コレット著『シェリ』を読了。
先に観賞した映画「私のかわいい人-シェリ」の原作です。
河野万里子さんの訳はとても読みやすかったです。
映画では、49歳のレア ( 元高級娼婦 ) と24歳年下のシェリと付き合うようになったあたりが割愛されていて、2人の関係があっという間に6年経っていたところから描かれていました。
原作は、交際し初めの頃が丁寧に書かれていたので、レアの心境に深く触れることができました。
また、ベル・エポック期の高級娼婦がいかにインテリで、働き者であるかということも理解できました。
随所に彼女が召使に適切な指示を出すシーンがあり、それが実に堂に入っていて面白かった。
彼女の生活は怠惰ではなく、家計簿に目を通し、投資を考え、召使の働き方にチェックを入れ、自分の美に対してだけでなく、生活の維持安定保持にも気をくばっている。
貴族や有力者などを客として多額の対価を得るためには、《ただ単に美しい》だけでは成り立たない、教養や話術にも磨きをかけないと一流の高級娼婦にはなれないというのもわかりました。
シェリがレアに魅かれた理由も、彼女の美貌だけではなかったのでしょう、
だから愛し甘えて離れがたく6年も続いたのだと思います。
この本を書いた時、作者のコレットは二番目の夫の息子 ( コレットにとっては義理の息子 ) と恋愛関係にあったそうです。
『シェリ』のレアの心境が妙にリアルなのも、作者の実体験があったからではないでしょうか。
それで。
『シェリ』には『シェリの最後』という続編があります。
続けて読んでみたい気もしますが、翻訳者が違うことと、
レアが60歳の老女になってしまっている話だというのでとまどっています。
私の中では、レアはいつまでもシェリの憧れの人のままでいて欲しかったんだもの。
レアも言ってましたから
「上質の体は長持ちするものよ」と。
本日の昼ごはん
ずっと食べたかったんだな、冷やし中華。
レタス、薄焼きたまご、ハム、鶏肉、トマト、きゅうりの具。
ごまダレのソースでいただきまっせ。
本日の夜ごはん
今日はこんな4品
何回作ったかしら、鶏皮の甘酢漬け
最近、鶏モモ肉の皮を料理に使わないことが多いので、
鶏肉料理の回数分、皮が余ってこれを作ることになります。
鶏肉とザーサイと春雨
鶏肉を茹でたら、皮は甘酢漬けに、肉はこちらに使いました。
タレにも鶏肉を茹でた時の濃厚スープを使います。
コラーゲンたっぷりは、にゃんこたちにあげるだけじゃ勿体ない (;^_^A
茄子の生姜醤油かけ + なにか
MOURI が茄子を買ってきて「茄子蒸かしたのが食べたい」とのこと。
???
「いつものだよ、皮はいで煮てあるみたいなやつ」
焼きナスの皮をとって、生姜醤油をかけたもののことを言ってるらしい。
出来上がった茄子と一緒に、朝食の冷やし中華で余らせてしまったきゅうりと卵を混ぜてしまいました。
豚キムチ
キムチがすっぱくなるとよく作りますが、
今日のキムチは昨日買ってきたばかりでもう酸っぱかったものです。
いつも買うメーカーのものなのに、昨日のに限って酸味が出ていました。