「こんにちは、ハタボウです。
この前は、耳の傷のことでみなさんに心配かけてすみませんでした。
おばちゃんたちが、毎日薬を塗ってくれたので、すっかりよくなりました。
傷口が乾いてきたので、ちょっと痒いんだけど ww
でね。おばちゃんたち笑うんだ『ハタボウはゾンビのような かいふくりょくだ』って。
ゾンビってなんだろ。かいふくりょくっていうのも、よくわかんないや。
褒めてるみたいなんだけど、笑いながらっていうのは、うーん・・・。」
「それにしても、今日はすごく暖かい日だなぁ。 気分上々!
でもさ、いつもはここにいない変なのがいるんだ、気になるなぁ。
白くてボーッとしてる奴なんだ。」
「まるちゃんに聞いたら、僕の叔父さんなんだって。
僕のお祖母ちゃんの子供だっていうけど、僕より後に生まれた子なんだよ。
だから《おじさん》と言われたって、ただの白いボーッとした若造にしか見えないや。」
ハタボウが怪訝そうにするのは、コタヌとハタボウのテリトリーが違うからです。
今日は、凄くお腹が空いてたんでしょう、越境してきて、ご飯をもぐもぐ食べてます。
「あたしも食べるー」
珍しいことがあるものだ。ミーシャまでやってきた。
ああ、そうか、今日は昼間ご飯をくださる方が休みだったんだね。
ぬっ
どうしたの、そんなに見つめて。
棗ちゃん、つぶらな瞳だね。
背後に・・・沙羅ちゃんが。
沙羅は自分が一番の子だから、よその子がかわいーかわいーーされてると
嫉妬して蹴散らすんですが、甥っ子の棗にだけは甘いんです。
どうしたことかなぁ、このつぶらな瞳に弱いのかな。
今日は背中が痒いらしい。
カイカイしてやったら20分も膝でゴロゴロしていました。
あんたたちとこうしている時間、私は好きさ。
とくにこんなに温かい日は、幸せさ。