作家
260日経った。 なんのことかというと。 よんばばさんが本を紹介されてから、私がこれを書くに至った日数。 hikikomoriobaba.hatenadiary.com 『古本食堂』 原田ひ香 よんばばさんのブログでこの本を知り、その日のうちに図書館に予約を入れた。 順番待ちは三…
スーパーのパックではなく、肉屋さんの珍しい包み方のこれは、鶏専門店で購入したもの。 なんこつ入り 鶏つくね ゆず風味 食料の買い出しで練馬IMAに行くと、肉は全部日南という店で調達していたのだが、 そのはすっかいに、鶏肉専門店があるのが気になって…
武者小路実篤 著『愛と死』を再読。 友人野々村の妹-夏子は、逆立ちと宙返りが得意な、活発で、美しい容貌の持主。 小説家の村岡は、野々村の誕生会の余興の席で窮地を救ってもらって以来、彼女に強く惹かれ、二人は彼の巴里への洋行後に結婚を誓う仲となっ…
かぶとむし日記のSmoky さんが「武者小路実篤記念館」に行かれたと聞いて、俄然行きたくなりました。 beatle001.hatenablog.com 7月に訪れた時は、緊急事態宣言下で閉館だったので久しぶり。 宣言解除を待って再訪したかった場所ですが、 特に、今回の目的は…
ご無沙汰いたして。。。 かけがえのない私の宝、ブログ友の皆さまには、もしかしたらご心配をおかけしたかもです。 体調はすこぶるよろしく、日々機嫌よく暮らしていましたけれども、インプットとアウトプットのバランスがつかめず、パソコンに向かう集中力…
芥川龍之介全集の第十巻を読みふけっています。 第十巻を勝手に随筆集だと思っていましたが、そういう訳でもなく短篇もちらほら。 友人の久米正雄や、谷崎潤一郎氏のこと、飯田蛇笏さんのことを語っていたり、 「保吉もの」と言われるシリーズもいくつか収録…
先日アップした、両国「小泉町」の記事に、 たまうきさんから、次のコメントをいただきました。 ni-runi-runi-ru此処ら辺り芥川が移転した13年後に震災により大火災が発生した所。で、ふと、芥川が大震雑記で「小泉町」のことについて何か書いてあるか、と思…
林房雄 著「息子の青春」を読了。 主人公は流行作家-越智さん。 越智さんとその家族の話が、コミカルに爽やかに描かれている作品です。 家族構成は、47歳小説家の越智英夫さん、妻の千代子さん、長男の春彦君、次男秋彦君、お婆ちゃん。 舞台は、終戦後まも…
最近続けざまに、中山義秀の本を読んでいます。 キッカケは、島木健作の『扇谷日記』に出て来たことです。 島木健作は里見弴が嫌いらしく、中山義秀が里見弴の『金』を褒めたことをいぶかしく感じています。 昨年に作家等が顔を合した時、中山君が里見氏に「…
里見弴著『かね』を再読、 つづけて中山義秀著『厚物咲』も読みました。 愛著『扇谷日記』で筆者の島木健作が、里見弴の『かね』を酷評していたから、 どんなものなのか読み比べてみたくなったのです。 garadanikki.hatenablog.com 島木さんは著書でこう言っ…
現在、併読している本は以下の3冊。 島木健作『扇谷日記』 野田宇太郎『文学散歩 別巻1』 ダーチャ・マライーニ『メアリー・スチュアート』 どれもすぐにピンと跳ね返るようなフレーズには乏しいが、 考えさせられる事柄は満載で、ここから関連して読みたく…
蒲原有明さんの旧居のことを調べるにあたり、この一冊も大変参考になりました。 林 房雄著『文学的回想』 楽しみながらゆっくり読んでいます。 いま 半分まで来たところ。 昔の本は素敵だ。 布の平の出が美しい! 美しいだけでなく、とても良い肌触りです。 …
コロナが蔓延して、趣味のぶら歩きが出来なくなっています。 大好きな鎌倉はおろか近隣の徘徊も出来ないので、古い写真やブログを見て楽しんでいます。 実際に歩かなくても、昔たどった場所で気になった物事を調べる作業も 結構面白いものです。 今回も、8年…
「大豆田とわ子と三人の元夫」が、残すところあと一話になりました。 いや~面白い、このドラマ。 ドラマの魅力は沢山あります。 松たか子さんもいいし、脚本もいいし、ナレーションもいい。 そして音楽もクールです。 ドラマのエンディングは、松たか子さん…
「大豆田とわ子と三人の元夫」がとうとうラス前になりました。 第9話は、とわ子さんに新しい結婚があるかどうかで、元夫たちがゾワゾワする話。 スケジュールの都合なのか、 二番目の元夫-佐藤鹿太郎 ( 東京02-角田晃広 ) の出番はなかったけれど、 三番目の…
松本幸四郎主演『天才柳沢教授の生活』を観終わりました。 前々から気になっていたのにリアルタイムで見逃して、19年経って視聴。 まあ、みんな若いこと! 柳沢良則 ( 松本幸四郎 ) という大学教授とその家族を描いた物語です。 良則の妻-正子に松原智恵子、…
横山秀夫『ノースライト』を読了。 流石は横山さんだ。無駄なくテンポよくミステリーを展開させています。 ドラマを先に見てしまっていたのでミステリーの結末を知っていたことが悔やまれますが、 それでも大いに楽しめました。 【ざっとあらすじ】 主人公は…
Instagram に、毎日毎日楽しみにしているインスタがあります。 「くるねこ大和」さんというアーティストのインスタです。 飼っている猫さんたちの漫画がとても素敵なんです。 いわゆる血統書付きの洋猫や美猫さんではなく、 日本猫の、お年寄りだったり、お…
先日は『志賀直哉の手紙』から、 『或る旅行記 青木と志賀と、及び其周囲』という未完の原稿の話になり、 その決定稿の『廿代一面』の話に転じましたが、この全集で読みました。 流石に有名な文豪だ、全集も分厚い ('◇')ゞ 図書館から借りてきた第一巻ですが…
サマセットモーム 著『お菓子しビール』読了。 いやぁ、面白かった! 行方昭夫さんの翻訳も素晴らしく、サクサクと読めました。 冒頭から掴まれてしまいました。 留守をしているときに電話があり、御帰宅後すぐお電話ください、だいじな要件なのでという伝言…
遅ればせながら、ほんとに遅ればせながら、 ドラマ『昨日のカレー、明日のパン』を観終わりました。 いやぁ、泣けました。 毎回、涙しました。 ズルいよ、ラストの音楽、「M」ですよプリプリの「M」 ♬ いつもいっしょに~いーたかーった となりで わらあ~っ…
昨日、武田麟太郎と島木健作の作風について話をしましたが、 これに関連して志賀直哉が興味深いことを書いています。 百花文庫「友への手紙」 この本は、志賀直哉の書簡集で、昭和22年に発行されたものです。 通常、作家の書簡集は亡くなったあとに出るのが…
武田麟太郎への興味から書棚をあさっていたら、この本を見つけました。 筑摩書房 日本文学全集 44 早稲田の古書店に一冊ぽつんとあったのを購入したもの。 買ってすぐ島木さんだけ読み、そのまま書棚にしまい込んでいた。 なんだ、島木さんと武田さんがひと…
北村 薫 著『夜の蝉』を読了。 ※ 写真はメルカリで安く手に入れた本で、4冊中、この本だけがしわしわでした。 「円紫さんと私」シリーズに第2弾。 大学生の「私」の話が3編、収録されています。 まず本のお話をする前に、気になっていたこの案件から⤵ 【円紫…
木皿泉 著『さざなみのよる』を読了 染み入りました、熱い涙にぬれました この本を知るキッカケをくださったのは、つるひめさんです。 映画、本、音楽に対して鋭い審美眼を持つ つるひめさんは、 いつも面白そうな作品を沢山 紹介してくださいます。 tsuruhi…
横溝正史自選集にて『八つ墓村』を読了。 『八つ墓村』は、金田一耕助シリーズの第四弾。 主人公は寺田 ( 多治見 ) 辰弥で、彼の一人称で物語ははじまります。 前半までのあらすじ 長くてすみません_(_^_)_ 戦国時代、とある山中の寒村に、尼子氏の家臣だっ…
今シーズンのドラマで、もうひとつ注目しているのが『姉ちゃんの恋人』です。 脚本が岡田惠和さんですもの。 ハートフルで面白いに決まっている。 出演も、好きな俳優さんが集結しています。 有村架純さんに林遣都くん。 奈緒ちゃんに、小池栄子さんに、和久…
『蜜蜂と遠雷』に続き、『夜のピクニック』を読みました。 学校行事で80㎞を歩きつづける生徒たちの話でした。 恩田さんの母校である茨城県立水戸第一高校の名物行事「歩く会」をモデルにしているんですって。 とにかく、歩く、歩く。 80㎞ですってよ。 徘徊…
蜜蜂と遠雷を読了しました。 2016年に発表された本なのに、図書館の予約待ち37人。 かなり待つけれどエントリーしておけばいつかは読めると、予約したのが9月のことでした。 順番が回ってきたので、珍しく MOURI と二人で読みました。 二人とも本好きですが…
堺事件について、大岡昇平さんが書いた「堺港攘夷始末」を読みましたが、 てこずりました。 何日、かかったかしら。 なかなか進まない理由がこれ。 漢字カタカナ混じり文です。 明治の頃の公文書は殆どがこの《漢字カタカナ混じり文》で、 この本は、当時の…