Garadanikki

日々のことつれづれ Marcoのがらくた日記

古本の手触り

 

先日、図書館で借りて魅了された「筑摩書房の本」を二冊、買いました。

筑摩書房から昭和40年代に刊行された日本短篇文学全集⤵

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到底ぜんぶは収集できませんが、気になった作家さんの本を何冊か欲しい。

 

今回 手に入れたのは、

第八巻 二葉亭四迷、森鴎外、幸田露伴、中島敦と巻と、

第九巻 斎藤緑雨、岩野泡鳴、上司小剣、深沢七郎の巻です。

 

二冊は勿論 古本ですが、新品のような美本でした。

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図書館で借りた件の本は、外函もカバーも取り外してあり、背表紙が加工されていました。

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何人もの人が読んだ本なので、紙質もタフタフとしていて落ち着きがありました。

実は私、新品の紙質よりも 古本の紙質の方が好きなんです。

紙の表面が少し毛羽立ったような感じで、柔らかく優しい触感だからです。

 

 

以前 ドラマ『ビブリア古書堂の事件手帳』第五話で、

《潔癖症で人が読んだ図書館の本も、友だちとの本の貸し借りもできない少女》の話がありました。

そういう人もいるのかと驚いたのですが、一度気持ちが悪いと思ったら手にとることが出来なくなる彼女の気持ちは、少し理解はできました。

 

私の場合は少女と反対で、新品の本より人の手に馴染んだ古本の方が好きです。

あまりにも多くの人に読まれ過ぎて変な癖がつき、グズグズに曲がった本は流石に読みにくいし、

傍線が引いてあったり、折り目をつけられた本はやっぱりダメですけれど、

そうでなかったら、購入した新品と図書館の本と交換して欲しいくらいです。

 

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因みに、本に書き込みをする行為、これには強く憤りを感じます。

所有の本ならまだしも(それも理解出来ませんが)、図書館から借りた本に平気で傍線をする人の神経がわからない。

 

私は図書館から借りて来た本に、鉛筆で引かれた線があったら、消しゴムで消しながら読みます。

消しゴムカスも、挟まっていた紙屑その他もブラシで掃き清めながら読みます。

折り目も全部綺麗に伸ばしながら読みます。

⤴ 折り皺にアイロンをかけたこともあります。

 

 

考えてみたら、これも潔癖症のひとつかも知れません。

人が読んだ本が触れないという人と、さして違いはないのかも知れません。

 

 

 

本日の昼ごはん

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今日は寒いので、あたたかいお蕎麦。

先週まであんなに暑かったのに、10月下旬の気温だなんて、どうしたことでしょうかね。

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本日の夜ごはん

夜もやっぱり温まる鍋にします。

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まいどまいどの豚、大根、人参鍋。

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この味、この味。

体だけでなく、心まで温かくなる味だ、うれしい。