前回の続き。
『幻影城』を読もうと思ったキッカケは、
松本清張『死者の網膜犯人像』にこの本のことが書かれていたからだ。
江戸川乱歩の随筆集『幻影城』に「類別トリック集成」というのがある。乱歩が博渉した内外の、とくに外国の探偵小説の単行本や雑誌掲載の中から拾い集めたもので、戦後戦前にわたっている。
その中に「網膜残像」という項目がある。
「死の刹那に見た犯人の顔が、解剖すると網膜に残っていて、犯人推定の手掛かりになる。こういう話は昔からあって、よく小説にも使われたが、科学的には否定されていたところ、最近は肯定するような研究も発表されるに至った」
松本清張著『死者の網膜犯人像』p.136より
それで実際に『幻影城』の、その箇所を読んでみたくなった。
乱歩が読んだ何百何千という探偵小説の中から使われたトリックを取りだし、
それを分類してみようという壮大な企画だ。きっと面白いハズだ。
戦前の作品に、既に「網膜残像」をモティーフにした作品があることも興味深い。
乱歩の著作権は切れているとのことで、ネットにも全文掲載されていた。⤵
江戸川乱歩 - 類別トリック集成 - トリッキイな犯罪発覚の手掛り
あった、あった。⤴
【網膜残像】
死の刹那に見た犯人の顔が、解剖すると網膜に残っていて、犯人推定の手掛りになる。ロバーツ短篇「イギリス製浄水槽」。こういう話は昔からあって、よく小説にも使われたが、科学的には否定されていたところ、最近は肯定するような研究も発表されるに至った。
原文の方には、松本清張が割愛した『ロバーツ短篇「イギリス製浄水槽」』という文章がある。
これが知りたかったのだが、著書名や邦題をネットで検索したが見つからなかった。
残念!
今度、都立図書館に行って司書さんに相談をしてみようか知らん。
本日の昼ごはん
サンドイッチ
なんでー? パンと中身の相性が悪くて、ばらけてしまった。
本日の夜ごはん
つまみ三品盛り、なんか最近マンネリ化。
ピーマンといぶりがっこのタルタル、岩下の新生姜、納豆マヨ
きゅうりわかめみょうがカニカマの酢の物、ほっけを追加
練馬IMAで買ったほっけ、おいしい! うひひ
かぼちゃの煮物、やりいかのゲソのにんにく炒めを追加
これも練馬IMAの魚力さんでゲットしたもの。
当日売場にヤリイカの刺身が沢山並んでいて、それを作るために大量のゲソが出たようで、
大きなパックで安売りしていたのを惜しみなく全部炒めた。
柔らかくて、甘みがあって、とても美味しいゲソでした。