貴重なものが手に入った。
1945年 ( 昭和20年 ) 発行の「新潮」
78年前のものなのに、保存状態がとても良い。
明治37年5月5日に創刊された「新潮」は今年で119年になる文芸誌。
日露戦争、第一次世界大戦、日中戦争、太平洋(日米)戦争と、関東大震災をくぐりぬけてきたわけだ。
件の11月号は、3月9日の東京大空襲を経た終戦直後のものなので、72ページと、こんなに薄い。
物資不足は、こんなところにもうかがえる。
一箇所しか止められていないホチキス
新潮のサイト《表紙と目次でみる「新潮」110年》には、こう記されている。
昭和20年3月9日の東京大空襲で出版機能は一挙に低下し、
3月号を最後に、終戦復刊号である11月号まで休刊
歴史的にも貴重な一冊だが、私がこの号が欲しかった理由は、別のところにある。
島木健作の追悼号だったから。
「黒猫」も遺稿として掲載されている。
島木さんが亡くなられたのは、終戦から2日後の8月17日。
追悼本が 3ヶ月も遅れて出たは何故かと思っていたが、
この間「新潮」が休刊していたからだった。
「新潮」は、翌年1946年 ( 昭和21年 ) には184ページと、戦前と同じ厚さになっているが、この年の少ない誌面の1/3をも割いて「追悼企画」を立てるほど、島木健作は人気作家だったのだ。
今では「癩」「獄」「生活の探求」「赤蛙」など、ごく少ない作品しか読まれていないのだけれど。
本日の昼ごはん
軽食
MOURI がウクレレレッスンにでかける前の腹ごしらえに、昨夜のカレーを食べる。
昨日より味が深まっている。やっぱりカレーは二日目だな。
本日の夜食
昼に炊いたご飯の残りで焼きおにぎりにした。
三品盛はほんのお飾り