今週は、読者登録をさせていただいているブログで紹介されていた二冊を続けて読了。
自分で選ぶ本は、古くて内容重めの本に偏りがちなので、
この二冊は、最高の気分転換になり頭の中の違うツボを刺激してもらえた。
両方とも面白かったです。
よんばばさん、クマ坊さん、ご紹介ありがとうございました。
一冊目、池澤夏樹 著『きみのためのバラ』。
hikikomoriobaba.hatenadiary.com
よんばばさんがおっしゃられるように私も、この本で空想の旅をさせてもらえた。
特に行ったことがない北欧や南米の風景に心が躍った。
池澤さんの文章は、優しく静かに物語の世界にいざなってくれる。
特に好きだったのが ( 私も ) 「レシタションのはじまり」。
沖縄で不思議な体験をした「連夜」という作品も心に残る。
もっと旅心地を味わっていたいが、サクサク読めて終わってしまった。
もう一度最初から読んでみようかしら。
二冊目、伊坂幸太郎著『
【あらすじ】
「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。一人息子の克巳もあきれるほどだ。兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だた。引退に必要な金をかせぐために仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。
「兜」というのは、男の仕事上の暗号ネームである。
一流の殺し屋である兜が、一番恐れているのは《深夜帰宅して妻を起こしてしまうこと》だ。
ドアや冷蔵庫を開ける音、夜食のちょっとした音にも気をつかう。
彼は夜食にカップラーメンは食べない。
ビニールの袋を破る音、蓋を開ける音、お湯を入れる音は、深夜に食べるのはあまりにも煩いからだ。
こういった音で妻を起こしてしまったら、翌日妻の機嫌がおそろしく悪い。
「昨日は、あなたのせいで眠れなかった」と言われてしまう。
そんな兜がたどりついた深夜の食べ物は、魚肉ソーセージだった。
なんと繊細な心の持主だろう。妻想いの? いやいや気の毒な男というべきかな。
ヤリ手の殺し屋と恐妻家の二つの顔の対比が面白く、リズムのある物語でサクサク読めてしまう。
特に、兜と息子の関係がいい。
息子がカップラーメンを食べるのを見たエピソードに、親子間・夫婦間がにじみ出ていてグッときた。
自分が高校生の頃はもっといい加減な食生活であったし、それ以上に「カップラーメンを食べるな」と否定すれば、それはすなわち妻に「ちゃんとした料理を作れ」とメッセージを発していると受け止められる可能性がある。
妻に限らず女性は、いや人間は、と言うべきかもしれないが、とかく、「裏メッセージ」に敏感だ。
相手の発した言葉の裏に、別の思惑、嫌味や批判、依頼が込められているのではないか、と推察し、受け止める。おそらく、言葉が最大のコミュニケーション方法となった人間ならではの、生き残るための能力の一つなのだろう。
伊坂幸太郎 著『AX 』角川文庫 p.125より
場面展開ごとに、印鑑のようなマークがついているのが興味深い。
初めて読んだ作品だが、『グラスホッパー』『マリアビートル』に継ぐ第三弾らしい。
クマ坊さん、面白かったです。前作も読んでみたくなりました。ご紹介ありがとうございました。
本日の昼ごはん
すっかり定番となっている味噌煮込みうどんの具はなめこ・卵・白菜の三種。
この具も定番化されている。
特に今日の白菜は最後の芯の部分で、これがまたとろけるように甘くで美味しかった。
食後にショコラブラウニー
昨日買い出しに行ったOlympicの商品。
Olympic のパンは、どれを買ってもハズレがない。
袋を見たら自家製品だった。
本日の夜ごはん
つまみ三品盛り、ポテトサラダ ( 粒からし )、ブロッコリーツナマヨ塩昆布、べったら漬け
今日は薄めの茶色の食卓。
ワンタンスープ
前回は爆発したようなスープだったが、今回は美しく出来た。
「味も形も中華料理屋みたいだ」を高評価。そりゃ嬉しい言葉をありがと
好きだな
今回のちくわぶ煮には「大根も入れて」とリクエストがあった。
ちょっと意外に思ったが、これはよく合う。
里芋さんは出汁で煮て、柚子胡椒と昆布茶で味をつけたもの。
醤油が入っていないので、白っぽい汁。
ガーリックパン
これもOlympic。