。
「珍しいですね、醤油のだんごって。
甘辛といえば、醤油のが好きなんだけど、なかなか売ってないですから」
売り子のお兄さんに話したら、意外なことがわかりました。
「うちは埼玉県の秩父の店なんですけれど、
埼玉でも秩父の方は《焼いた餅に醤油》なんですよね。
それが東に行くと《みたらし》になるんです。」
母の里は埼玉・秩父。
醤油のだんごは私のルーツの味だったんです。
( お店を開いていた ) 「関和屋」さんは今度の日曜日までだそうですが、
年に何回かはここで店をやっているらしい。
笹塚十号通り商店街を通る楽しみがまたひとつ増えました。
草餅も大変美味しくいただきました。