門井慶喜 著『地中の星』の図書館の借入順番がやっとまわってきた。
予約を入れたのは昨年11月に著者の『家康、江戸を建てる』を読んだ後だから7カ月前になる。
忘れちゃったわ、予約を入れてた ことすら
あとの予約待ちだってかなりあるので焦っておりますの。
だいたい、本を焦って読むというのは性に合わない。
自分のペースで読みたいです。
興に乗れば一日で読んでしまうこともあり、一ヶ月くらいずるずる読むことさえある。
読み始めました。
いきなり「これはっ!」と感心した文章に巡り合いました。
主人公・早川
資金も経験もゼロで、夢だけを抱いてロンドンから帰国し、誰もが嘲笑した地下鉄計画をスタートアップし、財界大物と技術者たちの協力を取り付けていく男だ。
「まだ誰もやったことがない仕事がしたい」
南満州鉄道に就職した後、国の中央官庁のひとつ鉄道院に籍をうつしたものの、役人づとめは性に合わないと飛び出し、栃木の佐野鉄道、大阪の高野登山鉄道とたてつづけに乗り込み、どちらもつぶれそうだったのを短期間でみごとに再建し、良家の出の妻 ( 軻母子 ) をめとった。
ところが社内のつまらぬいざこざから会社を飛び出したあげく、東京にもどり、無職の身分のまま「外国に行きたい」と言い出したのである。
同郷の先輩で、軻母子の伯父でもある衆議院議員・望月小太郎を何度も何度も頭をさげて大隈重信公を紹介してもらう。
当時、国の鉄道院を牛耳っている大隈を訪ねると、そこでもひたいが脛にぶつかりそうなほど、ふかぶかと体を折って渡航を願い出た。
その時に徳治がいうセリフが胸に響いた。
目上の人に「うん」と言わせる秘訣というべきか、それはとにかく、
⸺頭をさげること。
ではない。そんなのは単なる衷心からの誠意の印にすぎない。かんじんなのは何べん頭をさげても軽蔑されぬくらい、それくらい精神が上を向いていること。そうして不恰好でも不面目でも分不相応でも、その精神をおもてに出すこと。一生の大事を為そうと思うならば、最大の敵は他人ではない、おのれのうちの羞恥心にほかならないのだ。
ともあれ徳治は、鉄道員嘱託という身分でロンドンにわたった。
こんな調子で徳治はやりたいことに向かって真っすぐにつき進んでいくのだろう。
暗く落ち着かないご時世に、もわーと霧が立ち込めたような私の頭をスッキリさせてくれる予感がする出だしだ。
これなら、返却予定日になるよりずっと前に読み終わるに違いない。
本日の昼ごはん
金ちゃんラーメン
本日の軽食
練馬IMAのパン屋さんで買ってきたパン
本日の夜ごはん
つまみ三品盛り、ポテトサラダ、ちくわと塩昆布とシーアスパラガス炒め、ブロッコリーツナマヨ和え
シーアスパラガスは、練馬IMAの八百屋さんで初めてみた野菜
プキプキたのしい歯ごたえで、甘みも感じます。
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肉じゃがの残り、硬い豆腐、切昆布の炊いたの
ほんのちょっと残った肉じゃがは銘々椀に。
これはとても硬い豆腐、
千葉の日の出というメーカーさんのもの。
塩で食べてもいいし、醤油ならいつもよりちょい多めがいい。
切昆布は定番のお惣菜。
ごま油でさっと炒めて、輪切り唐辛子を入れさっと和えたら、みりんしょうゆで味付ける。
最後に大量のごまを投入!
創作料理、だいしっぱい。
鶏ベースのスープにブロッコリーとタコスチップスを割り入れて、塩コショウで味付けたら、仕上げにライムを絞る。
暑くなったのでライムの酸味の効いたスープなんぞいいかと思ったが不評でした。
これがまた焦がしすぎたスペアリブ。
ふぁー