garadanikki

日々のことつれづれ 駄目駄目さんのガラクタ日記

作家

北村 薫 著『夜の蝉』

北村 薫 著『夜の蝉』を読了。 ※ 写真はメルカリで安く手に入れた本で、4冊中、この本だけがしわしわでした。 「円紫さんと私」シリーズに第2弾。 大学生の「私」の話が3編、収録されています。 まず本のお話をする前に、気になっていたこの案件から⤵ 【円紫…

木皿 泉 著『さざなみのよる』

木皿泉 著『さざなみのよる』を読了 染み入りました、熱い涙にぬれました この本を知るキッカケをくださったのは、つるひめさんです。 映画、本、音楽に対して鋭い審美眼を持つ つるひめさんは、 いつも面白そうな作品を沢山 紹介してくださいます。 tsuruhi…

横溝正史 著『八つ墓村』と1977年版映画

横溝正史自選集にて『八つ墓村』を読了。 『八つ墓村』は、金田一耕助シリーズの第四弾。 主人公は寺田 ( 多治見 ) 辰弥で、彼の一人称で物語ははじまります。 前半までのあらすじ 長くてすみません_(_^_)_ 戦国時代、とある山中の寒村に、尼子氏の家臣だっ…

『姉ちゃんの恋人』にはまる予感

今シーズンのドラマで、もうひとつ注目しているのが『姉ちゃんの恋人』です。 脚本が岡田惠和さんですもの。 ハートフルで面白いに決まっている。 出演も、好きな俳優さんが集結しています。 有村架純さんに林遣都くん。 奈緒ちゃんに、小池栄子さんに、和久…

恩田陸 著『夜のピクニック』

『蜜蜂と遠雷』に続き、『夜のピクニック』を読みました。 学校行事で80㎞を歩きつづける生徒たちの話でした。 恩田さんの母校である茨城県立水戸第一高校の名物行事「歩く会」をモデルにしているんですって。 とにかく、歩く、歩く。 80㎞ですってよ。 徘徊…

恩田陸 著『蜜蜂と遠雷』

蜜蜂と遠雷を読了しました。 2016年に発表された本なのに、図書館の予約待ち37人。 かなり待つけれどエントリーしておけばいつかは読めると、予約したのが9月のことでした。 順番が回ってきたので、珍しく MOURI と二人で読みました。 二人とも本好きですが…

大岡昇平著『堺港攘夷始末』にてこずる・・・

堺事件について、大岡昇平さんが書いた「堺港攘夷始末」を読みましたが、 てこずりました。 何日、かかったかしら。 なかなか進まない理由がこれ。 漢字カタカナ混じり文です。 明治の頃の公文書は殆どがこの《漢字カタカナ混じり文》で、 この本は、当時の…

61号鉄塔下の家

『蕁麻(いらくさ)の家』を読み始めました。 萩原朔太郎さんの長女・葉子さんが書かれた自伝的小説です。 先日探訪した北沢川緑道にあった「萩原朔太郎・葉子の文学碑」から、 代田の鉄塔下にあったという萩原朔太郎邸 ( 三角屋根の家 ) が気になって読みたく…

森鴎外著「堺事件」について

森鴎外著『堺事件』を読了。 トップクラスの作家の手にかかると、歴史小説も凄みが出ます。 冷静に淡々と描けば描くほど、真に迫るものがありました。 この作品は実際に起こった事件を、詳細に作品化した歴史短篇小説です。 堺事件は、 1868年 ( 慶應4年 ) 3…

井上靖著「捕陀落渡海記」

井上靖著「捕陀落(ふだらく)渡海記」を読了しました。 この小説は《捕陀落渡海》という荒行に翻弄された僧侶の物語です。 どんな短編かの前にまず、この本を読んだ経緯からお話したいと思います。 私は和歌山については、那智の滝とみかんくらいしか知りませ…

本棚と脳内が大変なことになっています

本棚まわりが大変なことになってます もう少ししたら「すいか」の崎谷夏子先生 ( 浅丘ルリ子 ) の部屋みたいになるかも。。。 そんなこと想像していたら、また「すいか」が観たくなりました。 一年に一度は起こる衝動。 やっぱりDVD=BOX 買おうかな。←これも…

夏目漱石「坑夫」

夏目漱石「坑夫」 を読了しました。 恥ずかしながら漱石は「それから」「三四郎」「門」「こころ」くらいしか読んではおらず、 「吾輩は猫である」「坊ちゃん」あたりは斜め読みぐらいの程度でした。 順当に読むなら、他にも名作は沢山ありますが、 今回「坑…

神妙の読み方

夏目漱石の「坑夫」を読んでいて、ちょっと面白いことがありました。 神妙の読み方 皆さんは「神妙」をなんと読みますか? 私は迷わず「しんみょう」と読んでました。 しかし「坑夫」の中のルビが「しんべう」になっています。 今 私は岩波書店 1956年 ( 昭…

四国旅21 尾道・志賀直哉旧宅

尾道に来て、絶対に訪れたいと思っていたのが志賀直哉旧宅でした。 千光寺公園の展望台から文学のこみちを抜け、千光寺の境内を通り、 ずんずん階段を降りていき、やっとたどり着きました。 ここが旧宅の下にある《うずしお手水庵》 文学碑や石碑があります…

『一個』 著:永井龍男

永井龍男さんの短編集を読み始めました。 まずひとつめ 「一個」 「柱時計の振り子の音で、けさ四時まで、 完全に眠れなかったんだからな」 冒頭の独白にざわつく感覚を覚え読み進めます。 主人公の男が置かれている鬱屈した状況が少しずつ語られていくと、 …

公孫樹

永井龍男さんの「いてふの町」の冒頭はこんな言葉で始まります。 銀杏の木の 巨 ( おお ) きいのは、やはり「公孫樹」と書いた方が感じが出るようだ。 下の写真、これぞまさに公孫樹ですかな。 銀杏の葉には油があるから滑りやすいと聞きました。 坂道に一面…

『いてふの町』 著:永井龍男

小石川から本郷台にかけてのある一角に古い公孫樹の木と共に、古い東京が残っている区画がある。 六階建ての病院の脇を抜け、寺の墓地を曲がると左右に街並みに、魚屋、八百屋、ブリキ屋があるかと思うと大きな門構えの家があったり、格子戸のついた仕舞屋が…

『青梅雨』 著:永井龍男

この作品は、 「藤沢在住の太田千三、その妻-ひで、千三ひで夫婦の養女-春枝、ひでの実姉-ゆきが自宅で一家心中」という新聞記事から始まり、結末も新聞記事で締めくくられています。 読み手は既に主人公がこの世の者ではないところを知り、物語を読み始めま…

好きな時間

本日の夜ごはん 本当に自分の好きなものばかりだ。 海老が好きです。 特にニンニクでカリカリに炒めたのが大好物。 焼きナスは食べるのも好きですが、 《隠し包丁》を入れる作業が好きなんです。 向田邦子さんが、著書で「気が付くと千切りばかりの献立にな…

『杉林そのほか』 著:永井龍男

「杉林そのほか」は短編小説ではなく、 永井さんご自身の身の回りのことを書いた随筆と思われます。 永井さんの住んでいらした鎌倉のお宅のご様子や、 2人のお嬢さん (朝子さんと頼子さん) が結婚された時のこと。 娘たちが嫁いで奥様 (悦子さん)と二人にな…

永井さんと鍵屋

永井龍男さんが鍵屋で飲んでいる写真がありました。 写真の鍵屋は道路拡張前の古い鍵屋です。 ( 今の「鍵屋」は言問通りを一本入ったところにあります ) 私は、古い鍵屋さんも、現在の鍵屋さんにも行ったことはないですが、 昔のお店は知っています、江戸東…

永井龍男を読み始めました

よんばばさんの記事に魅かれて「永井龍男」作品を読み始めました。 里見弴と同じ時代に鎌倉で過ごし、最後の鎌倉文士と言われた永井龍男さん。 大佛次郎や久米正雄とも親交があり、鎌倉文学館の初代館長でもあった永井さんの本を、 気になりつつずっと後回し…

明治大正実話全集 第4巻 名人苦心実話 村松梢風:著

布張りの古書、 「明治・大正 実話全集 (4) 名人苦心実話」と書いてあります。 作者は、村松梢風さん。 先日「横浜富貴摟 お倉」を読みましたが、その作者です。 村松梢風さんは、村松友視さんのおじいさん。 ※ 友視さんは父-村松友吾さんが早世後、祖父-梢…

つたない感想文に、、、、

今朝、PCを立ち上げてびっくりしました。 昨日アップした私のブログにツイートがあったのですよ、作者の増山実さんから。 素人のつたない感想文に、ご丁寧に返信を下さるなんて。 驚き、感動しました。 こんなに丁寧なことをなさる作家の先生がいらっしゃる…

『勇者たちへの伝言~いつか来た道』 増山実:著

今年の夏 ( 7月29日 ) 仕事で大阪に行った折、憧れの阪急電車に乗りました。 その思い出をブログに書いたところ、 山猫 id:keystoneforest さんから、メッセージを頂戴しました。⤵ いつのひかきたみち・・・ とても気になって読んでみました。 初めての作家…

「空の走者たち」 文庫版と単行本の文字色

空の走者たちを読了。 今回は感想文ではなく、文庫本の最後に書いてあった文字色についてのお話。 文庫本の巻末にこのような記述がありました。 ご興味があれば単行本のページも開いてみてください。 早速、見比べてみました。 左が文庫本、右が単行本です。…

大佛次郎記念館

記念館に入ると、市毛良枝さん似の品の良い女性に出迎えられました。 まだ息が上がっているあたし。 「谷土坂を登ってきて、まだ息が切れてるんです」 「あ~ら、それはきつかったですね。 昔はあの坂を登って来るしかなかったんですけど、駅からエレベータ…

有川浩 著『猫旅リポート』

にゃんこ好き、有川浩さん好きの私に、MOURIからのお土産。自分の本を買うついでに新刊を見つけて買ってきてくれました。 「喜ぶだろうと思って」と。 早速、読み始めたもののボロボロボロボロ泣き通しです。 ラストなんかもう、ウォンウォン言ってしまいま…

鎌倉 西御門サローネ ( 旧里見弴邸 )

念願の西御門サローネ、初訪問です。 ここは、里見弴さんが39歳の時に自ら設計に携わり建てた家です。 昭和11年、里見さんが49歳で転居した後は、米軍接収やホテルとして使われ、 その後は、石川さんという方が所有して丁寧に住んでいらっしゃって、 毎週月…

芥川龍之介 『父』

なんとも切ない短篇です。 【あらすじ】 主人公(作者)が、中学4年の修学旅行の時の話です。 能勢という人を笑わせるのが得意な同級生が、集合場所で、通行人の特徴を捉えて辛らつなあだ名を付けるのに、同級生はウケまくっています。その時、体裁のあがら…