遅ればせながら、ほんとに遅ればせながら、
ドラマ『昨日のカレー、明日のパン』を観終わりました。
いやぁ、泣けました。
毎回、涙しました。
ズルいよ、ラストの音楽、「M」ですよプリプリの「M」
♬ いつもいっしょに~いーたかーった
となりで わらあ~ってたかーった~
♬ あなたのいない右側に少しは慣れたつもりでいたのに
って、一樹 ( 星野源 ) を忘れられないじゃないですか。※ 一樹は左側ですけど ( ´艸`)
若くして大切な夫を失くした嫁さん ( テツコ=仲里依紗 ) と、
息子に先立たれてしまったギフ ( 鹿賀武史 ) の奇妙な同居生活と、
その周りにいる ちょっと変わった人たちとの、心温まる人間模様が描かれていきます。
悩みを持った人にも、、
悩みなんか、ひとつもないように見える人にも、、、
みんな それぞれに 明日がある。
毎日 一生懸命 生きている。
インサートのシーンが感動的!
ラスト「M」の音楽の乗せて、本編では語られないエピソードが盛り込まれているのに涙しました。
例えば
CAとして元気でバリバリやってた頃のムムムが、泣いてる後輩の面倒をみているシーンとか。。。
※ だから後輩は 宝先輩を慕ってたのか
一樹とテツコが一緒のところに居合わせた岩井さんが
一樹と名刺交換をするシーンとか。。。
※ 岩井さんの眼差しが優しい
「そうか。この人たちにはこういう過去があったのか」と思わせるシーンが
本編の厚みを増してくれます。
ドラマの成功は、木皿さんのシナリオによるところが大きい。
さらに木皿泉さんの特色を十二分に理解し愛するスタッフが集結していることも大きい。
音楽もいいし、演出もいいし、セットがまたいい!
この撮影用古民家 うなります。
昭和の雰囲気のある古民家は、ドラマの世界感を大きく広げてくれました。
キャスティングも満点でしたね
キャスティングは原作にぴったりで皆 違和感なしでした。
特に良かったのが、ギフ役の鹿賀丈史さん。
鹿賀さんの台詞は独特のイントネーションがあって昔から大好きなんですが、
第一話で、テツコが作る紙吹雪を切るシーンの「ちょきーん ちょきーん」に爆笑しました。
テツコ「ギフってさ、ハサミつかうとき、必ず『チョキーン』って言うよね」
それから。
ギフは、毎回 歌をフルコーラス歌うのがお約束? ( ̄∇ ̄;)ハッハッハ
「僕って意外と ロマンチックボイスでしょ~」
哲学的とも思えるセリフも興味深い
例えばこんな
ムムム ( ミムラ ) が引きこもりになってしまったのを何とかできないかという話から、
「呪を解くには呪文が必要なんだよ」と思いつくギフ。
ギフは一樹が母親が死んでからしばらく荒れてたという昔話をします。
そして言う。
ギフ「テツコさんに会えて、呪が溶けたんだな。
憑物が落ちたように元の一樹に戻った。一樹にとってテツコさんは呪文の言葉だったんだね。」
ムムムの同級生サカイ君役を演った福士誠治さんも良かったです。
サカイ君もムムム同様ワケありでして、
産婦人科医師の彼は、顔面神経痛で顔が笑ったままになってしまい、
患者にひかれてしまい廃業する。
笑えない女と、笑ってしまう男
サカイ君はムムムに、深ッチンと三人で店をやらないかと提案。
深ッチンも事故で足を痛めて正座ができなくなり坊さんを廃業したそうな。
三人とも挫折してたんで運気を上げようとパワースポットに行こうと言う話になりますが、
サカイ君は「パワースポットに行くんじゃなくて、パワースポット作っちゃおうぜ」と言い出す。
「パワースポット」という名の惣菜屋を開こうよ。
笑うことが出来なくなったムムムは、私には接客業は無理と断ります。
その時のサカイ君のシーンが好きでした。
サカイ君は《ムムムを説得する》というより《自分に語りかける》という話し方でした。
ムムム「笑えない。私もう、皆の足ひっぱるの嫌なんだ。
とことんダメな人間になっちゃった。」
サカイ君「そうか、やっぱり前の仕事、手放せないのか。
CAでバリバリやってた自分が忘れられないんだろ?いや、だから、次再起する時は、それ以上にならなきゃダメだって思ってるんだろ?いやあの、、、俺もそうだったから。だけどさ、誰も見てないんじゃないかな、俺たちのことなんか。いや、みんな忙しくって、人のことなんか気にしてないって。好かれようとか、うまくやろうとか、いいんだよ。そういうの、、、うん。そういうのもう、いいんだよ。俺はもういい。自分が出来ることだけを精いっぱい毎日やっていく。そうやって生きていく。そういうの、、、情けないか?」
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顔面神経痛の顔をひきつらせながら、ゆっくりゆっくり自分の気持を吐露し、
自分を励ますようでもある言葉の置き方が、凄く良かった。
今迄みた福士さんで一番良かったです。
ギフの入浴シーンも印象深い。
テツコの会社の先輩の山ガール ( 吉田羊 ) と山登りをして、
遭難しかけるんですが、その出来事をキッカケに山ガールは悩みから解放されます。
山ガール「そうなんですね、私は誰かと生死を共にしたかったんですね」
彼女はギフに、大事なことを思い出させてもらった。
木皿さんは、人には《みんなそれぞれに》悩みがあるってことを見逃さないで紡いでいきます。
そして、その悩みは人とのちょっとしたふれあいがキッカケで溶けたりするように描いています。
ギフの何気ない行動や言葉が、周りの人の悩みを拭うキッカケになっているというのが
面白かった。
登山から帰ってきたギフは、のんきにお風呂に入っている
風呂場から、テツコに語りかけます。
ギフ 「俺たちってさ~生死を共にしてるんだよな~。」
テツコ「俺たちって誰?」
ギフ 「同じ星に生れた俺たちだよ」
テツコ「話 でかすぎて見えない」
ギフ 「今の、いいセリフだったんじゃな~い?
テツコさん? テツコさん、ねぇいないの~?」
テツコ「私は笑いながら、こんなことをしながら、年をとっていくんだと思った。
テツコさんがギフと同居している理由がわかったシーンです。
キテレツにみえる2人の関係ですが、ギフのこんな性格にテツコは救われてきたんでしょう。
一樹の病院からクタクタになって帰宅する夜道のシーンも感動的でした。
遅くまでやっているパン屋をみつけた2人。
「もうすぐパンが焼き上がります、お待ちになりますか?」と言われ、
「 ( 病院で ) 待つのに疲れ切った私たちだけど、はいと言ってしまった」とテツコ
出来上がった食パンを抱くと、その温かさに心まで温かくなった。
ギフに渡す。
ギフも温まって、テツコに渡す
「こんなことで笑えるのかと思った」
いいですね、それを聞いた私の方は泣けてしまいました。
ギフとテツコの生活に、
とっても自然にゆるーーっと入り込めたのが岩井さん ( 溝端淳平 ) でした。
※ 壁に貼られた「良いイメージをもつ」に笑ろた
岩井さんはテツコにプロポーズをしますが、
テツコがまだ一樹を忘れられないことも理解する。
「亡くなった旦那のお父さんと一緒に住んでいるなんておかしいよ」なんて言いながら、
ゆるゆるとギフとも仲良くなってしまう。
そんな岩井さんのおおらかさと人懐っこさを、
溝端淳平さんは見事に好演していました。
お隣のムムムの両親、小倉一郎と筒井真理子の夫婦も良かったし、
回想シーンの一樹演じる 星野源も良かったし、
怪優陣 ( 失礼 ) 片桐はいり、マキタスポーツ、栗原類、毬谷友子も面白かった。
あっ、キダリエ役の小野ゆり子さんも可愛かったですねぇ❤
ドラマ『昨日のカレー、明日のパン』は、
原作を読んで想像した通り、いや想像以上に心の温まったドラマでした。
『すいか』とこのドラマのDVD、買ってしまいたいと思うくらい好きになりました。
本日の朝ごはん
簡単にできるコーンスープ
牛乳と缶詰コーンをミキサーにかけ、鍋で温めコンソメを入れるだけ。
本日の夜ごはん
緑の三選手に
黄色の二選手が参戦
麻婆豆腐から、麻婆ナスに変更
ニラ玉
デザートはエクレアでした❤