Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

ネタバレ御免、大豆田とわ子~第9話

 

「大豆田とわ子と三人の元夫」がとうとうラス前になりました。

 

第9話は、とわ子さんに新しい結婚があるかどうかで、元夫たちがゾワゾワする話。

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スケジュールの都合なのか、

二番目の元夫-佐藤鹿太郎 ( 東京02-角田晃広 ) の出番はなかったけれど、

三番目のしんしん ( 岡田将生 ) 、一番目の八作 ( 松田龍平 ) 、

そして四番目になるかならぬか の小鳥遊大史 ( オダギリジョー ) ととわ子さんのシーンが抜群でした。

 

《ざっくり説明》

主人公の大豆田とわ子と、離婚した三人の男性とはその後も縁が続いていて、

元夫たちは離婚してもなお、彼女のことが好きで好きでたまらないというお話。

あり得ないだろうと思うくらいモテまくるとわ子を好演するのは松たか子さん。

彼女が魅力的だから成立するドラマでしょう、絶対に。

毎回、こりゃモテるわな、と思わせるとわ子さん、凄いと思います。

 

しんしんの場合

三番目の元夫-中村慎森は、とわ子が社長を務める しろくまハウジングの顧問弁護士。

その関係で元夫の中で唯一、四番目になりそうな小鳥遊大史とも接点があります。

しんしんは、とわ子と小鳥遊が結婚しそうなのを察知し、とわ子の家に乱入します。

 

そのシーン、見ごたえありました。

まるで舞台を見ているようなやり取りでした。

年下の可愛いしんしんととわ子との関係性がよくわかるセリフ、見事でした。

 

 

 

とにかくこのドラマ、ここ数年で一番好きです。

坂元さん&松たか子さんの「カルテット」以来かな。

 

ここから先は、ネタバレになります。

これから9話をご覧になる予定の方、まだ観てなくて近々、最初から観ようと思っている方は、ここで止めてください。

 

とじ込みは、9話のネタバレ記事です⤵

  

しんしんは、とわ子の家に、いきなりやってきました。

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とわ子「待ち合わせする、それはとても普通。

    電話かかってくる、それもまあ普通。

    家に突然くる、最悪」

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しんしん「外は危険でいっぱいだよ」

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とわ子 「もう行かないといけないの」

しんしん「知らない人から道を聞かれるかもしれない」

とわ子 「教えてあげる」

しんしん「どこに行きたいんですかって聞いたら、どこだと思いますかって言われるかも知れない。

     あー、外はこわいこわい」

とわ子 「どいてっ」

しんしん「どかない。僕は君を危険から守ろうとしてるんだよ」

とわ子 「守らなくていい、時間ないんだから」

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しんしん「あいつは最悪だ」

とわ子 「えっ?」

しんしん「髭の人だよ、髭をちゃんとそらない人のことだよ」

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とわ子 「小鳥遊さん?」

しんしん「名前なんて知らない。

     ああいう人はね、碌なもんじゃないね。嘘つきででたらめでインチキだ」

とわ子 「もう人の悪口は言わないって言ってなかった?」

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しんしん「悪口じゃないよ、いい意味でいってるんだ、いい意味で最低最悪だって言ってるんだ」 

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しんしん「あいつは君を社長から引きずり降ろそうとしている」

とわ子 「それはそうだけど。それとこれとは別だから」

しんしん「別じゃない。だって君は働いて恋をする人なんだから。

     人は働く。恋をする。

     働く君と恋をする君は別の人じゃない、分けちゃダメなんだ。

     誰より僕が知ってる。

     働く大豆田とわ子を否定する奴は、離婚されて当然だ」

とわ子 「まだ結婚してない」

しんしん「前例があるだけに未然に防ぐべきなんだ」

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とわ子 「違うよ、違うんだよ」

しんしん「違わない」

とわ子 「もう1人は嫌なんだよ。限界なんだよ。

     誰かに頼りたいんだよ、守ってもらいたいんだよ」

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しんしん「人の孤独を埋めるのは、愛されることじゃないよ。愛することだよ。

     そして君には愛する人がいる」

とわ子 「だから・・・」

しんしん「知ってる。僕のことじゃない。髭の人でもない。

     残念ながら、君はあの人を愛してる。その人も君を。」

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とわ子「大丈夫? おじいさん」

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しんしん「心配することないよ、その人は君のパートナーじゃない。田中さんだよ」

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とわ子 「なにそれ、全然おもしろくない」

 

大好きな大好きなとわ子のことをよく理解している、年下の元夫。

こんな可愛い人にまで愛されているとわ子さん。

 



 

八作の場合

一方、一番目の夫-田中八作は、娘の唄からとわ子が結婚するかも知れないと聞き、

家にやってきます。

 

とわ子は門前払い。

インターホン越しのシーンがまたいい。

 

とわ子「ねえ、しつこい。パスタ茹で上がったところなんだよ、パスタ伸びちゃうよ」

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八作 「言っとなきゃいけないと思って」

とわ子「何を」

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八作 「君を好きになって、君と結婚してよかった。ありがとう。幸せになってください」

 

なんという別れだろう。。。。

ブツッと切れたインターホンから、とわ子はパスタの茹で切りに戻ります。

一言・・・「パスタ伸びちゃうんだよ」

 

 

 

小鳥遊の場合

新しい恋人-小鳥遊大史がとわ子さんの家にやってきます。

とわ子は料理を沢山作ってます。

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そんなとわ子に、マレーシアで一緒に暮らそうという新居の写真を見せる。

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とわ子「これ、柱や壁のレリーフ、コロニアル様式って言うんですけど」

小鳥遊「へぇ」

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とわ子「建てられたのは90年代で、多分ジェフリーパワーって人の影響があるんだと思います」

小鳥遊「これだけでそんなことがわかるんですか?」

とわ子「ええ」

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とわ子「20代の頃からいつかこんな家を自分でも作ってみたいなって・・・」

小鳥遊「素敵ですもんね」

とわ子「ええ」

小鳥遊「夢がかないますね」

この言葉に・・・・。

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そんな小鳥遊さんとのディナーのシーンは楽しそうでした。

でも、最後は無音でした。

とてもお洒落。

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で。

いつもの歩道橋のところでの二人のシーン。

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絵になるなぁ、この場所。

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とわ子さんは、八作の店に行きます。

更にネタバレ。

とても良いセリフの連続なので、このまま続けます。

 

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とわ子「今さ、この人素敵だなぁって人とお別れしてきた。

    一緒にいて、安心できる人だった」

八作 「それは勿体ないことしたね」

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とわ子「そうなんだよね、でもしょうがない。欲しいものは自分で手にいれたい。

    そういう困った性格なのかな」

八作 「それはそうだよ、手に入ったものに自分を合わせるより、

    手に入らないものを眺めてるほうが楽しいんじゃない?」

とわ子「そうなんだよね。そっちの方がいいんだよね」

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八作 「うん」

とわ子「ひとりで生きていけるけど、まあ、寂しいじゃん」

八作 「うん」

とわ子「淋しいのは嫌だけど、でもそれで誰かといたって、

    自分を好きになれなかったら、結局ひとりだしさ」

八作 「そうだね」

とわ子「好きになれる自分と一緒にいたいし、1人でも幸せになれると思うんだよね。  

    無理かな」

八作 「全然余裕でなれるでしょ。なれるなれる」

とわ子「雑だなぁ」

 

バタン!

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八作 「君じゃなかったんだ」

とわ子「ん?」

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八作 「いや、最近よく物音がしてて。君が様子みに来たのかなって」

 

 

とわ子「私もね、あなたを好きになって、あなたと結婚して、よかったよ。

    それだし、今でも好きだよ」

八作 「両想いだ」

とわ子「両想いだね。だからあなたを選んだ、あなたを選んで1人で生きることにした」

八作 「無理なのかな」

とわ子「今だって、ここにいる気がするんだもん。三人いたら、恋愛にはならないよ」

八作 「そっか」

とわ子「いいじゃない、こうやって、一緒に思い出してあげようよ。三人で生きていこうよ」

八作 「そうだね」

 

 

三人で・・・・

とわ子と八作と、、、、

二人の間では何も言わなくてもこれで通じるのです、悲しいけれど。

 

しんしんの言うように、八作ととわ子の関係は、二番目のしんしんや、三番目の鹿太郎や、四番目?の髭の男は敵わない、深いものがあるというのがよくわかる、素晴らしいシーンでした。

 

 

 いやぁ、このドラマは凄いわ。